早いもので、もう師走!
何かほんと、光陰矢のごとしですね。去年の今頃のことなんて、ついこないだのように思えて当惑。仕事中の一時間はなかなか過ぎないのに、一週間一か月一年は、気付けばもう…
着てはもらえぬセーターを編んでしまいそうになるほど、日ごと寒さが募りますが、皆様はいかがお過ごしですか?
わしは、身体的にも精神的にももう若い子と遊ぶのは限界に達し、今はひっそり静かに平穏な孤独をエンジョイしてます。寒いしメンドいし、仕事以外はすっかり引きこもり状態です。ますます独り上手になっていく私♪
最近、いい年こいて漫画にハマってます無聊を慰めるには、ほんと最適な方法です。今は東村アキコの「海月姫」にズッパマリ。
岡田あーみんを彷彿とさせる笑いがツボです。絵も可愛いし。職場の後輩オススメの「ハツカレ」も、キュンキュン系でハマってます。あと、韓流ファン心をナニゲにくすぐる「女帝 由奈」も、続きが気になって生活に支障が。
どうせ今年のクリスマスも正月も独りぼっち♪皆さま、孤独を紛らわすための面白い漫画とかあれば、ぜひオススメください
あ、でも、映画も観に行きたいです。007だけは、何とか年内に…
「疑惑」
こないだのスペシャルドラマが消化不良気味だったので、映画版を再観しました♪
子どもの頃、TVで初めて観て、かなりトラウマになった映画です。
まず、夜の海にいきなり車が死のダイブ、というショッキングなオープニングが第一のトラウマ。今でも夜の海沿いを走ると、運転手のことが怖くなって助手席で落ち着きを失ってしまいます。
トラウマその二は、毒々しい二人の女。ヒロインと呼ぶにはあまりにも禍々しくて恐ろしい、被告人球磨子&弁護人佐原のキャラと見た目は、女って化け物!という真実を、汚れなき私の幼心に植えつけたのでした。
とにかくこの映画、主演の桃井かおり&岩下志麻が強烈すぎて、お話がどうでもよくなってしまいます。二人とも、ほんと女のイヤらしさMAXで、ほとんどホラーに近いんだけど、非道すぎて返って痛快爽快でもあるんです。2大女優が、それぞれに真逆な女のイヤらしさ、怖さ、悲しさを、その強烈な個性と演技で表現し、観るものを戦慄せしめ、圧倒、そして魅了します。
まず、球磨子役の桃井かおり。まさに、一世一代の毒婦ぶり!
邦画史上最凶最高のズベ公演技です。人もなげな人を食ったふてぶてしさと下品さ、誰にも飼い慣らせない野良メス犬な凶暴さ奔放さは、悪女というより獣女って感じです。球磨子の、法廷の中でも外でもやりたい放題、言いたい放題、傍若無人な暴言暴挙は、ほんと憎々しく忌々しい。『あんたみたいなのをさぁ、ペン乞食っていうのよぉ』『このチンコロが!』など、球磨子語録が冴えまくってます。有害すぎる球磨子ですが、その誰にも媚びない“これがあたいの生きる道”な彼女の外道キャラは、チマチマと他人の顔色をうかがって生きてる私には、悪い意味でまばゆく憧れてしまう個性でもあります。かったる~い、シラケた喋り方や表情は、まさにTHE 桃井かおり!かおり節炸裂で、思わずマネしてしまうカッコよさです。この映画の桃井かおりの素晴らしいところは、確実に笑いを狙ってるところ。球磨子と検察側の証人とのやりとりは、この映画をミステリではなく絶妙な喜劇にしてます。証人たちのボケに、球磨子のシラけた、時に過激なツッコミが入る、みたいな。
証言台には、山田五十鈴、三木のり平、名古屋章など、今は亡き名優たちが立ち、短い出番ながらもインパクトある存在感を残します。証人役の中で最も美味しい役だったのは、球磨子の元情夫役の鹿賀丈史。そのチープすぎるチンピラっぷりと、どこか憎めないスットボケた演技が笑いを誘います。彼と桃井かおりの法廷つかみ合いバトルは、ほんと笑えます。
この映画が素晴らしいのは、金や愛でトチ狂う人間の愚かさや悲しさを嗤う、ブラックなユーモアが充満してるところ。どの登場人物も、ああ人間ってホントどうしようもない生き物だなあ、と自嘲をさせてくれます。
そして、何といっても佐原役の岩下志麻。彼女も桃井かおりに負けず劣らずイヤな女を名演してます。
冤罪かもしれない被告人を救う正義の味方、なはずなのに。あの人を完全に見下しきった態度、常に上から目線な物言い、球磨子じゃなくてもムカつきます。能面のような無表情、カエルを睨むヘビのような目つきは、冷酷で威圧感ありすぎで怖いです。球磨子や証人を冷ややかに高圧的に攻める姿には、人としての温もりや思いやりなどかけらもなく、頭が良く美しくてもこんな女にはなりたくない、と心底思わせるものがあります。生活感や庶民感など微塵もない、気圧されてしまう岩下志麻の氷の美貌とオーラは、まさにthe 女優。彼女みたいな女優は、もう絶滅しちゃってますよね。
何もかも正反対のようで、冷酷で利己的、誰も愛さない愛せない女、というところはとても似ている球磨子と佐原、ある意味同族嫌悪、だからこそ絶対に一瞬たりとも相容れない、というところが面白い二人です。ラストのワインぶっかけ合いシーンは、邦画史上に残る名シーンです。
何かほんと、光陰矢のごとしですね。去年の今頃のことなんて、ついこないだのように思えて当惑。仕事中の一時間はなかなか過ぎないのに、一週間一か月一年は、気付けばもう…
着てはもらえぬセーターを編んでしまいそうになるほど、日ごと寒さが募りますが、皆様はいかがお過ごしですか?
