今日はmy motherの誕生日。百貨店に寄って、帽子とハンカチを買いました。来週はダミアンのバースデイだし、あああ~財政破綻...思わず帰りに、消費者金融にフラフラ入ってしまいそうに...春なのに~ため息またひとつ~♪
お松の独り邦画男前映画祭⑤
「俺は、君のためにこそ死ににいく」
試写会も、邦画を映画館で観たのも久しぶり。上映前に、主催の広島テレビの女子アナが、ほとんど手に持ったメモに目を落としたままで、ダラダラどーでもいい映画の解説。早く引っ込めよ!と私だけでなく、ほとんどの観客がウンザリしてたのでは...
で、映画は..想定外、そして冷血人間のガラにもなく私、感動しちゃった♪さすがに泣かなかったけど、かなりウルルン涙腺が緩みました。
明日のない特攻隊として、鹿児島・知覧に集まってくる若い空軍兵士たち。彼らから母親のように慕われる食堂の女将は、慈愛と悲しみのまなざしで、死の空へと飛び立つ若者たちを見守り、見送る...
まず最初に...特攻なんて今の自爆テロと同じな暴挙愚挙!とか思ってる、左翼がかった進歩的文化人は、観ないほうがいいです。原作&脚本の石原慎太郎は、これは反戦映画である!と言ってるそうだけど...兵隊たちの戦死は犠牲でも犬死でもない、崇高で美しい行為だったのだ!という、シンちゃんのガチな思想は、隠しようもなく伝わってきます。
身もフタもない言い方をすれば、ぶっちゃけ右翼的な映画です。小泉元首相や阿部総理は、きっと涙なしで観られない類の映画?
皇軍の兵士、時いたって忠良なる忠臣として、命を捨てて大御心を添わんとする!上も下も、そう信じて疑わない軍人たち。死ぬことは恐いし、愛する人との別れも悲しいけど、だからといって、声高に戦争も特攻も間違っている~!なんて騒いだりはしない。まあ、騒いでも仕方がない状況ではあるのだけど、そんな絶望や諦めは、全然感じられない。むしろ、大空で死に遅れることは恥!とか、先に戦死した友たちに申し訳ない!死んで早く彼らに会いたい!とか、とにかく死に急ぐ若者たちの姿が、悲壮で痛切です。まさに、気高く咲いて美しく散っていく、という描き方をされています。それを、あまりな美化!と言う人もいるでしょうけど、あんな風に死んでいった若者たちを、悪し様にツバ吐くようなことなんて、私には決して言えない。
戦争が、どんなに悲惨で間違ったことか、ということを訴えるよりも、軍人の、男のロマンを描いている映画だと思います。ロマンを感じる、感じないで、この映画は哀切な感動作orトンでも狂信劇に別れるのでは...私はロマンを感じるけど、同時に憤りも感じます。なぜ、あんな何の罪もなく、若さで輝いている生命が、無残に散っていかなきゃならないの~!と、やはり戦争が呪わしくなります。
でも、ホント恐いとも思った。当時の人々の、洗脳されっぷりが。軍人もだけど、一般人も...飛び立つ戦闘機を見ると、ひざまずき地に額ずく石橋レンジとか、特攻隊員の息子に畏れ敬う態度をとる寺田濃とか。こんな異常な光景が、当たり前な時代だったんですね。ほんと、ダミアンが今の時代の子で良かった!愛する甥を、死ぬと分かってて笑顔で旗振って見送るなんてこと、私にできるだろうか。当時の女性って、特に母親って、気丈だったんだなあ。ほんとは、気も狂わんばかりの悲しみに耐えてたんだろうなあ。
同じような内容?の「男たちの大和」には、まったく観る気が起きないのに、この映画には飛びついた理由は...もちろんキャストが私好みなメンツだから!ミーハーすぎて、英霊に申し訳ないのですが...
徳重聡。雄々しく凛々しく精悍で、それでいて青年らしい朗らかさ、清爽さがあって、良かったです。背が高くてカッコイイ!演技は、相変わらずぎこちないな、と思う瞬間もあるけど、小器用な小ざかしさがないところが、彼の魅力なんです!彼は役者というより、スターになるのだから!何てったって、21世紀の裕次郎なんだから!
