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【tv】ぶらぶら美術・博物館「永久保存版! 冬の京都」

2020-02-05 23:57:22 | tv

【tv】ぶらぶら美術・博物館「永久保存版! 冬の京都」

 

現在開催中の美術展などを紹介する番組。2020年1月7日放送回はスペシャルということで、冬の京都を取り上げていた。入りきらないからタイトルは適当にカットしてしまったけど、本来は「永久保存版! 冬の京都 ~新オープンの福田美術館で日本画ざんまい、永観堂・東福寺・大覚寺・即成院で仏像めぐり~」という長いタイトル。本当にこの通りで、本来は旅番組感覚で見るつもりで録画、そのまま放置してやっと見てみたら内容が濃く、メモ取りながら鑑賞したので記事にして残しておく。

 

大覚寺

大覚寺(旧嵯峨野御所 大本山 大覚寺)は元は嵯峨天皇(Wikipedia)の離宮で、皇室由来の門跡寺院となった。現在の宸殿は中宮和子(Wikipedia)も使ったもの。京狩野の代表格狩野山楽(Wikipedia)の襖絵は、2018年9月の台風で破損してしまい修復中。現在展示されているのは昭和に模写したもの。このような被害は平安遷都以来なかったことで、修復に何年かかるか分からないとのこと😢

 

直角に曲がる角が特徴的な渡り廊下は村雨廊下。村雨というのは雨がたくさん降ることを意味しており、この曲がりは稲光、柱は雨を表現している。カギ型になっているのは防犯の意図もあり、手すりも取り外しが可能。

 

御影堂(心経前殿) 御影というのは仏を人の姿で表したもの、仏像や仏画などを飾ってある建物のことを言う。絵と書いて棒を伸ばして嵯峨天皇、空海(Wikipedia)、後宇多天皇(Wikipedia)とメモしてあるけど意味が分からない💦 お三方の絵が飾られているということかな? 心経殿と呼ばれているのは嵯峨天皇が般若心経(Wikipedia)を収めたからで、飢饉が起き空海に相談したところ、般若心経を写経するように言われ、その通りにすると治まったからなのだそう。60年に一度御開帳しているそうで、直近は一昨年御開帳してしまったそうなので、自分はおそらく見られない😢

 

五大堂(本堂)は江戸時代に再建。嵯峨天皇の時代も五大明王が安置されていた。五大明王は弘法大師空海が初めて迎え、密教では重要な存在。国家レベルと書いてあるけど何のことか分からない💦 五大明王が揃えられたのは大きな寺であるということらしい。

 

五大明王

 

霊宝館は期間限定公開で創建当時の五大明王(Wikipedia)が見られる。平安後期の明円(Wikipedia)作。明円は円派(Wikipedia)の仏師で円派は公家好みであった。この五大明王は明円の日本唯一の作例で重要文化財となっている。

 

大覚寺は行ったことあったかな? 子供の頃に家族旅行でタクシーをチャーターして3日間くらいじっくり京都観光したことがあり、かなりのお寺を回ったので行ったかもしれない🤔 でも記憶にないので、五大明王は是非見てみたいと思った! 村雨廊下も気になる!

 

福田美術館

 

木島櫻谷「駅路」

 

昨年オープンした美術館で、京都を中心に日本美術を1500点収蔵。目玉は78年ぶりに発見された木島櫻谷(Wikipedia)の「駅路」。円山応挙(Wikipedia)33点、与謝蕪村(Wikipedia)34点を保有。

 

上村松園「人形道之図」

 

上村松園(Wikipedia)「人形道之図」は喜多川歌麿(Wikipedia)の模写。松園は歌麿の影響を受けているそうだけれど、表情や着物の柄に松園らしさを出している。

 

伊藤若冲「柳に鶏図」

 

伊藤若冲(Wikipedia)「柳に鶏図」は初公開作品だったと思う。毛の逆立ちの表現が素晴らしい。当時、絹本に描くのは珍しかった。生地の地・抜きと書いてあるけど何のことか分からない💦 裏から抜きで描いているってことかな?🤔

 

葛飾北斎「大天狗図」

 

