お嬢さんっ(みのもんた調)ちょっと聞いてヨ!
春に買った宝くじ、1万円が当たった~!マンモスうれP~喜びも覚めやらぬ翌日、じゃ○んという雑誌のアンケート懸賞で、また1万円が~!マジかよ~?!二度あることは三度ある、今日はダミアンの名前で出した漫画雑誌の懸賞、i-podが当たった~!ひ~!嬉しいというより、何か怖くなってきた。残りの人生分の幸運を使い果たしてしまったような。合計約3万円が運のすべて、と思うとガクっとなりますが。小さい人間な私らしいといえばいえます。いや、こーなったらデカいの当てちゃる!いつか掴むぜbig money!野望と欲望に燃える夏になりそうです♪当たれサマージャンボ!あんまし欲深くなると、バチが当たるかな?
「Nue propriété」
イザベル・ユペール主演の日本未公開作。英題は“Private Property”日本語に訳すと“私有財産”?
ベルギーの閑静な田舎町にある農家。離婚後、そこで双子の息子ティエリーとフランソワと3人で暮らしているパスカルは、人生をやり直すために事業を始めようと計画、家と土地を売却することに。大人になっても母親に依存しているティエリーとフランソワは猛反発し...
いや~なかなか面白かったですよ、この作品。舞台はベルギー、音楽なし、淡々とした中で起こる緊迫した人間ドラマ。かなりダルデンヌ兄弟監督の作風っぽいです。ダルデンヌっ子のジェレミー・レニエも出てるし。でもこの映画は、悲惨な現実の中にも希望と救いが見えるところが感動的なダルデンヌ作と違って、崩壊する人間関係の歪みや軋みを冷徹に描いてます。静けさの中から、微かに聞こえてくるイヤな音、みたいな感じ。
表向きは、仲良く平穏に暮らしてるパスカル&双子(実際は、生活にもバカ息子たちにもウンザリしてるパスカル。自分たちと父親を引き離したとパスカルに不満や恨みを抱いている双子。3人のブラックな本音のチラホラとした見せ方も巧み)。家を売るという事態が、3人の関係に亀裂を。母と息子の間、兄弟の間で保たれていた同盟のような絆が、家を売ることによって断ち切られてしまう。じわじわと、そして攻撃的に。破局へと向かってしまう展開に、思わず引き込まれてしまいます。
パスカルも双子も、こんな母親いるだろうなあ、こんな息子いるいる、なキャラ。リアルすぎて、滑稽でもあり怖くもある。
↑双子『◎▲□※×∵⇔◆〒!!!!』ママ『...ウザ』
パスカルがねえ。何だろう、言動や気持ちは理解できるんだけど、それが優しくないというか無神経というか。家を売るのか売らないのかハッキリしなかったり、新しい恋人と年甲斐もなく息子たちの前でイチャイチャしたり、彼氏に双子を説教させたり、息子たちを不安がらせ彼らの神経を逆なでするようなことばかりするんですよねえ。そこが面白くもあったんだけど。息子たちより自分の人生のほうが大事、息子たちは足枷、という不満を平気で見せるパスカル、そのダメ母ぶりにイライラしつつ、その閉塞感は痛ましくもあった。
双子のティエリー&フランソワもねえ。おまえら何歳だよ?!と唖然となってしまう幼稚さ。たぶんハイティーン(18、19歳ぐらい)の設定だと思うけど、それにしてもガキすぎる(女とセックスはしてるくせに)。学校に行ってる様子もないし、働いてもいない。一日中、家でTVゲームや卓球、外でバイク乗り回したりetc.完全なるニート!こりゃあパスカルじゃなくてもウンザリするよ。いつも一緒(風呂まで!)ベタベタと仲が良すぎるのも、ちょっと気持ち悪かった。双子ってあんな感じなの?自分たちの気楽で平和な居場所を奪われそうになり、惑乱錯乱のあまり一心同体みたいだった仲も険悪化、刺々しくいがみ合うようになる姿が愚かで怖いです。パスカルがねえ、出て行け!とか、働け!なんてことは言わない、面倒くさいことはしたくない曖昧ママなのが、息子たちの自堕落さや依頼心の強さを助長してるんですよねえ。母と子のありかたってものを、いろいろ考えさせられました。
