まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

よろめきの避暑地

2008-10-01 | 日本映画
 「軽井沢夫人」
 軽井沢に住む美しいブルジョワ夫人が、野心を秘めた青年と禁断の愛欲に溺れて...
 日活ロマンポルノの中では、かなり知名度のある作品なのでは?大映の元お姫様女優・高田美和が、大胆に脱いで濡れた作品として、公開当時話題になったとか。
 ストーリー的には、かなり???ですが、軽井沢の風景やブルジョアライフの描写など、意外なほど美しく丹念で見ごたえありました。暗い冬の屋敷の窓を開けると鮮やかな夏の軽井沢に、なオープニングも見事だった。ヒロインの衣装も優雅だったし、パーティのごちそうが滅茶苦茶美味そう!給仕をしくじって、青年がひっくり返して床に落としちゃった豚の丸焼きとか。私が食うから捨てるな!みたいな。ポルノなのに、すごく上品なムード。

 高田美和が、すんげーエロかったです。アンなことコンなこと、目いっぱいヤってます。ピチピチ引き締まった健康的な若い娘でもなく、かといって見るに耐えない萎びた弛んだ婆あでもない、まさに爛熟女の真っ白で柔らかそうな全裸も、なかなか美しかった。何より彼女、すごく上品なんですよね。ちょっと時代劇っぽい台詞まわしが気になりますが、ほんとに姫様育ちな上流階級マダムみたい。お高くとまってるのではなく、おっとり優しそうなのも返ってエロいというか。こんなに上品で優美な奥様が、こんな淫らなことを!なギャップが、なかなか出色です。
 青年役は、五代高之。80年代のアイドル風で、ちょっとイモいけど可愛いです。長身でムッチリした日に焼けた全裸も、なかなかエロいです。美和おばさまに負けず、すっぽんぽんで腰をガンガン&ネットリ動かしてます。あーいう演技って、ほんと大変だろうなあ。ホントにヤってるように見えるもん。そう見せる演技や技術って、スゴいと思う。

 話の下敷きは、スタンダールの「赤と黒」なのかな?青年のキャラは、ほとんどジュリアン・ソレルだし。ラスト近くの暴走ぶりと、首が?!な最期は、何だかアホすぎて笑えます。
 小さい男の子が、ヒロインの息子を好演してるのですが。あの子が自分の演技をチェックできたのは、やっぱ成人になってからなのかな。
 これ、ぜひ今の俳優でリメイクしてほしいな。軽井沢夫人役は、鈴木京香とか良さげ。相手役は、そうですねえ、向井理がいいかも♪流麗なモーツアルトのコンチェルトに誘われて、フラフラと京香が部屋のドアを開けると、ブリーフ一丁姿の理っちが彼女を待っていた...うう~ん、いいですねえ。理っちも、これぐらいやらなきゃ役者として成長できませんよ!ぜひ♪
コメント
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