中華110ccエンジンの初期オーバーホールの依頼が入った。
このエンジンは動かす前にオーバーホールするのを勧めていて、
中国人の組み方がいい加減だから使ってると変なトラブルが出る。
だからみんなもこのエンジンを買ったら是非開けて確認してみてもらいたい。
バルタイは合ってるかどうか分からんし、
ピストンリングの合口は全部同じ場所なのは当たり前。
まぁ今まで散々書いてるから知ってると思うが、
無事に使いたかったら必ず初期オーバーホールをしよう。
中国人のいい加減な組み方を堪能しながらバラバラにバラす。
このエンジンの場合に限ってだと思うが、
今回のはキックスピンドルのポンチマークがズレて組まれていて、
確認したらペダルの遊びが多すぎて始動困難になっていたと思う。
なんでポンチマークがあって、
それを守って組まなきゃなのかきっと知らないんだろうね。
早速ケース類を剥離してみたが装置されていた国産のクラッチカバーの腐食が酷く、
磨くのに大変な時間を使ってしまった。
ここまで酷い場合はかなり荒いペーパーで腐食を取り除くしかないから、
120番のペーパーを使い、その後ペーパーを細かくしながら磨き、
最後は回転するエアー工具のワイヤーブラシで仕上げて完成。
頑張ればこんなに綺麗になるのだ。
今日は分解から剥離や磨きまで一気に終わらせたし、
ケースのベアリングも注目して来たから、
クランクの芯出しさえすればもう組み立てに入れる。
しかし本業が暇だとこんなに進むもんなんだねぇ。
そんな訳で明日も頑張ってエンジン作るさ。