
ただいま初期オーバーホールしているゾンシェン155cc改189cc4バルブ仕様なんだが、
4バルブヘッドはバルブクリアランスをシムで調整するタイプだから、
面倒だが挑戦してみた。
このヘッド買うとシムは入ってるがクリアランスがかなりいい加減なのだ。
写真がそのシムでドリーム50の物が使えるんだが、
ドリーム50のオーナーさんに話を聞いたが、
1.2ミリから2.8ミリまで0.01ミリ単位で用意されてるらしく、
そのパーツリストだけで1冊の本になってるらしい。
んで、写真のようにシム厚が錆びで見えないから、
この場合は錆びを磨いてからマイクロメーターで測るしかないね。

俺がこの仕事始めてから初めて使ったかもしんない(笑)
持ってはいたがデジタルノギスで何とかなっちゃうからね。
このシムはアウターシムと呼ばれロッカーアームが直接シムを押すから良いが、
ドリーム50はインナーシムのためカムを全て組み立ててからでないとクリアランスが測れないんだと。
だから何回も組んでるとネジとボルトに負担がかかるから大変らしい。

これが実際のシムで厚みが記載されていて、
写真のシムの場合上の数値がミリで、
下側はミリ以下の単位になっていて、
つまり厚みは2.30ミリと直ぐ分かる。
で、シムを組んだ状態でシックネスゲージを使いクリアランスを測りメモを取り、
計算して必要な厚みを求める。

まさに殴り書き(笑)
先ずシム厚を測り、また組んでシックネスゲージで一個ずつクリアランスを測りメモを取り、
シム厚とクリアランスを足してから欲しいクリアランスの0.05ミリを引いて右の欄に書いたのが欲しい厚さのシム。
つまりイン側の右側の場合シム厚2.2ミリとクリアランス0.2ミリを足すと2.4ミリがクリアランスゼロの状態。
そこから欲しいクリアランスの0.05ミリを引いたから2.35ミリとなる。
で、実際シムを頼んでみたが、ドリーム50の車体型式がAC15しか知らなかったが、
シム厚を指定しただけで買う事が出来た。
シムは1枚400円ほどするから計測は間違えると痛い出費になるね。

シムは頼めたから、このエンジン用のシフトアームのサポートを装着してみた。
このエンジンは左側に飛び出してる部分が長く、
もし転倒とかするとアームが曲がりやすいから、
こんなサポート部品も出てるんだね。
そんな訳でこのエンジンも少しずつだが進んでるから、
早く動かしてみたいねぇ。