南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

中華ミニモトが完成しました

2015年11月08日 23時33分52秒 | 輸入横型エンジン編



そんな訳で中華ミニモトが完成した。

このバイクで行った事は新しいエンジンへの換装、
フロントブレーキのマスターシリンダーの交換と、
新しいマフラーの取り付けくらいかな。
つまりたいした事はやってない。

エンジンはWIN120ベースの120ccで、
ヘッドだけ普通の中華エンジンヘッドにして、
圧縮比を下げた何か変なスペシャル。

あとはシールが抜けたマスターシリンダーを交換してフロントブレーキのオーバーホールをして、
マフラーはミニモト用の安物を装置した。

少し乗った感想はエンジンはこんなもん。
と言うか暖まらないと白煙を少し吹くからガスケットが抜けてるかも。
あとは問題ないけど、1番の問題はクローズドコースでしか走れず、
レースにも出れないパッケージなバイク。
つまり河原とかでしか走れないんだな。

でもだ、このバイクを俺の幌車ジムニーに載せて運んで、
好きな場所で走りそこでテント張って泊まりまた走る、
みたいな事が出来る。
つまり出張クローズドコース訪問みたいな感じかな。

そこまでしなくても近くの河原で走れば良いし、
冬の遊び用みたいな物。
ツーリングの代わりはミニモトで遊ぶのさ。

ただ冬の週末はエンジン作りに没頭して春を迎えるかもしれない。
現時点で2機の受注が入っていて、
次からの受付は下手したら来年になるかもしんないくらいだ。

しかしエンジンの仕様変更やオーバーホールなどは今から春にかけてまでだから、
今のうちに出して頂いてシーズン中は思いきり走って貰いたいね。

ちなみにワタクシへの連絡先はブログの左にあるエンジンスタンドのページから、
ヤフーアドレスのアカウントにメールして貰えればOK。
そのうち専用のページ作りたいが今はこれで御願弁を。

自分も毎年違うエンジン作って試しては壊しを繰り返したが、
そんなノウハウを書いたりアドバイス出来れば本望だ。

そんな訳で遊び用のバイク作っても、
冬は皆さんのためにオーバーホールしたりエンジン作ったりしたいと思う。

だから現在予約受付中。

仕様変更は冬に終わらせて、シーズン中は思い切り走って、
そして壊してもらいたいかな(笑)

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GPX125エンジンのオーバーホール その6

2015年11月07日 21時21分22秒 | 輸入横型エンジン編


現在お預かりしてるエンジンなんだが今日終わった。

まずクラッチ側のOリング、
こんな感じに取り付けて、この中に初期焼き付き防止のためのオイルを入れてあげる。
俺がエンジンを組む時には組み込みペーストを使ってるんだが、
でもオイルが回るまでには時間かかるから、
これくらいはしないとね。









クラッチカバーはボルトが多いんだけど、
まずボルトを長さ別に分けてから、入れてみるだけでも分かりやすい。
入れただけだとボルトがみんな1センチほど頭が出るようになっている。














完成がこちら。
まだオイルシール入れてないがこの後新品を入れた。

で、オーバーホールは終わったし、
このエンジンも早々に売り切れたから好きな事言わしてもらおう。

まずこのエンジンは「やっておける事は終わらせてあります!」みたいなエンジンで、
アフターパーツはいくつかあれど、たった4万でこのエンジンが家に届く、ってのは安過ぎかなぁ。
モンキーのエンジンベースで4万突っ込んでもヘッドだけで終わり。
クロスミッションとスペクラ、54ミリスクエアのボアストローク、スパへとハイカムが最初から入ってるのがこのエンジンだから、
価格だとお話しにならないくらい安い。

もう買えないから書いちゃうけど、買っておかないと損だね。
現在はフルコンプリートが13万で出てるが、
このエンジンに4バルブとクランク、ピストンにシリンダーが最初から入ってての金額だから、
やっぱり安過ぎるんだよなぁ。
45000円のウチのコンプリートエンジンが霞んで見えるわ。