パスカル役はイザベル・ユペール。今回も、フツーに見えてビミョーに変&コワレてる女、という彼女の十八番です。いかにも演技してます!な力みがなく、いつもリアル&クール&何か怖い、のがユペりん独特の魅力です。こないだ観た「刑事一代」の渡辺謙や萩原聖人の熱演は素晴らしかったけど、イザベル・ユペールの演技のほうが高度で難しいんだろうな、と思う。凡百な女優なら、ただ苦悩してるだけ疲れてるだけ、なヒロインになってしまうだろうけど、さすがユペりん、おいおい~なバカっ母を堂々とドライに演じて笑わせてもくれちゃってます。
双子のティエリー&フランソワ役は、実の兄弟であるジェレミー・レニエとヤニック・レニエ。
↑ラスト、とんでもない事態を引き起こし、メソメソするティエリー。「ある子供」とか、オトナコドモ役はジェレミーの十八番ですね
ジェレミーは、前から思ってたけど、ガエル・ガルシア・ベルナルに似てる?金髪になったガエル、みたいな。顔だけでなく、小柄でガッチリしてるところも共通。勝気で攻撃的なティエリーを、可愛く時に憎々しく演じてました。ガールフレンドとエッチしてる時の、ハアハアアヘアヘ顔がアホ可愛かった。
ジェレミーの実兄ヤニック、これが初見。ジェレミーとは似てないです。ちょっと濃いけど、優しそうで可愛かったです。キツい性格の弟と違って優しく内気なフランソワを、可愛く時に悲しげに演じてました。ママ、ボクを捨てないで、ボク良い子だよ、とアピールする姿がいじましかった。そーいう兄の態度が弟の怒りと憎悪をかりたてるところも、巧く描かれてました。
母子の住む農家とその周辺が、とても牧歌的で美しいです。どんなに素敵な家でも、住むひとによっては羅刹の家になっちゃうんですね。怖い!
↑仲良しレニエブラザーズ、兄弟愛のポーズ
↑ジェレミーがガエルに似て見えるのって、私だけ?どっちも可愛い♪
春に買った宝くじ、1万円が当たった~!マンモスうれP~喜びも覚めやらぬ翌日、じゃ○んという雑誌のアンケート懸賞で、また1万円が~!マジかよ~?!二度あることは三度ある、今日はダミアンの名前で出した漫画雑誌の懸賞、i-podが当たった~!ひ~!嬉しいというより、何か怖くなってきた。残りの人生分の幸運を使い果たしてしまったような。合計約3万円が運のすべて、と思うとガクっとなりますが。小さい人間な私らしいといえばいえます。いや、こーなったらデカいの当てちゃる!いつか掴むぜbig money!野望と欲望に燃える夏になりそうです♪当たれサマージャンボ!あんまし欲深くなると、バチが当たるかな?
「Nue propriété」
イザベル・ユペール主演の日本未公開作。英題は“Private Property”日本語に訳すと“私有財産”?
ベルギーの閑静な田舎町にある農家。離婚後、そこで双子の息子ティエリーとフランソワと3人で暮らしているパスカルは、人生をやり直すために事業を始めようと計画、家と土地を売却することに。大人になっても母親に依存しているティエリーとフランソワは猛反発し...
