「シラノ」
17世紀のフランス。騎士で詩人のシラノは、幼なじみのロクサーヌに恋をしていた。しかしロクサーヌは、新兵の青年クリスチャンと恋に落ちる。口下手なクリスチャンの代わりに、シラノはロクサーヌへの恋文を書くが…
「ウエスト・サイド・ストーリー」「チック、チック…ブーン!」そしてこの作品と、ミュージカル映画が流行りな昨今。苦手を克服し、今では好きになってきているミュージカルを観るにつけ、つくづく思うようになりました。どんなに圧倒的で驚異的な歌や踊りを盛り込んでも、好きなイケメンや男前が出てないと感動できない、と。私にとってイケメンは、もはや映画にはエッセンシャルなんです。素晴らしい演出、素晴らしい歌とダンスなのに、男優が非イケメンすぎて味気無さ、物足りなさを否めなかったウエストサイドとは真逆で、この何度も映像化されてきた有名戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」の映画最新版は、歌と踊りは大したことはないんだけど、俳優が極めて魅力的だったので、私の満足度は高いものとなりました。
オリジナルのシラノは醜い巨鼻が特徴ですが、今作のシラノはドワーフ(こ〇と、と呼ぶのは今はNG?)に設定チェンジされています。その新シラノを、人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」や、「ペネロピ」「スリー・ビルボード」など数々の映画で知られるドワーフ名優のピーター・ディンクレイジが名演!惜しくもオスカーノミネーションは成りませんでしたが、それに値する素晴らしいパフォーマンスと存在感でした。ドワーフという肉体や宿命の悲しさ重さをにじませながらも、ハンディキャップをお涙ちょうだいにするような卑屈さや小狡さなど全然なくて、したたかで誇り高い文武両道なディンクレイジ氏が、とにかくカッコいい!酸いも甘いも嚙み分けた大人の男の渋さと哀愁も素敵。俳優としてだけではなく。男性としても魅力的。佐〇健や亀〇とかより、私は断然ディンクレイジおじさんに抱かれたいです。
凡人や偏狭な者たちを屈服させる威厳と詩才を備えた英傑であると同時に、強烈で悲愴なコンプレックスが切ないディンクレイジasシラノでした。ドMなのかな?と訝しんでしまうほど、どんなに傷ついてもロクサーヌの言いなりなところも、悲しい忠犬みたいで愛おしかったです。剣術やケンカなどでの敏捷な身のこなしもカッコよかった。
そしてこの映画、早くも今年MY best イケメンかもしれぬ男子が最近お気にの黒人イケメン、ケルヴィン・ハリソン・ジュニアがクリスチャン役
あいやー!ケルヴィンくん、めっちゃイケメン!ロクサーヌが一目ぼれするのも当然!キラキラすぎて、老人の目にはまぶしすぎる!颯爽と軽やかな動きといい、ピチピチチョコレート肌といい、これぞ若さ!な輝きです。周囲の男たちをみんな掃きだめにしてしまう黒い鶴のような男子。顔が、スタイルが、ぜんぜん違いますもん。「ルース・エドガー」の時よりもちょっとだけ大人っぽくなってたケルヴィンくん、容姿端麗なのはルースと同じだけど、オツムは正反対なアホの子で、気のきかない朴念仁なクリスチャンを、イキイキと可愛く演じてました。
アホな表情や言動も可愛い!でもあのルックスだし、性格も明るく優しいクリスチャン、あの程度のアホさなんか何の問題にも障害にもなりません。シラノとはお互い無いものを補い合うような、割れ鍋に綴じ蓋な関係が微笑ましかった。けど、あんな替え玉作戦なんか後ですぐにバレるでしょ。どうごまかすつもりだったの。二人とも完璧ではないけど、美しいハートの持ち主だった。それだけで十分だったのに。美貌や才能にこだわりすぎた愚かさが悲しい。ロクサーヌが二人を美しくない、詩才がないと拒絶するような女なら、所詮その程度の女と願い下げすればいい!
ロクサーヌがねえ、まさにそんな感じのヤな女だったのがちょっと…男に美貌も文才も求める欲張り女で、おまえナニサマ?!とムカつく言動が多くて困りました。封建的な時代でも自由で強い女、みたいなヒロインにしたかったんだろうけど、金持ちのおじさん貴族に気をもたせるようなことをするところなども、私にはかなり狡猾な性悪女に思えました。あの悲劇的なラストは、ロクサーヌのバチ当たりな男もてあそびのせいです!