もし次に再販されるなら買っても全く損は無いけど、
新しい1P60が出たりするかもしれんから分からんけどね。

ちなみに13万するフルコンプリートエンジンの初期オーバーホール代は剥離込みで15000円の部品代別。
中国人の組み付けやベアリングの強度が不安な方はどうぞ~。
本職じゃないからある程度時間はかかるけど価格に合わない丁寧さが私の信条。

…だから儲からないんだなぁ。

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GPX125エンジンのオーバーホール その5

2015年11月06日 20時27分00秒 | 輸入横型エンジン編



昨日発症した蕁麻疹なんだが良い感じに広がってしまい、
胴回りは全滅で股間も痒くて仕方がない。
腹もケツも超絶痒いんだが、エンジンを弄ってると不思議と痒みが引くんだよね。
でもそれが終わればまた地獄が始まるんだが。

そんな訳で今日は暇だからエンジンを組んでいた。

先ずはヘッド。

カムの入る穴には写真のように凹みがあり、
このおかげでヘッド内部とカムチェーントンネルが繋がってるから、
内部空気圧力を分散させてるんだが、
この凹みが少し小さく、しかも塞がってしまってるからここを広げてやる。









少し分かりにくいけどこれだけ広げてやれば、
ヘッドにオイルがいくら送られてこようが、
空気が流れこみやすくなりクランクケースにオイルが戻りやすくなる。

こんな少しの事だけど気になると何とかしたいんだよね。









ヘッドは組み終わり次はピストン。

今回は右の超ハイコンプピストンを使い、
ノーマルのは補修用としてお返しする。

ちなみにノーマルのピストンは圧縮比が11くらいみたいだから、
レギュラーガソリンかハイオクかで悩むんだが、
これだけハイコンプなら完全にハイオクにしないとピストンブローするね。

でもピストン自体は鍛造ピストンじゃないから無理は禁物。
つまり回し過ぎるなって事だ。









ピストンのリセスなんだが切削のエッジが鋭すぎるから、
少しだけだが慣らしておいた。

尖った部分ってのは熱が溜まりやすいからヒートスポットとなり、
デトネーションの原因になったりするからねぇ。
もし異常燃焼状態になるとピストンが溶けたりするから怖いのだ。









このエンジンはヘッドガスケットがメタルだから、
保険としてデイトナのメタルガスケットフィットを吹いて密着性を高めてやる。
よくカッパースプレーと呼ばれる物で1本2000円もするんだけど、
このために買っておいた。

ちなみにこの色は銅の粉末みたいで、
銅は熱伝導率が優れているからなんだと。

このスプレーは塗装後1分程の半乾きの時に粘りが出るから、
それを見計らってヘッドを組む必要がある。
つまり乾かし過ぎは意味が無いって事だね。


そんな訳で今日はここまで書いたけど、
実はほとんど終わってるから、
最後まで書い書いたら終わりにまとめるようにする。

また見て下さいな。

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蕁麻疹は忘れた頃にやってくる

2015年11月05日 20時52分35秒 | 輸入横型エンジン編
今日は頼んでおいた部品が来たからエンジン組むつもりだったんだが、
今朝起きたら背中がボッコボコに腫れていて、
恐ろしいほど痒いから仕事終わってから病院に行ったんだが、
先生に診てもらった感想が、「こりゃ酷いねぇ…」って感じの蕁麻疹。
もうね、胴回りの腫れが酷いから少し太ったみたいになっちゃってる。
ガキの頃にすんごい蕁麻疹にかかったからもう発症しないとタカくくってたら、
色んな原因で発症するんだと。


ホントは写真撮って載せたかったんだけど、
ちょっとしたグロ画像だから止めておくが、
飲み薬でステロイドが出されるくらいの腫れっぷり。
痒くて寝れるか分からんよ。

そんな訳で今日は仕事以外何も出来なかったけど、
明日は痒いの我慢してエンジン作るさ。


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GPX125エンジンのオーバーホール その4

2015年11月04日 21時33分28秒 | 輸入横型エンジン編
現在オーバーホールしているモダンワークスさんから販売のGPX125ccコンプリートエンジン、
残念ながらどうやら売り切れになってしまったようだ。

