中日新聞の「くらしの作文」に「写真は宝物」というタイトルで、76歳の女性が投稿されていました。
無類の写真好きであった夫。
どこへ出かけるにもカメラと三脚を持ち歩いていました。
自然の風景と、私と夫のツーショットの写真が、たくさん残っています。
新婚当初に買ったカメラで、ピントを合わせストロボをセットする古い型ですが、常に大切にしていました。
日本百名山もいくつか登りました。
カメラを付けた三脚を担いで富士山の御来光を撮ろうと奮闘していたあなた。
地平線の一点が急に明るくなって太陽が顔を出し、一面真っ赤に染まった大自然の恵みを、体中に感じたこの写真は私の宝物です。
アングルにこだわりがあり、思い描いた通りに撮影できるまで何度も撮り直しました。
岩手県の平泉・中尊寺の写真には(手をにぎれよー)
(もう少しひっついたらいいぞ)とツアー客の冷やかす声と、夫の(少々恥ずかしかったなー)の一言が書き添えられています。
全国四十七都道府県を車で巡った夫と私の思い出のアルバム。
懐かしさで目頭が熱くなります。
二ヶ月前に旅立った夫。
いつかまたそちらの世界へ行ったら、必ず二人並んで撮りましょう。
忘れずにカメラと三脚を持って行きますから・・・。
あなた、もう少し待っていてくださいね。
以上です。
仲の良いご夫婦ですね。
写真好きなご主人と、いろんなところにお出かけされているんですね。
ご主人が写真好きなので、奥様もカメラ用語をよくご存知なのに感心しました。
いつかあちらの世界でも、仲良く写真を撮られるのでは。
岩手県の平泉・中尊寺は、私もかみさんとツアーで行きましたが、二人の写真は撮っていないです。
ツアーコンダクターさんに、二人の写真を撮って頂くようお願いすればよかった。
大瀧詠一 ペパーミント・ブルー