窪塚洋介。早く特攻したがってる狂気な感じの危うい一途さが、ちょっと本人とカブるキャラ?出演者の中では、誰よりも原作に共感してそうだし。ヨースケ、昔はホント、カッコカワイかったよなあ。今の亀ムシとか山上?下?とかの比じゃないよ。独特の個性は、今も健在みたいで安心。ナンダカンダで逸材だと思うので、完全復帰が待たれます。
筒井道隆。ああ~相変わらず、哀愁の犬系!何度も特攻し損ない、それでチキン呼ばわりされ、やたら上官や仲間に殴られるツツミチの、思わずイヂメたくなるS心誘引オーラが、たまりません。素朴でイモいけど、そこはかとなく男の色気があるんだよなあ。追っかけてきた恋人との、最後の抱擁シーンが切ない(けど、淡白で残念。激しく求め合うラブシーンにしてたら、悲愴感も高まっただろうに)。
とまあ、坊主頭が似合う、男らしい清潔感のある俳優ばかりだったから、感動できた私かもしれません。いま人気の、チャラチャラした軽薄なホストみたいな男たちじゃなくて、良かった!
岸惠子も、ほんと慈母のようで慕わしい。特攻隊員たち、まるで彼女に恋してるようでもあった。彼女と若者たちのやりとりが、微笑ましく悲しいです。
いちばん切なかったのは、犬を可愛がっていた少年のような隊員が、岸惠子に別れを告げにくるシーン。蛍になって戻ってくるからね、という彼の泣き笑顔、思い出しただけで目頭が...あの俳優、誰やろ?可愛かった。
隊員たちが約束通り帰ってくる、蛍や靖国神社の桜のファンタジックなシーンは、ちょっとアザといけど、涙を誘われます。でも、映画が終わると流れてくるテーマ曲がビーズ...海猿かよ!?せっかくの感動が、チャラい感じに...
生命を燃やす意志も対象もなく、無気力に生きてる若者に、ぜひ観てほしい映画かも。
男祭り映画だけど、全裸で風呂とか喧嘩なんて、YAOIを喜ばせるシーンも雰囲気も全然ないところが、やっぱ同じ右系でも、三島由紀夫とは違う石原都知事です。
お松の独り邦画男前映画祭⑤
「俺は、君のためにこそ死ににいく」
試写会も、邦画を映画館で観たのも久しぶり。上映前に、主催の広島テレビの女子アナが、ほとんど手に持ったメモに目を落としたままで、ダラダラどーでもいい映画の解説。早く引っ込めよ!と私だけでなく、ほとんどの観客がウンザリしてたのでは...
で、映画は..想定外、そして冷血人間のガラにもなく私、感動しちゃった♪さすがに泣かなかったけど、かなりウルルン涙腺が緩みました。
明日のない特攻隊として、鹿児島・知覧に集まってくる若い空軍兵士たち。彼らから母親のように慕われる食堂の女将は、慈愛と悲しみのまなざしで、死の空へと飛び立つ若者たちを見守り、見送る...
まず最初に...特攻なんて今の自爆テロと同じな暴挙愚挙!とか思ってる、左翼がかった進歩的文化人は、観ないほうがいいです。原作&脚本の石原慎太郎は、これは反戦映画である!と言ってるそうだけど...兵隊たちの戦死は犠牲でも犬死でもない、崇高で美しい行為だったのだ!という、シンちゃんのガチな思想は、隠しようもなく伝わってきます。
身もフタもない言い方をすれば、ぶっちゃけ右翼的な映画です。小泉元首相や阿部総理は、きっと涙なしで観られない類の映画?
