初期オーバーホールで入庫してるGPXエンジン。
いつものエンジンと少し様子が違うから、
ネタにしてみようと思う。
まずオイルポンプ。
クランクからの動力で動いてるのはよくあるエンジンと同じなんだけど、
形がかなり違っていて残念ながらオイルジェットが無い。
多分この形にしてコンパクトにしないとクラッチカバーに制約があるから仕方ないんだろう。
ちなみにオイルポンプのボルトはしっかり締めないと、
もし緩んできたらボルトがギアに引っかかり、
ギアがロックしてギアを舐め、オイル供給が止まってブローする。
おっかないねぇ。
ケース内部はこんな感じでミッションはクロスが最初から入ってるが、
山ちゃん曰く4速はもう少しクロス化させた方が良いみたい。
ただレースでもしない限りは充分で、
このミッションだとスプロケットのセッティングがかなり変わるから気を付けよう。
それとクランクがコンパクトで結果的に軽い。
ロンシンとかと比べるとホントにコンパクトだから、
高回転まで気持ち良く回りそうだね。
剥離にかける部品はこんなにある。
これだけ部品をもし外注に出してたら完全に赤字だなぁ。
昨日剥離は全て終わらせ、
それでもダメだった部品はブラストで綺麗に仕上げる。
クラッチカバーは使いたい方のカバーだけ砂型だから表面がザラザラ。
だからこれだけはペーパーで表面を均して、
でもそれやると傷だらだから仕方なくブラストをしている。
で、今日組みたかったがベアリングが来るのが明日だから何も出来なかった…
仕方がないから中華ミニモトのジェネレーターを作っていた。
ベースはよくある中華なんだが、
充電系のコイルは邪魔だから取っ払って、
ローターは旋盤で削って少し軽くしてみた。
ちなみに配線の赤黒はCDIの発電で、
青白はパルスで緑はアース。
たったこれだけでもエンジンがかかるから問題ないし、
余計なコイルは無い方が磁力の抵抗が無くなる。
まぁインナーローター使えば良かったんだが、
別のエンジンから取るのが面倒だっただけだ。
今日は実は中華ミニモトのエンジンをまたバラしていて、
前にキックスピンドルのスプリングをかけ忘れていたから、
クランクまで開けていたが、慣れてるからエンジン降ろして開けて組み直して車体に載せるまで、
たった2時間で終わってしまった。
慣れって凄いねぇ。