中日新聞の諏訪哲史さん(作家)のスットン教というコーナーに「なぁにがなにがー」というタイトルで投稿されていました。
今の若い名古屋弁話者にとって、「やっとかめ」や「どらけねゃぁ」などは古語というか事実上の死語です。
東京から流されてきた単身赴任者などが、名古屋弁を検索して無理に使い、こういう死語を言っては馬脚を現します。
ネイティヴに聞こえる丁度いい名古屋弁を教えてよ、というので、ついでに今からあなたが自然な名古屋人か、名古屋弁依存度を検査します。
以下の言葉を、普通に話せる人は各2点、聞いたことだけある人は各1点、その合計が30点以上なら自然な名古屋人です。
未満は不自然です。
⬜︎えらい(疲れた)
⬜︎いっつか(とうに)
⬜︎やってまう(してしまう)
⬜︎ほれみや(それみたことか)
⬜︎そればっか(そればかり)
⬜︎はよしや(早くしてね)
⬜︎びったびた(ずぶ濡れ)
⬜︎ほんだもんで(したがって)
⬜︎なんかしゃん(なにかしら)
⬜︎鍵かって(鍵をかけて)
⬜︎まあええて(もういいです)
⬜︎つっつと(さっさと)
⬜︎かんかん(缶)
⬜︎もうはい(もうとっくに)
⬜︎寝とらっせるがや(寝ていらっしゃるではないですか)
⬜︎遊んどってかんよ(遊んでいてはいけませんよ)
⬜︎だで言ったがや(だから言ったではありませんか)
⬜︎万札壊してくるわ(一万円札を両替してきますからね)
あなたは自然でしたか、不自然でしたか。
36点満点を獲った方、真の名古屋人か、最終問題です。
あなたは「なぁになにがー」が解りますか。
自ら使っていなくてもいいのです。意味が解りますか。
これは尾張地方の辺境部や名古屋市の主に西半分の古参地区などで、おじさんおばさんが、空気のようにナチュラルに話している、真にディープな上級用名古屋弁です。
「昨日(きんのう)よう、スーパーのスイカ一個千円セールだいうもんで、行ったらお前(みゃぁ)なぁにがなにがー、こんな小せえやつだでかんわ。とろくっせゃぁ」
隠してもダメですよ。
あなたは使っています。
聞いたことだけある、ギリギリ使ってはいない、ヤッター、などといって万歳している五十歳以下の若い人、いいですか、必ずあなたも五十を過ぎれば「なぁにがなにがー」を言っています。
そうやってバカにして嗤っていられるのも今のうちですよ。
以上です。
私も問題をやってみました。
2点 ⬜︎えらい(疲れた)
1点 ⬜︎いっつか(とうに)
1点 ⬜︎やってまう(してしまう)
1点 ⬜︎ほれみや(それみたことか)
2点 ⬜︎そればっか(そればかり)
2点 ⬜︎はよしや(早くしてね)
1点 ⬜︎びったびた(ずぶ濡れ)
1点 ⬜︎ほんだもんで(したがって)
0点 ⬜︎なんかしゃん(なにかしら)
2点 ⬜︎鍵かって(鍵をかけて)
1点 ⬜︎まあええて(もういいです)
0点 ⬜︎つっつと(さっさと)
2点 ⬜︎かんかん(缶)
0点 ⬜︎もうはい(もうとっくに)
1点 ⬜︎寝とらっせるがや(寝ていらっしゃるではないですか)
1点 ⬜︎遊んどってかんよ(遊んでいてはいけませんよ)
1点 ⬜︎だで言ったがや(だから言ったではありませんか)
2点 ⬜︎万札壊してくるわ(一万円札を両替してきますからね)
合計 36点のうち21点でした。
私は多治見出身なので、名古屋人とはいかないようです。😊
平井堅X小田和正 - 瞳をとじて (国立代々木体育館 2006.08.19)