皇軍の兵士、時いたって忠良なる忠臣として、命を捨てて大御心を添わんとする!上も下も、そう信じて疑わない軍人たち。死ぬことは恐いし、愛する人との別れも悲しいけど、だからといって、声高に戦争も特攻も間違っている~!なんて騒いだりはしない。まあ、騒いでも仕方がない状況ではあるのだけど、そんな絶望や諦めは、全然感じられない。むしろ、大空で死に遅れることは恥!とか、先に戦死した友たちに申し訳ない!死んで早く彼らに会いたい!とか、とにかく死に急ぐ若者たちの姿が、悲壮で痛切です。まさに、気高く咲いて美しく散っていく、という描き方をされています。それを、あまりな美化!と言う人もいるでしょうけど、あんな風に死んでいった若者たちを、悪し様にツバ吐くようなことなんて、私には決して言えない。
戦争が、どんなに悲惨で間違ったことか、ということを訴えるよりも、軍人の、男のロマンを描いている映画だと思います。ロマンを感じる、感じないで、この映画は哀切な感動作orトンでも狂信劇に別れるのでは...私はロマンを感じるけど、同時に憤りも感じます。なぜ、あんな何の罪もなく、若さで輝いている生命が、無残に散っていかなきゃならないの~!と、やはり戦争が呪わしくなります。
でも、ホント恐いとも思った。当時の人々の、洗脳されっぷりが。軍人もだけど、一般人も...飛び立つ戦闘機を見ると、ひざまずき地に額ずく石橋レンジとか、特攻隊員の息子に畏れ敬う態度をとる寺田濃とか。こんな異常な光景が、当たり前な時代だったんですね。ほんと、ダミアンが今の時代の子で良かった!愛する甥を、死ぬと分かってて笑顔で旗振って見送るなんてこと、私にできるだろうか。当時の女性って、特に母親って、気丈だったんだなあ。ほんとは、気も狂わんばかりの悲しみに耐えてたんだろうなあ。
同じような内容?の「男たちの大和」には、まったく観る気が起きないのに、この映画には飛びついた理由は...もちろんキャストが私好みなメンツだから!ミーハーすぎて、英霊に申し訳ないのですが...
徳重聡。雄々しく凛々しく精悍で、それでいて青年らしい朗らかさ、清爽さがあって、良かったです。背が高くてカッコイイ!演技は、相変わらずぎこちないな、と思う瞬間もあるけど、小器用な小ざかしさがないところが、彼の魅力なんです!彼は役者というより、スターになるのだから!何てったって、21世紀の裕次郎なんだから!
窪塚洋介。早く特攻したがってる狂気な感じの危うい一途さが、ちょっと本人とカブるキャラ?出演者の中では、誰よりも原作に共感してそうだし。ヨースケ、昔はホント、カッコカワイかったよなあ。今の亀ムシとか山上?下?とかの比じゃないよ。独特の個性は、今も健在みたいで安心。ナンダカンダで逸材だと思うので、完全復帰が待たれます。
筒井道隆。ああ~相変わらず、哀愁の犬系!何度も特攻し損ない、それでチキン呼ばわりされ、やたら上官や仲間に殴られるツツミチの、思わずイヂメたくなるS心誘引オーラが、たまりません。素朴でイモいけど、そこはかとなく男の色気があるんだよなあ。追っかけてきた恋人との、最後の抱擁シーンが切ない(けど、淡白で残念。激しく求め合うラブシーンにしてたら、悲愴感も高まっただろうに)。
とまあ、坊主頭が似合う、男らしい清潔感のある俳優ばかりだったから、感動できた私かもしれません。いま人気の、チャラチャラした軽薄なホストみたいな男たちじゃなくて、良かった!
岸惠子も、ほんと慈母のようで慕わしい。特攻隊員たち、まるで彼女に恋してるようでもあった。彼女と若者たちのやりとりが、微笑ましく悲しいです。
いちばん切なかったのは、犬を可愛がっていた少年のような隊員が、岸惠子に別れを告げにくるシーン。蛍になって戻ってくるからね、という彼の泣き笑顔、思い出しただけで目頭が...あの俳優、誰やろ?可愛かった。
隊員たちが約束通り帰ってくる、蛍や靖国神社の桜のファンタジックなシーンは、ちょっとアザといけど、涙を誘われます。でも、映画が終わると流れてくるテーマ曲がビーズ...海猿かよ!?せっかくの感動が、チャラい感じに...
生命を燃やす意志も対象もなく、無気力に生きてる若者に、ぜひ観てほしい映画かも。
男祭り映画だけど、全裸で風呂とか喧嘩なんて、YAOIを喜ばせるシーンも雰囲気も全然ないところが、やっぱ同じ右系でも、三島由紀夫とは違う石原都知事です。