まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第3番「粉河寺」~西国三十三所めぐり3巡目・27(粉河から一気に大阪へ)

2021年07月19日 | 西国三十三所

6月27日、どんよりした天気の中和歌山駅から出発。前日いったん通過した粉河駅まで和歌山線に揺られる。

日曜朝のことで列車はガラガラなのだが、それをいいことにロングシートのこちらと向こうでわざわざ顎マスクで大声で会話する2人組がいる。その内容が鉄オタ的なものだったのが余計にムカつき、思わず(あくまで丁寧な口調で)「静かにしてもらえますか」と注意する。「何やこいつ」みたいな顔をして隣の車両に移って行ったが。

8時23分、粉河に到着。ちょうど雨が落ちて来た。幸い、粉河駅にはコインロッカーがあり、ここに大きな荷物を置いて寺まで歩く。両側には地元商店が並び、そろそろ開けようかというところである。粉河寺にも数回訪ねているが、この道はいつも淡々と進む印象である。

10分あまりで仁王門に到着。続いて中門である四天門をくぐる。雨も降っているので、ともかく先に本堂に急ぐ。

粉河寺の開創は奈良時代、この地の猟師だった大伴孔子古の発願によるものだが、後に豊臣秀吉の紀州攻めの兵火で焼失した。本堂をはじめとした現在の建物の多くは江戸時代のもので、紀州徳川家の保護を受けた歴史がある。

本堂の前の庭園は桃山時代の作風というが、南国らしさを感じさせる。

こちらの本堂も立派な造りで、軒下にてお勤めとする。

朱印はこちら。西国三十三所の3巡目も大詰めとなり、中先達への昇進も近づく。その中、同じ和歌山県ではもう1ヶ所、南紀の青岸渡寺が残っている。こちらは今回と同じ西国四十九薬師めぐりとの組み合わせで出かけることが決まった。西国3巡目で最後の大掛かりな札所めぐりとなるだろう。

帰りに改めて諸堂を回り、駅に戻る。ちょうど雨も止んだ。

さて、この後は京セラドームでの野球観戦のために大阪に向かう。一般的なルートなら、再び和歌山まで戻り、阪和線~大阪環状線と乗り継ぐところだが、ここは初めてのルート、かつ和歌山回りより若干早いコースを見つけた。

コインロッカーから荷物を取り出し、連絡地下道をくぐって駅の南側に出る。ここにバス乗り場があり、阪和線の熊取に向かう便が出ている。和歌山バスの運行で、1時間に1本の割合だからそれなりの本数だ。地図で見るとちょうど和歌山線、阪和線との三角形の1辺をたどることになる。

乗客は私だけで出発。このバスは犬鳴山を経由する。以前、近畿三十六不動めぐりで犬鳴山の七宝瀧寺を訪ねた時は、南海の泉佐野からJR日根野を経由する便に乗ったのだが、こういうルートもあるのかと新たに気づく。

途中で数人の乗客もあり、40分あまりで熊取駅に到着。ここからは天王寺行きの快速に乗る。

天王寺に到着。この後の野球観戦がなければ久しぶりに天王寺・アベノで昼飲みするところだが・・・。

そのまま京セラドームに移動。以前、先に記事にしたとおり10対0でバファローズがライオンズに圧勝。弘法大師、もとい宮城投手の粘投もあり、(この時点で)イーグルスと同率首位をキープした。その後は勝ったり負けたりで一気に突き放すとまでは行かず、オールスター戦、五輪中断期間を迎えて1.5差での首位。中断明けが本当の勝負だが、今後に期待したいものだ・・・。

コメント