「太陽は動かない」
産業スパイ組織AN通信のエージェントである鷹野と田岡は、ブルガリアで死亡した仲間が追っていた香港の裏組織の動向を探る任務に就く。彼らの前に、フリーエジェントのデヴィッド・キムや、謎の女AYAKOが現れ、ある機密をめぐって諜報戦が激化するが…
人気作家、吉田修一の小説の映画化。うう~ん…海外ロケでのダイナミックで奇想天外なアクションシーンなど、なかなか頑張ってるとは思ったのですが、何だろう?すごく残念な映画でもありました。やっぱスパイアクション映画って、日本には似合わないというか、すごい不自然で無理してる感じが否めなかった。真面目にやればやるほど滑稽で失笑、これはコメディ映画なのかな?と首を傾げてしまうことも。とにかく失笑苦笑シーンてんこもりで、ツッコミどろこも満載。あえて狙ってたのかな?と思うほどに。
私、007やM:I、ワイスピとかが大好きなんです。なので、この映画がどうしてもそれらのショボい劣化版としか思えなくて。どっかで見たことがあるような、オリジナルのパロディみたいなシーンなど、ほとんどコントみたいだった。ノリはド派手で壮大なんだけど、国家の存亡に関わるとか国民の命が危機にさらされてるとかスケールの大きい話ではなく、単なる企業の利益争いの手先になってるスパイってのが、何か小さいな~と苦笑。スパイ描写もステレオタイプすぎ。日本ならではの独自で斬新な描き方が望ましかった。
スパイ映画ってどうしても007やM:Iのような、冷徹で非情な世界というイメージがありますが、この和製スパイ映画にはそんなハードボイルドさは微塵もなく、センチメンタルでスウィートなんですよ。それが大きな敗因のひとつです。スパイ映画にお涙ちょうだいな感動エピソードとか要らん!悲しい過去のエピソードとか、淡い青春の初恋とか、熱い友情タッグとか、脱力感ハンパないです。何だか昔懐かしの大映ドラマなノリ。それもそのはず、主演の藤原竜也と竹内涼真の所属事務所はホリプロ。元ホリプロのアイドル、堀ちえみの「スチュワーデス物語」を彷彿とさせるスパイ映画になってました
最大の敗因は、藤原竜也も竹内涼真も凄腕のスパイに見えないことかもしれません。藤原竜也はね~…個性的な俳優だとは思うのだけど、老けた子どもみたいな弛んだ童顔で、しかもガリガリヒョロヒョロで、まったく強そうに見えない。その髪、切れよ!と思ってしまったり。演技が熱すぎオーバーすぎ。まるでコントでした。香港の高層ビルの屋上から鳥のように飛んで逃げるシーンと、郵送されてきた箱の中からジャジャーンと飛び出してくるシーン、かなり笑えました。そういうのが、映画をユルく軽くしてしまったと思う。
竹内涼真はね~…最近ワイルド系にイメチェンし、肉体改造してマッチョ化。ファンサービスのシャワーシーンでは、お尻も披露。デカくてムチムチした肉厚なケツは、私好みでなかなか眼福でした。イケメンだけどヘボいアホ顔なので、どんなにハードなアクションをしてもタイトでシャープな感じがせず、何だか締まりがないというか。竜也同様、頭脳明晰で屈強なスパイに見えません。それと。24時間以内に組織にコンタクトしないと、胸に埋め込まれた爆弾が起爆するという設定なのですが、まるでウルトラマンのカラータイマーみたいにピコンピコンと音出して点滅するのが笑えた。
藤原竜也の少年時代を演じてた日向亘(彼もホリプロ)が、凛々しくフレッシュでした。デヴィッド・キム役はピョン・ヨハン、謎の女AYAKO役はハン・ヒョジュ(最近よく遭遇するわ~)、韓流スターも登場。二人ともイケメン、美人なんだけど、スパイにしては可愛すぎ優しすぎというか、やっぱユルいんですよね~。二人とも頑張って日本語の台詞もこなしてましたが、わざわざ日本語を使ってくれてデヴィッドもAYAKOも随分親切な人たちだな~と苦笑。ハン・ヒョジュのファッション七変化は目に楽しいのですが、着物姿とか意味不明で笑えた。AYAKO役は、10年前ぐらいのハ・ジウォンがピッタリなんだけどな~。
明らかにCGなシーンが多かったのも、チープ感を強くしてました。敵役、悪役がショボい小物すぎ。拷問が手ぬるい。韓国映画のヤクザのほうがよっぽど残虐です。頑丈なはずの縛めが案外簡単にはずれたり、走行中の列車や航海中の船にいつの間にか乗り込んでたりとか(どーやって?!そのプロセス、省略しすぎ!)。鷹野の上司(佐藤浩市)が、鷹野のことを行方不明になった自分の息子ではないかと思ってる企業の取締役(鶴見辰吾)に、鷹野の悲惨な過去についてペラペラ喋ったり、スパイにあるまじきオープンさ親切さで嗤えた。
とまあ、細部が雑なのがトホホかつ笑えます。内容も演出も出演者も、大人が楽しむハードでクールなスパイ映画ではなく、スパイ映画の形を借りた女性受け狙いのスウィーツ映画になってしまってたのが残念です。原作を読んだ時、鷹野や田岡を日本人俳優でイメージできなかった。当時の脳内キャストは、鷹野=イ・ジョンジェ、田岡=チョン・ジョンミョンでした。10年前ならドンピシャな組み合わせだと思う!今なら鷹野=パク・ソジュン、田岡=ナム・ジュヒョクがチョアチョア~(^^♪韓国でも映画化して!