葛飾北斎(Wikipedia)「大天狗図」は、出演者たちが見たことあると言っていた気がするから初公開画はないのかな? 蜘蛛の巣が描かれていて、逆さまのポーズはスパイダーマンのようだと語っていた。背景の蜘蛛の巣は抜きで描かれているとのこと。1839年で80歳を過ぎてからの作品。改めて北斎のすごさを感じる。

 

 

狩野探幽「雲龍図」

 

狩野探幽(Wikipedia)「雲龍図」表具は描かれた当時のものだそう。これは新発見とのことなので、初公開なのかな? 保存状態が良いのでお寺などが所有していたのではないかとのことだった。

 

上村松園「雪女」

 

上村松園「雪女」は大正時代に出版された「大近松全集」という近松門左衛門(Wikipedia)の本に掲載された、18枚の版画の元の絵とのことで、他には鏑木清方(Wikipedia)などが掲載されているのだそう。刀にのみ金を使っていてアクセントとなっている。

 

伊藤若冲「雲中阿弥陀如来図」

 

伊藤若冲「雲中阿弥陀如来図」若冲としては「動植綵絵」と合わせて飾ることを目的に描かれた「釈迦三尊像」以外唯一の仏画なのだそう。

 

日本美術好きとしてはこの福田美術館はとても興味がある。内装も和を意識したとても素敵で、行ってみたい美術館の一つになった😌

 

京都・嵯峨野嵐山 福田美術館 -FUKUDA ART MUSEUM-

 

東福寺

東福寺(臨済宗大本山 東福寺 -日本最古の最大級の伽藍-)は日本最古最大の伽藍で当時は鴨川まであったのだそう。国宝三門は四代将軍足利義持(Wikipedia)が造らせたのか? メモの意味が分からない💦 とにかく東福寺の三門は最大かつ最古の三門で、高さ22m×横25m。三解脱門と呼ばれ、この門を通った先にある本堂を涅槃に見立てている。1586年天正大地震(Wikipedia)の際、豊臣秀吉が脚をつけさせたため、太閤柱と呼ばれているけれど、実際はあまり効果はないのだそう😞 昭和52年まで阿形吽形の像があったけれど、現在は収蔵庫内に安置されている。

 

 

今回、特別に三門内を撮影。本尊は宝冠釈迦如来(Weblio辞書)で、善財童子(Wikipedia)と月蓋長者(Weblio辞書)が脇侍となっている。さらにその周りを十六羅漢像(コトバンク)が並ぶ。高僧たち。賓頭盧(Wikipedia)が第一尊者。十六羅漢の間に木片が納められている。三門を建てた時の廃材? 五百羅漢(コトバンク)を再現したかった? 

 

迦陵頻伽(Wikipedia)は画僧吉山明兆(Wikipedia)と弟子の合作。吉山明兆は室町時代の僧で仏画のスタイルを作った人物。東福寺には明兆の作品が多い。

 

三門は毎年期間限定で公開されている。2020年の公開は3月14日~16日の涅槃会で公開されるとのこと。

 

東福寺は行ったことあるようだけど覚えていない。有名な渡り廊下は大好きな「鬼平犯科帳」のエンディングで出て来るし、時代劇でよく登場する。是非行ってみたいお寺の一つ。涅槃会行きたいな~😍

 

即成院

即成院(現世極楽浄土 即成院)は涌泉寺(松崎山涌泉寺)の塔頭。即成仏できる。入口に"極楽浄土"の記載あり。仏様のオーケストラ。平安時代から明治時代までに作られた。阿弥陀如来(Wikipedia)及び二十五菩薩坐像。如来来迎(Wikipedia)を表す。二十五菩薩(コトバンク)は楽器を持っ。仏像で平安時代作が残っているのは唯一。仏画はあり。

 

坐像で表しているのは現世にとどまって極楽を与えるという意味がある? 25は奇数。左の端に26番目となる如意輪観音坐像がある。如意輪観音(Wikipedia)は現世のご利益を表す仏で、現世で待ち受けてお見送りするという意味が込められているのでは。マーチングバント的。指揮者、花撒き、ダンスなど。

 

 

獅子吼菩薩は微笑みの菩薩。笑って参る。素晴らしい笑顔が身につくということで女優さんや、大きな声が出るということで声楽家の方に人気の仏様。

 