モダンワークスさんは沢山の在庫を抱えられないから、
いつもチェックして欲しい物は早く買わないと2度と手に入らなくなる、なんて事も珍しくない。
ちなみにこのエンジンをベースに4バルブヘッドとピストンとクランクが入った、
143ccのフルコンプリートエンジンは13万で売ってる。
だったらこっち買っておけば良かった…









GPX125ccエンジンのシリンダーはオイルリターンが凄く狭い。
だからほとんど塞がってるようなもんだから、
ウチではその穴を拡大加工している。









内部を斜めに掘削して容量を増やしているんだが、
ただ不思議な事に加工していないエンジンを何度も開けたが、
焼き付いてるとが酷い事にはなってないから、
加工しなくても問題無いんだろうねぇ。










このエンジンに最初から装置されてるのが右側のカムで、
左側はウチがハイカムとして使ってる中華150ccエンジンのカムなんだが、
プロフィールもリフトもほとんど同じ、
つまりハイカムをわざわざ買って入れる必要が無い。

ただデコンプは無いから始動の時は気を付ける必要があるね。
まぁデコンプあってもラフキックでスピンドルはお釈迦だけど。









これはカムのオーバーラップなんだが、
両方ともこんなに開いてるから、なかなかの高回転型エンジンだと思う。










組む前にちゃんとバルブの擦り合わせは行っている。

新品だから必要なさそうだけど、
もし自分のエンジンなら擦り合わせしたいもんねぇ。









ヘッドとシリンダーは面研を行い、
メタルガスケット対策を行うんだけど、
それでも心配だからメタルガスケット用の機密性が上がるスプレーを注文してあって現在部品待ち。

まぁそこまでしてもオイル漏れはするかもしれないけど、
一応出来る事は全てやっておきたいだけかな。


そんな訳で毎日弄ってるがこれはホントに良いエンジンと言うか、
チューニング済みがたった4万で売ってるようなもの。
モダンワークスさんには頑張ってもらって、
また素晴らしいエンジンを売ってもらいたいし、
次はどんな部品作ってくれるか楽しみだが、
モダンさんが部品出すと買ってしまう俺もどうだろうか…

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GPX125エンジンのオーバーホール その3

2015年11月03日 20時09分26秒 | 輸入横型エンジン編


今日は休日だってのに仕事入れちゃったから仕方なく会社にいたんだが、
そんなに急ぐ仕事じゃないみたいだからエンジンを組んでいた。

写真はミッションのシフトドラムストッパーで、
モダンさんのクロスミッションはこんな形をしている。
ちなみに写真の位置がニュートラルで、
何だか分かりにくいね。









写真はピンボケでスマんがオイルポンプはこんなに厚い。
これでオイルジェットがあれば最高だったんだがね。









ポンプの駆動ギアには裏表があって、
間違えて組むとギア同士が半分しか噛まないから気を付けよう。

ポンプの下にOリングが2枚入ってるから忘れずに組んで、
ポンプ自体は次に外す事考えなくて良いからキツーく締めてやる。
ボルトが緩んできたらエンジンブローだからね。










次はクラッチ。

バスケットの下にロックとそのロックワッシャーが入ってるから、
写真のように組んでからバスケットを入れいつものように組んでいく。









これがクラッチカバーを入れる直前の写真で、
組み方自体はスペシャルクラッチとさほど変わらないけど、
クランクの先に入ってるオイルスルーは忘れずに。
これ忘れるとクランクブローするよ。

