中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「遠くにある幸せ」というタイトルで飛島圭介さんがエッセーを書かれていました。
カール・ブッセの詩に「山のあなたの空遠く幸い住むと人のいう」(上田敏訳)とある。
現実の過酷さ、つまらなさにまみれていると、人はついここではないどこか遠くに夢のような幸せがあるに違いないと思いがちだ。
これが落とし穴となり、仮想現実を現実と誤認してとんでもない事態を招くことがある。
SNS(会員制交流サイト)は多くの人が利用する便利な通信網だ。
見知らぬ人と電子盤上で言葉を交わし、その言葉だけで「つながる」ことができる。
しかし、その言葉がウソかホントかは分からない。
分からないのに「山のあなたの幸せ」と思いたがる。
何の裏付けも証拠もないのにデマが真実として拡散していくのと同じだ。
SNSがらみの悲惨な犯罪が報道されるたびに、おじさんは若い人たちに余計なお世話を焼きたくなってしかたがない。
電子の言葉を簡単に信用するのは危険だ。
そして、実際に「会う」のはそれ以上に危険だよ、と。
SNS上で、言葉巧みに「会いたい」と言われても決して応じてはならない。
幸せも白馬の王子・お姫様も、どこか遠くになんかありゃしないのだから。
青い鳥は目の前に。
以上です。
>SNSがらみの悲惨な犯罪が報道されるたびに、おじさんは若い人たちに余計なお世話を焼きたくなってしかたがない。
私も若い人たちに、余計なお世話を焼きたくなりますね。
世の中には、悪い人が多いです。
悪意を持って近寄る人も少なからずいます。
>電子の言葉を簡単に信用するのは危険だ。
そして、実際に「会う」のはそれ以上に危険だよ、と。
その通りだと思います。
「会いたい」と言われても応じてはいけません。
幸せは近くにあります。
周りを見回して下さい。
君たちがいて僕がいた ☆ 舟木一夫