わしは、身体的にも精神的にももう若い子と遊ぶのは限界に達し、今はひっそり静かに平穏な孤独をエンジョイしてます。寒いしメンドいし、仕事以外はすっかり引きこもり状態です。ますます独り上手になっていく私♪
最近、いい年こいて漫画にハマってます無聊を慰めるには、ほんと最適な方法です。今は東村アキコの「海月姫」にズッパマリ。
岡田あーみんを彷彿とさせる笑いがツボです。絵も可愛いし。職場の後輩オススメの「ハツカレ」も、キュンキュン系でハマってます。あと、韓流ファン心をナニゲにくすぐる「女帝 由奈」も、続きが気になって生活に支障が。
どうせ今年のクリスマスも正月も独りぼっち♪皆さま、孤独を紛らわすための面白い漫画とかあれば、ぜひオススメください
あ、でも、映画も観に行きたいです。007だけは、何とか年内に…
「疑惑」
こないだのスペシャルドラマが消化不良気味だったので、映画版を再観しました♪
子どもの頃、TVで初めて観て、かなりトラウマになった映画です。
まず、夜の海にいきなり車が死のダイブ、というショッキングなオープニングが第一のトラウマ。今でも夜の海沿いを走ると、運転手のことが怖くなって助手席で落ち着きを失ってしまいます。
トラウマその二は、毒々しい二人の女。ヒロインと呼ぶにはあまりにも禍々しくて恐ろしい、被告人球磨子&弁護人佐原のキャラと見た目は、女って化け物!という真実を、汚れなき私の幼心に植えつけたのでした。
とにかくこの映画、主演の桃井かおり&岩下志麻が強烈すぎて、お話がどうでもよくなってしまいます。二人とも、ほんと女のイヤらしさMAXで、ほとんどホラーに近いんだけど、非道すぎて返って痛快爽快でもあるんです。2大女優が、それぞれに真逆な女のイヤらしさ、怖さ、悲しさを、その強烈な個性と演技で表現し、観るものを戦慄せしめ、圧倒、そして魅了します。
まず、球磨子役の桃井かおり。まさに、一世一代の毒婦ぶり!
邦画史上最凶最高のズベ公演技です。人もなげな人を食ったふてぶてしさと下品さ、誰にも飼い慣らせない野良メス犬な凶暴さ奔放さは、悪女というより獣女って感じです。球磨子の、法廷の中でも外でもやりたい放題、言いたい放題、傍若無人な暴言暴挙は、ほんと憎々しく忌々しい。『あんたみたいなのをさぁ、ペン乞食っていうのよぉ』『このチンコロが!』など、球磨子語録が冴えまくってます。有害すぎる球磨子ですが、その誰にも媚びない“これがあたいの生きる道”な彼女の外道キャラは、チマチマと他人の顔色をうかがって生きてる私には、悪い意味でまばゆく憧れてしまう個性でもあります。かったる~い、シラケた喋り方や表情は、まさにTHE 桃井かおり!かおり節炸裂で、思わずマネしてしまうカッコよさです。この映画の桃井かおりの素晴らしいところは、確実に笑いを狙ってるところ。球磨子と検察側の証人とのやりとりは、この映画をミステリではなく絶妙な喜劇にしてます。証人たちのボケに、球磨子のシラけた、時に過激なツッコミが入る、みたいな。
証言台には、山田五十鈴、三木のり平、名古屋章など、今は亡き名優たちが立ち、短い出番ながらもインパクトある存在感を残します。証人役の中で最も美味しい役だったのは、球磨子の元情夫役の鹿賀丈史。そのチープすぎるチンピラっぷりと、どこか憎めないスットボケた演技が笑いを誘います。彼と桃井かおりの法廷つかみ合いバトルは、ほんと笑えます。
この映画が素晴らしいのは、金や愛でトチ狂う人間の愚かさや悲しさを嗤う、ブラックなユーモアが充満してるところ。どの登場人物も、ああ人間ってホントどうしようもない生き物だなあ、と自嘲をさせてくれます。
そして、何といっても佐原役の岩下志麻。彼女も桃井かおりに負けず劣らずイヤな女を名演してます。
冤罪かもしれない被告人を救う正義の味方、なはずなのに。あの人を完全に見下しきった態度、常に上から目線な物言い、球磨子じゃなくてもムカつきます。能面のような無表情、カエルを睨むヘビのような目つきは、冷酷で威圧感ありすぎで怖いです。球磨子や証人を冷ややかに高圧的に攻める姿には、人としての温もりや思いやりなどかけらもなく、頭が良く美しくてもこんな女にはなりたくない、と心底思わせるものがあります。生活感や庶民感など微塵もない、気圧されてしまう岩下志麻の氷の美貌とオーラは、まさにthe 女優。彼女みたいな女優は、もう絶滅しちゃってますよね。
何もかも正反対のようで、冷酷で利己的、誰も愛さない愛せない女、というところはとても似ている球磨子と佐原、ある意味同族嫌悪、だからこそ絶対に一瞬たりとも相容れない、というところが面白い二人です。ラストのワインぶっかけ合いシーンは、邦画史上に残る名シーンです。