まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

アラビアな幸せの見つけかた

2008-07-14 | フランス、ベルギー映画
 「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」
 60年代のパリ。父親と二人暮しのユダヤ人少年モモは、雑貨店を営むアラブ人のイブラヒムおじさんと仲良くなり...
 心あたたまる話でした。母親がいなかったり、鬱病っぽい父親といて息苦しい毎日、その父親も自分を捨てて失踪、自殺しちゃったり、かなり悲惨なモモの境遇なんですが、陰気な感じはまったくなく、淡々と対処するモモのクールさに驚嘆。愛してくれない肉親がいなくなってせいせいした、愛してくれる他人のイブラヒムおじさんと家族になれて幸せ!って感じのモモです。
 見た目はガキなのに、精神が早熟なところが、いかにもフランスの子供。モモとガールフレンドのやりとりなんて、ほとんど大人だし。女好きなところもモモ、子供ながらモナムール体質なところは、さすがフランス男です。あの年で、もう娼婦買いかよ!娼婦もよくヤるなあ。犯罪じゃん!
 イブラヒムおじさんの優しさ、敬虔さも印象的です。説教くさいことなど一言もいわず、おおらかにモモを包むイブラヒムおじさんの慈愛、他人の子供にあそこまでできるなんて、すごいです。親切さの裏には、何か下心がある?ひょっとして、変態少年愛爺?!なんて、フツーなら勘繰っちゃうんだけど。悩んだり落ち込んだりしてるモモに、イブラヒムおじさんが言う台詞が、すごく素敵です。イブラヒムおじさんに出会えたモモ、本当に幸せ者です。
     
 娼婦たちも、クールだけどみんな情味があって、チャーミングです。パリの裏町の様子も興味深い。イブラヒムおじさんの故郷への旅も、珍しい風景や土地の風習など、観光気分になれて面白いです。60年代のポップを散りばめた音楽も、耳に楽しいです。
 イブラヒムおじさん役でセザール賞主演男優賞を受賞した、エジプト出身の名優オマー・シャリフ。英語だけでなく、フランス語もペラペラなんですね。まさに国際男優。
 モモ役のピエール・ブーランジェ、ちょっとブラッド・レンフロっぽくて可愛かったです。
 街に映画のロケに来るスターの役で、何と!イザベル・アジャーニがカメオ出演。
         
 ちょこっとしか出てませんが。イブラヒムおじさんに、ミネラルウォーターをボッタクられちゃうところが笑えます。何だか妖怪バービー人形っぽい見た目で、だんだんキワモノっぽくなってるアジャ様ですが、やっぱ可愛いです。アラブの血を引く彼女なので、内容に共感してゲスト出演したのでしょうか?
コメント
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