今日はもう少し進めたんだけど、
メタルガスケット用のカッパースプレーを買うの忘れていたから、
先ほどカムイさんに注文しに行って終わりにしておいた。

このエンジンは中華110ccと比べてやっぱり時間がかかるけど、
何か楽しくてガレージにこもってしまう。

ホント完成が楽しみだねぇ。



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GPX125エンジンのオーバーホール その2

2015年11月02日 20時51分35秒 | 輸入横型エンジン編


ただいま入庫してるエンジン、もう組み立てに入った。

先ずはクランクの芯出しをするんだけど、
新品だから0.01ミリにはちゃんと入ってるから問題無し。

まぁ新品でいきなり芯がズレてたら話にならんけど。









オーバーホールをする本丸の作業がベアリング交換。
コレをやりたいがためにエンジン開けてるようなもんだ。

何度も同じ事言うがベアリングは日本産に限る。
だからミッションのベアリングくらいは必ず国産を使おう。
全部交換しても1300円だから安いもんだよ。









クランクは左のケースに入れる場合少しギスいから、
ケースをバーナーで軽く炙ってから入れ、
ミッションとキックスピンドルも入れていく。

ガスケットとノックピンを忘れずに。










ケースのボルトはたったこれだけ。

ちなみに長い4本は下4ヶ所でホース受けがあるのが一番前。
その次に長い2本は上側で一番短いのは後側。
間違いようがないね。









キックスピンドルとギアはポンチマークを必ず合わせて組み、
試しにキックを付けて遊びを確認しよう。

ポンチマークがズレてたエンジンを見た事あるから、
あまり信用しないようね。

とりあえずここまではロンシンのエンジンと同じだけど、
酒飲みたいから今日はここまで。

そう言えば明日は文化の日で休みみたいだけど、
知らずに仕事の予定入れちゃったよ(涙)

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GPX125エンジンのオーバーホール その1

2015年11月01日 21時42分19秒 | 輸入横型エンジン編


初期オーバーホールで入庫してるGPXエンジン。
いつものエンジンと少し様子が違うから、
ネタにしてみようと思う。

まずオイルポンプ。
クランクからの動力で動いてるのはよくあるエンジンと同じなんだけど、
形がかなり違っていて残念ながらオイルジェットが無い。

多分この形にしてコンパクトにしないとクラッチカバーに制約があるから仕方ないんだろう。

ちなみにオイルポンプのボルトはしっかり締めないと、
もし緩んできたらボルトがギアに引っかかり、
ギアがロックしてギアを舐め、オイル供給が止まってブローする。
おっかないねぇ。









ケース内部はこんな感じでミッションはクロスが最初から入ってるが、
山ちゃん曰く4速はもう少しクロス化させた方が良いみたい。

ただレースでもしない限りは充分で、
このミッションだとスプロケットのセッティングがかなり変わるから気を付けよう。

それとクランクがコンパクトで結果的に軽い。
ロンシンとかと比べるとホントにコンパクトだから、
高回転まで気持ち良く回りそうだね。









剥離にかける部品はこんなにある。
これだけ部品をもし外注に出してたら完全に赤字だなぁ。









昨日剥離は全て終わらせ、
それでもダメだった部品はブラストで綺麗に仕上げる。

クラッチカバーは使いたい方のカバーだけ砂型だから表面がザラザラ。
だからこれだけはペーパーで表面を均して、
でもそれやると傷だらだから仕方なくブラストをしている。

で、今日組みたかったがベアリングが来るのが明日だから何も出来なかった…









仕方がないから中華ミニモトのジェネレーターを作っていた。
ベースはよくある中華なんだが、
充電系のコイルは邪魔だから取っ払って、
ローターは旋盤で削って少し軽くしてみた。

ちなみに配線の赤黒はCDIの発電で、
青白はパルスで緑はアース。
たったこれだけでもエンジンがかかるから問題ないし、
余計なコイルは無い方が磁力の抵抗が無くなる。

まぁインナーローター使えば良かったんだが、
別のエンジンから取るのが面倒だっただけだ。

今日は実は中華ミニモトのエンジンをまたバラしていて、
前にキックスピンドルのスプリングをかけ忘れていたから、
クランクまで開けていたが、慣れてるからエンジン降ろして開けて組み直して車体に載せるまで、
たった2時間で終わってしまった。

慣れって凄いねぇ。

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