6月26日、西国四十九薬師めぐりでの一泊である。この日の宿泊は和歌山。大阪在住時代は関西の行き先で泊まるということはまずなかったのだが、広島発となるとこうして関西の街での宿泊もできて、それもまた新たな経験である。今回のように和歌山市内に泊まるのも初めてである。
今回利用したのは、JR和歌山駅にほど近い「ホテルシティイン和歌山駅前」。予約サイトの特別プランで朝食つき3920円というのを見つけた。夜の一献も和歌山駅まで行うつもりだったので、好都合。
ただ、訪ねてみると外観は結構年季が入っているように見えた。1階入口から入るとふた昔前の雑居ビルといった感じで、まあ安いから仕方ないかなということでチェックイン。こちらはシングルで予約していたのだが、フロントの人が「本日ご都合で、ツインの部屋に変えさせていただいています」という。料金はそのまま。
そして部屋に入ったが・・ツインだとしてもむちゃくちゃ広い。外観はともかく、内装は最近リニューアルしたようだが、改めてホテルの公式サイトを見ると、プレミアムタイプの部屋なのかなと推測する。
さらに、バス・トイレ・洗面台が「次の間」にある。バスとトイレはセパレート。プライベートのことを出して申し訳ないのだが、お恥ずかしい話、メインのベッドルームとこの次の間を合わせると、正直、現在私が広島で住んでいる部屋よりも広い。
窓からベランダに出ることができる(ビジネスホテルではまずないケースだ)。少し離れて阪和線の線路が見える。それはいいとして、この建物、昔はマンションとして使われていたのかなと思う。
さて、和歌山での一献。大阪時代に来た時に入ったことがある店の中で今回訪ねたのは、「与太郎」駅前店。ちゃんこ鍋、海鮮、くじら料理が名物のところだ。だからといって、一人で来てちゃんこ鍋を食べるまでは行かないが・・(家ではたまにこしらえるのだが)。
時季ということで、ハモの洗い、水ナス漬を注文。ナスじたいそれほど好物ではないのだが、夏の水ナス漬は酒のアテによい。関西に帰って来たな(水ナスは泉州が有名)と感じる。
メインの魚は、カツオのタタキ、そして和歌山産とあるイサキの塩焼き。美味しく堪能した。和歌山といえばマグロとか、ラーメンとか、太刀魚とか、そうした料理はあるが、他のものも楽しめる。
そのうちに店も賑わってくる。結構飲んだが、部屋に戻ってもまだ時間は早い。
ホテルの地下に大浴場があり、前夜から(夜行バスで)動いていて疲れた体を癒す。部屋もゆったりするところで、普段より早い時間に就寝・・。
さて翌27日。この日は西国三十三所第3番の粉河寺に参詣した後、大阪に出て京セラドーム大阪でのバファローズ対ライオンズ戦の観戦という、これもぜいたくかつ慌ただしい行程である。朝食会場は何か大会でもなるのか、複数の高校の部活動の生徒・先生たちと一緒の食事となる。