いや~なかなか面白かったですよ、この作品。舞台はベルギー、音楽なし、淡々とした中で起こる緊迫した人間ドラマ。かなりダルデンヌ兄弟監督の作風っぽいです。ダルデンヌっ子のジェレミー・レニエも出てるし。でもこの映画は、悲惨な現実の中にも希望と救いが見えるところが感動的なダルデンヌ作と違って、崩壊する人間関係の歪みや軋みを冷徹に描いてます。静けさの中から、微かに聞こえてくるイヤな音、みたいな感じ。
表向きは、仲良く平穏に暮らしてるパスカル&双子(実際は、生活にもバカ息子たちにもウンザリしてるパスカル。自分たちと父親を引き離したとパスカルに不満や恨みを抱いている双子。3人のブラックな本音のチラホラとした見せ方も巧み)。家を売るという事態が、3人の関係に亀裂を。母と息子の間、兄弟の間で保たれていた同盟のような絆が、家を売ることによって断ち切られてしまう。じわじわと、そして攻撃的に。破局へと向かってしまう展開に、思わず引き込まれてしまいます。
パスカルも双子も、こんな母親いるだろうなあ、こんな息子いるいる、なキャラ。リアルすぎて、滑稽でもあり怖くもある。
↑双子『◎▲□※×∵⇔◆〒!!!!』ママ『...ウザ』
パスカルがねえ。何だろう、言動や気持ちは理解できるんだけど、それが優しくないというか無神経というか。家を売るのか売らないのかハッキリしなかったり、新しい恋人と年甲斐もなく息子たちの前でイチャイチャしたり、彼氏に双子を説教させたり、息子たちを不安がらせ彼らの神経を逆なでするようなことばかりするんですよねえ。そこが面白くもあったんだけど。息子たちより自分の人生のほうが大事、息子たちは足枷、という不満を平気で見せるパスカル、そのダメ母ぶりにイライラしつつ、その閉塞感は痛ましくもあった。
双子のティエリー&フランソワもねえ。おまえら何歳だよ?!と唖然となってしまう幼稚さ。たぶんハイティーン(18、19歳ぐらい)の設定だと思うけど、それにしてもガキすぎる(女とセックスはしてるくせに)。学校に行ってる様子もないし、働いてもいない。一日中、家でTVゲームや卓球、外でバイク乗り回したりetc.完全なるニート!こりゃあパスカルじゃなくてもウンザリするよ。いつも一緒(風呂まで!)ベタベタと仲が良すぎるのも、ちょっと気持ち悪かった。双子ってあんな感じなの?自分たちの気楽で平和な居場所を奪われそうになり、惑乱錯乱のあまり一心同体みたいだった仲も険悪化、刺々しくいがみ合うようになる姿が愚かで怖いです。パスカルがねえ、出て行け!とか、働け!なんてことは言わない、面倒くさいことはしたくない曖昧ママなのが、息子たちの自堕落さや依頼心の強さを助長してるんですよねえ。母と子のありかたってものを、いろいろ考えさせられました。
パスカル役はイザベル・ユペール。今回も、フツーに見えてビミョーに変&コワレてる女、という彼女の十八番です。いかにも演技してます!な力みがなく、いつもリアル&クール&何か怖い、のがユペりん独特の魅力です。こないだ観た「刑事一代」の渡辺謙や萩原聖人の熱演は素晴らしかったけど、イザベル・ユペールの演技のほうが高度で難しいんだろうな、と思う。凡百な女優なら、ただ苦悩してるだけ疲れてるだけ、なヒロインになってしまうだろうけど、さすがユペりん、おいおい~なバカっ母を堂々とドライに演じて笑わせてもくれちゃってます。
双子のティエリー&フランソワ役は、実の兄弟であるジェレミー・レニエとヤニック・レニエ。
↑ラスト、とんでもない事態を引き起こし、メソメソするティエリー。「ある子供」とか、オトナコドモ役はジェレミーの十八番ですね
ジェレミーは、前から思ってたけど、ガエル・ガルシア・ベルナルに似てる?金髪になったガエル、みたいな。顔だけでなく、小柄でガッチリしてるところも共通。勝気で攻撃的なティエリーを、可愛く時に憎々しく演じてました。ガールフレンドとエッチしてる時の、ハアハアアヘアヘ顔がアホ可愛かった。
ジェレミーの実兄ヤニック、これが初見。ジェレミーとは似てないです。ちょっと濃いけど、優しそうで可愛かったです。キツい性格の弟と違って優しく内気なフランソワを、可愛く時に悲しげに演じてました。ママ、ボクを捨てないで、ボク良い子だよ、とアピールする姿がいじましかった。そーいう兄の態度が弟の怒りと憎悪をかりたてるところも、巧く描かれてました。
母子の住む農家とその周辺が、とても牧歌的で美しいです。どんなに素敵な家でも、住むひとによっては羅刹の家になっちゃうんですね。怖い!
↑仲良しレニエブラザーズ、兄弟愛のポーズ
↑ジェレミーがガエルに似て見えるのって、私だけ?どっちも可愛い♪