■ NHK/ETV特集 「ネットワークでつくる放射能汚染地図⑥」 川で何が起きているか? ▽水で移動する放射性物質 ▽阿武隈川全調査
を視聴。
阿賀野川全域の水、大気、土壌の放射能汚染の、変化、現況を知ることができた。
農業、漁業を営んでいる一般庶民は、悩み苦しみながらも前に進もうとしている。
原発再稼働を推進しようとしている政府に、また原子力村(政・官・産・学)の方にきちんと見てもらいたい番組です。
一方で、3.11から1年3ヶ月を過ぎ6月8日、野田首相は「大飯再稼働」を宣言した。
国民生活を守るために再稼働を進めるといいますが、騙されてはいけない。また第2の福島原発事故が起きたら、日本は破局に向かい、放射性物質の飛散により世界を壊していく。
3.11の福島原発事故を教訓に、原発は古いものからできるだけ早く廃炉にもっていき、電力は世界に先駆けて有効な再生エネルギーでまかなえるよう、方向転換をすべきであった。
国も業界も、だれも責任をとらず、問題を先送りし、真実を隠蔽する。
福島原発の教訓が一つも生かされないまま、3.11の事故以前の状況に戻っていく。
国民に苦難を強いる、誤った方策を決断した。
私たちは、政府に自分の命や健康を損なうこと(清浄な水や大気、安全な食べ物、故郷の自然、家族や地域の人々との絆など、安心で幸せな暮らしにとってなくてはならないものを失わせ、変質させ、暮らしと心のよりどころを奪ってしまうこと)まで許していない。
こんな事実がある。
旧ソ連のチェルノブイリの原発事故調査の陣頭指揮をとっていたレガノフ。彼は事故後2年目に謎の自殺を遂げていたが、遺書でこんなことを言っていた。
『原発は原子炉そのものを最大限安全に造ること、この原子炉を最大限安全かつ確実に運転すること、そして、最も重要なのが、三つ目の要素である。「それでも事故が起こりうると認識すること」。(今回の事故では)この三つ目が犯罪的に無視された。』
(岩波書店「科学」 1998年1月号)
現在ある54基の原発施設の大半が稼働するかぎり、
・巨大地震、津波、構造物の機械的劣化、人為的なミスによって放射能漏れ・飛散の事故が再発生する。
・いまだ有毒危険な使用済み燃料の処理法がわからないまま、核廃棄物が貯蔵されていく。
現役時は、目前の仕事に専念するのにめいっぱいで、社会の動きや問題点をじっくり見つめるゆとりがありませんでしたが、今は可能です。
私たち一般の市民が、原発のない社会をつくっていくには、
① 3.11の持つ意味をよく考え、原発や放射性物質の危険について正しい知識をもつこと
② 原発依存の流れを変えることに積極的に関わること ⇒ まずは、「原発再稼働を推進する政治家」をチェックし1票を投じない、声をあげ行動すること
です。
※ 雪崩のような報道も ありきたりの統計も
鵜呑みにはしない
自分なりの調整が可能である
地球のあちらこちらでこういうことは起こっているのだろう
それぞれの硬直した政府なんか置き去りにして
一人と一人のつきあいが
小さなつむじ風となって
… … (「あのひとの棲む国」 茨木のり子)
※ 参考:
・原子力と日本病(2002.6 旧スイス大使 村田光平)
・騙されたあなたにも責任がある(2012.4 京大原子炉実験所助教 小出裕章)
・日本を追い込む5つの罠(2012.3 カレン・ヴァン・ウオルフレン)
⇒ ①TPPの背後に潜む「権力」の素顔
②EUの経済危機の伝播
③「国家」なき対米隷属に苦しむ沖縄
④脱原子力に抵抗する「非公式権力」
⑤権力への「無関心」という怠慢
・2012.6.10 Jounal of Silent Spring(落合恵子)
・2012.2.29 第2のフクシマ 日本滅亡((広瀬 隆)