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今日は予約頂いているコンプリートエンジンを作ったんだがそれはまた今度にして、
フルオーバーホールで預かってる中華110ccを進めてみた。
本当はWIN120をやりたいんだけど、
ブラストは1回で終わらせたいからこっちもバラす事にする。
しかし色んな中華エンジンをオーバーホールしてきたけど、
このエンジンは初めて。
個人的にロンシンの125ccを推薦してるし、
この手のエンジンは腰上だけのオーバーホールしかやった事なかったからね。
お客さんにも言ったが、フルオーバーホールしてもパワーは上がらないと説明したけど、
安心して遠出したいからとの理由で入庫となった。
が、俺としては1次側クラッチのエンジンじゃ遠出したくないし、
やっぱり自分が組んだ2次側クラッチのエンジンでないと嫌だなぁ。
ウチで作ったコンプリートなんてツーリングユースで、
5万キロをノンオーバーホール目指して作ってるから、
それと比べちゃうと何だが心配な感じだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/06/d8a26dfb9f590856ffead4113fde6b47.jpg)
ワタクシの手にかかれば横型エンジンなんて直ぐバラバラ。
ついでにクランクケースの剥離と磨きを途中まで進めておいた。
ちなみに右のケースはWIN120で、左が中華110cc。
WIN120のケースは硬いため磨いても何も変わらないが、
中華110ccの方は成形後に粗いペーパーで表面のバリなどを削ってるらしく、
その粗隠しのために塗装してあるんだが、
プライマリキック系のエンジンとは硬さが違うから、
ワイヤーブラシで磨いただけで鈍く光るようになる。
ただ、プライマリキック系のケースは硬くても瞬間的な力には弱いから、
例えばラフキックなどでもケースがパキッと割れたりする。
対してロンシンのケースなんかは強度は無いけど剛性はあるから、
ケースがたわんで力を逃がしてる、のかもしれない(笑)
ただプライマリキック系のケースは割れるけど、
ロンシンのケースが割れたなんて一度も聞いた事ないもんな。
キックシャフトは軽く曲がるけど。
中華110ccのケースは左側しかまだ磨いてないけど、
クラッチカバーも磨いて、2台分のエンジンの部品を一気にブラストするつもり。
よく部品が混ざりそうとか言われるけど、
このエンジン2機は要所で使ってる部品が全く違うから、
ごちゃ混ぜにしても俺なら正しく組める自信があるくらいだ。
だからボルトとナットとワッシャー単位で混ざっても全く平気。
まぁ保管を分けてるから混ざらないが、
実はそれくらいこのエンジンは単純なんだ。
「同じ機能なら単純な構造の方が偉い」
その単純さが故の奥深さにもなるんだけど。
明日はこのエンジンのミッションのベアリングを注文に行って、
ブラストまでしたら次はWIN120の方を進める。
まずクランクの芯出しでもしてみたいけど、
フィルターローターを軽量化する必要がない1次側クラッチエンジンはホント楽で良いなぁ。