特別に天上壇に上って仏様目線でカメラが映す。この映像はなかなか興味深かった。半分は修復なしで残っており、半分は江戸時代作ということで全体では重要文化財になっているが、修復なしの平安時代作については国宝予備軍とのこと。

 

また、即成院では毎年10月の第3日曜に練供養(コトバンク)を行っており、その際に被る面を特別に出演者が被ってた。全て江戸時代に造られた面で、和紙を重ねて作られているのだそう。ネット公募枠もあるとのこと。

 

即成院は全く知らなかった💦泉涌寺の塔頭ということだけど、泉涌寺って楊貴妃観音様がいらっしゃるとろだよね? 楊貴妃観音様はちょっと興味があったし、この二十五菩薩坐像も見たいので併せて行けたらいいな😃

 

永観堂

もみじの永観堂と呼ばれる紅葉で有名なお寺だけど、正式名称は禅林寺(永観堂(Eikando,Kyoto))。古方丈では年一回寺宝展が開催される。「釈迦三尊像」は釈迦如来(Wikipedia)、普賢菩薩(Wikipedia)、文殊菩薩(Wikipedia)の三体が描かれた仏画で重要文化財。狩野元信(Wikipedia)65歳の作と言われているが、おそらくは元信工房で描かれたのではないかとのこと。

 

長谷川等伯「竹虎図」

 

釈迦堂には長谷川等伯(Wikipedia)の「竹虎図」があり、東・南の八面で動きが感じられる。松の間は江戸時代作の狩野派「松水禽図」と、桃山時代作の長谷川派「楓雉図」があったが、おそらく何らかの事情で2枚がダメになってしまったため、この2作を合体させてしまったらしい。一見問題なさそうに見えるのだけど、よく見ると並びがおかしいのだそう。永観堂は3年前に行ったけど、全く気付かなかった💦

 

御影堂の臥龍廊も見どころの一つ。これは登らず写真だけ撮って来たかな? どうだっだろうか?🤔

 

本堂・阿弥陀堂は慶長12年に大阪の四天王寺(和宗総本山 四天王寺 -日本仏法最初の官寺)の曼荼羅堂を移築したのだそう。四天王寺に曼荼羅堂が建って2年で移築ししたそうで、この理由について語っていたかな? メモしていないから特に触れていなかったように思う。平成23年に彩色が復元されたとのこと。

 

 

この阿弥陀堂の一番の見どころは、みかえり阿弥陀と呼ばれる阿弥陀如来像。永観律師(Wikipedia)が念仏を唱え修行をしていたところ、阿弥陀如来が先導し「永観おそし!」と言われた。永観がその姿のまま須弥壇にお戻り下さいと言うと、そのままの姿をとどめたという伝説が由来。おそしというのは遅いぞと怒っているのではなく、ついてきなさいという意味。

 

永観は平安中期の人物だけど、阿弥陀如来像は平安後期から鎌倉時代の作なので、実際は時代が違う。ただ、永観が行ったと思われる常行三昧(コトバンク)という90日間行われる修行中に、現在でも阿弥陀様の姿を見る人がいるそうなので、あながち嘘ではないのではないかとのこと。まぁ、トランス状態になっているということでしょうかね🤔

 

この阿弥陀如来像の作者は不明だけど、技術のある仏師の作だと思われる。慈悲深い美しいお顔をされている。見返っている姿は珍しいが何体かある。ただし、永観堂のものが最古。平安後期から鎌倉時代に異形の仏像が多く作られたそうで、その一体か? その流行りの中で永観のエピソードを聞いた人が、この形を作ったという可能性もあるのかなと思った。

 

3年前、みかえり阿弥陀様が見たくて京都旅行を計画(記事はコチラ)。みかえり阿弥陀様は本当に優しく美しいお姿で、この方ならば導いてくださると思えた。本当に行って良かった。ただ、禅林寺全体として見落としていたり、覚えていなかったりした場所があったし、紅葉の時期にまた行ってみたいと思った😌

 

ぶらぶら美術博物館:毎週火曜日 21:00~22:00 @BS日テレ

BS日テレ - 「ぶらぶら美術・博物館」番組サイト


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