産業スパイ組織AN通信のエージェントである鷹野と田岡は、ブルガリアで死亡した仲間が追っていた香港の裏組織の動向を探る任務に就く。彼らの前に、フリーエジェントのデヴィッド・キムや、謎の女AYAKOが現れ、ある機密をめぐって諜報戦が激化するが…
人気作家、吉田修一の小説の映画化。うう~ん…海外ロケでのダイナミックで奇想天外なアクションシーンなど、なかなか頑張ってるとは思ったのですが、何だろう?すごく残念な映画でもありました。やっぱスパイアクション映画って、日本には似合わないというか、すごい不自然で無理してる感じが否めなかった。真面目にやればやるほど滑稽で失笑、これはコメディ映画なのかな?と首を傾げてしまうことも。とにかく失笑苦笑シーンてんこもりで、ツッコミどろこも満載。あえて狙ってたのかな?と思うほどに。
私、007やM:I、ワイスピとかが大好きなんです。なので、この映画がどうしてもそれらのショボい劣化版としか思えなくて。どっかで見たことがあるような、オリジナルのパロディみたいなシーンなど、ほとんどコントみたいだった。ノリはド派手で壮大なんだけど、国家の存亡に関わるとか国民の命が危機にさらされてるとかスケールの大きい話ではなく、単なる企業の利益争いの手先になってるスパイってのが、何か小さいな~と苦笑。スパイ描写もステレオタイプすぎ。日本ならではの独自で斬新な描き方が望ましかった。
スパイ映画ってどうしても007やM:Iのような、冷徹で非情な世界というイメージがありますが、この和製スパイ映画にはそんなハードボイルドさは微塵もなく、センチメンタルでスウィートなんですよ。それが大きな敗因のひとつです。スパイ映画にお涙ちょうだいな感動エピソードとか要らん!悲しい過去のエピソードとか、淡い青春の初恋とか、熱い友情タッグとか、脱力感ハンパないです。何だか昔懐かしの大映ドラマなノリ。それもそのはず、主演の藤原竜也と竹内涼真の所属事務所はホリプロ。元ホリプロのアイドル、堀ちえみの「スチュワーデス物語」を彷彿とさせるスパイ映画になってました
最大の敗因は、藤原竜也も竹内涼真も凄腕のスパイに見えないことかもしれません。藤原竜也はね~…個性的な俳優だとは思うのだけど、老けた子どもみたいな弛んだ童顔で、しかもガリガリヒョロヒョロで、まったく強そうに見えない。その髪、切れよ!と思ってしまったり。演技が熱すぎオーバーすぎ。まるでコントでした。香港の高層ビルの屋上から鳥のように飛んで逃げるシーンと、郵送されてきた箱の中からジャジャーンと飛び出してくるシーン、かなり笑えました。そういうのが、映画をユルく軽くしてしまったと思う。
竹内涼真はね~…最近ワイルド系にイメチェンし、肉体改造してマッチョ化。ファンサービスのシャワーシーンでは、お尻も披露。デカくてムチムチした肉厚なケツは、私好みでなかなか眼福でした。イケメンだけどヘボいアホ顔なので、どんなにハードなアクションをしてもタイトでシャープな感じがせず、何だか締まりがないというか。竜也同様、頭脳明晰で屈強なスパイに見えません。それと。24時間以内に組織にコンタクトしないと、胸に埋め込まれた爆弾が起爆するという設定なのですが、まるでウルトラマンのカラータイマーみたいにピコンピコンと音出して点滅するのが笑えた。
藤原竜也の少年時代を演じてた日向亘(彼もホリプロ)が、凛々しくフレッシュでした。デヴィッド・キム役はピョン・ヨハン、謎の女AYAKO役はハン・ヒョジュ(最近よく遭遇するわ~)、韓流スターも登場。二人ともイケメン、美人なんだけど、スパイにしては可愛すぎ優しすぎというか、やっぱユルいんですよね~。二人とも頑張って日本語の台詞もこなしてましたが、わざわざ日本語を使ってくれてデヴィッドもAYAKOも随分親切な人たちだな~と苦笑。ハン・ヒョジュのファッション七変化は目に楽しいのですが、着物姿とか意味不明で笑えた。AYAKO役は、10年前ぐらいのハ・ジウォンがピッタリなんだけどな~。
明らかにCGなシーンが多かったのも、チープ感を強くしてました。敵役、悪役がショボい小物すぎ。拷問が手ぬるい。韓国映画のヤクザのほうがよっぽど残虐です。頑丈なはずの縛めが案外簡単にはずれたり、走行中の列車や航海中の船にいつの間にか乗り込んでたりとか(どーやって?!そのプロセス、省略しすぎ!)。鷹野の上司(佐藤浩市)が、鷹野のことを行方不明になった自分の息子ではないかと思ってる企業の取締役(鶴見辰吾)に、鷹野の悲惨な過去についてペラペラ喋ったり、スパイにあるまじきオープンさ親切さで嗤えた。
とまあ、細部が雑なのがトホホかつ笑えます。内容も演出も出演者も、大人が楽しむハードでクールなスパイ映画ではなく、スパイ映画の形を借りた女性受け狙いのスウィーツ映画になってしまってたのが残念です。原作を読んだ時、鷹野や田岡を日本人俳優でイメージできなかった。当時の脳内キャストは、鷹野=イ・ジョンジェ、田岡=チョン・ジョンミョンでした。10年前ならドンピシャな組み合わせだと思う!今なら鷹野=パク・ソジュン、田岡=ナム・ジュヒョクがチョアチョア~(^^♪韓国でも映画化して!