ダイナミックで華麗なミュージカルって感じではなく、かなりライトで今風なテイストが気軽かつちょっと物足りなくもあった。歌と踊り、演出は、何だか今どきの人気シンガーのMVっぽかったような。淡いパステル調の優しく軽やかな衣装が美しく目に楽しかったです。でもでも。ウエストもシラノも結末が悲しすぎるわ。こんなご時世なので、楽しい映画が観たいです。
↑次世代黒人俳優ナンバーワン候補のケルヴィンくん。バズ・ラーマン監督久々の新作“Elvis”では、伝説のミュージシャンであるBBキング役を演じてるとか。トム・ハンクスやコディ・スミット・マクフィーなど共演者も異色。楽しみ(^^♪
17世紀のフランス。騎士で詩人のシラノは、幼なじみのロクサーヌに恋をしていた。しかしロクサーヌは、新兵の青年クリスチャンと恋に落ちる。口下手なクリスチャンの代わりに、シラノはロクサーヌへの恋文を書くが…
「ウエスト・サイド・ストーリー」「チック、チック…ブーン!」そしてこの作品と、ミュージカル映画が流行りな昨今。苦手を克服し、今では好きになってきているミュージカルを観るにつけ、つくづく思うようになりました。どんなに圧倒的で驚異的な歌や踊りを盛り込んでも、好きなイケメンや男前が出てないと感動できない、と。私にとってイケメンは、もはや映画にはエッセンシャルなんです。素晴らしい演出、素晴らしい歌とダンスなのに、男優が非イケメンすぎて味気無さ、物足りなさを否めなかったウエストサイドとは真逆で、この何度も映像化されてきた有名戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」の映画最新版は、歌と踊りは大したことはないんだけど、俳優が極めて魅力的だったので、私の満足度は高いものとなりました。
オリジナルのシラノは醜い巨鼻が特徴ですが、今作のシラノはドワーフ(こ〇と、と呼ぶのは今はNG?)に設定チェンジされています。その新シラノを、人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」や、「ペネロピ」「スリー・ビルボード」など数々の映画で知られるドワーフ名優のピーター・ディンクレイジが名演!惜しくもオスカーノミネーションは成りませんでしたが、それに値する素晴らしいパフォーマンスと存在感でした。ドワーフという肉体や宿命の悲しさ重さをにじませながらも、ハンディキャップをお涙ちょうだいにするような卑屈さや小狡さなど全然なくて、したたかで誇り高い文武両道なディンクレイジ氏が、とにかくカッコいい!酸いも甘いも嚙み分けた大人の男の渋さと哀愁も素敵。俳優としてだけではなく。男性としても魅力的。佐〇健や亀〇とかより、私は断然ディンクレイジおじさんに抱かれたいです。
凡人や偏狭な者たちを屈服させる威厳と詩才を備えた英傑であると同時に、強烈で悲愴なコンプレックスが切ないディンクレイジasシラノでした。ドMなのかな?と訝しんでしまうほど、どんなに傷ついてもロクサーヌの言いなりなところも、悲しい忠犬みたいで愛おしかったです。剣術やケンカなどでの敏捷な身のこなしもカッコよかった。
そしてこの映画、早くも今年MY best イケメンかもしれぬ男子が最近お気にの黒人イケメン、ケルヴィン・ハリソン・ジュニアがクリスチャン役
あいやー!ケルヴィンくん、めっちゃイケメン!ロクサーヌが一目ぼれするのも当然!キラキラすぎて、老人の目にはまぶしすぎる!颯爽と軽やかな動きといい、ピチピチチョコレート肌といい、これぞ若さ!な輝きです。周囲の男たちをみんな掃きだめにしてしまう黒い鶴のような男子。顔が、スタイルが、ぜんぜん違いますもん。「ルース・エドガー」の時よりもちょっとだけ大人っぽくなってたケルヴィンくん、容姿端麗なのはルースと同じだけど、オツムは正反対なアホの子で、気のきかない朴念仁なクリスチャンを、イキイキと可愛く演じてました。
アホな表情や言動も可愛い!でもあのルックスだし、性格も明るく優しいクリスチャン、あの程度のアホさなんか何の問題にも障害にもなりません。シラノとはお互い無いものを補い合うような、割れ鍋に綴じ蓋な関係が微笑ましかった。けど、あんな替え玉作戦なんか後ですぐにバレるでしょ。どうごまかすつもりだったの。二人とも完璧ではないけど、美しいハートの持ち主だった。それだけで十分だったのに。美貌や才能にこだわりすぎた愚かさが悲しい。ロクサーヌが二人を美しくない、詩才がないと拒絶するような女なら、所詮その程度の女と願い下げすればいい!
ロクサーヌがねえ、まさにそんな感じのヤな女だったのがちょっと…男に美貌も文才も求める欲張り女で、おまえナニサマ?!とムカつく言動が多くて困りました。封建的な時代でも自由で強い女、みたいなヒロインにしたかったんだろうけど、金持ちのおじさん貴族に気をもたせるようなことをするところなども、私にはかなり狡猾な性悪女に思えました。あの悲劇的なラストは、ロクサーヌのバチ当たりな男もてあそびのせいです!
ダイナミックで華麗なミュージカルって感じではなく、かなりライトで今風なテイストが気軽かつちょっと物足りなくもあった。歌と踊り、演出は、何だか今どきの人気シンガーのMVっぽかったような。淡いパステル調の優しく軽やかな衣装が美しく目に楽しかったです。でもでも。ウエストもシラノも結末が悲しすぎるわ。こんなご時世なので、楽しい映画が観たいです。
↑次世代黒人俳優ナンバーワン候補のケルヴィンくん。バズ・ラーマン監督久々の新作“Elvis”では、伝説のミュージシャンであるBBキング役を演じてるとか。トム・ハンクスやコディ・スミット・マクフィーなど共演者も異色。楽しみ(^^♪