まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

岡マの硝子メナジェリィ②

2022-03-13 | 演劇
 あわわ、今さら感ハンパないけど岡田将生主演の舞台「ガラスの動物園」感想の続き!
 ヒステリックに激情をぶつけ合う4人なのですが、それぞれが抱えている問題とか苦悩は、そんなに深刻でもないんですよね~。私の周辺にもあるある、いるいる、な事や人ばかり。口うるさく独善的なママなんか、わしの今は亡き祖母さんみたいで、懐かしくも苦笑い。あんなにノーテンキで元気いっぱいじゃなかったけど、自分の言うことは常に正しく、家族にそれを押し付けてきて、反対意見など頑なに受け付けず、世間体を気にして見栄を張り、恵まれている他人と自分の家族を引き比べて嘆いたり、どれほど私たちが彼女を失望させているか、辛辣に執拗に訴えてくるところなど、ほんとそっくりでした。あのママもすべては家族のためとか言ってたけど、愛も確かにそこにあったかもしれないけど、結局のところは自分のプライドと虚栄心ゆえ。そのために家族がどんなにイヤな思いをしようが傷つこうがお構いなしな無情さ、残酷さが醜くて、トムやローラと違って逆らいもせず言われ放題だった母の我慢してる姿などを思い出し、腹立つわ~絞め殺したいわ~なママでした。

 ママ役の麻実れいは、伝説の元タカラジェンヌ。華があってダイナミックな風貌と演技は、さすが舞台女優って感じでした。シリアス一辺倒にならず、どこかコミカルなところがママへの嫌悪感を薄めてくれました。コミカルといえば、姉ローラ役の倉科カナも。たまに吉本新喜劇?なギャク調演技、そしてアニメ声が珍妙な味を出していて笑えましたが、ローラってそんなキャラじゃないような?不思議ちゃん系コミカルタッチが、コミュ障なローラのイタさをユルくしていたようにも感じられました。学校にも行かず働きもせず婚活もせず、めそめそイジイジしながら母や兄に頼りきって暮らしているニート娘のローラには、ほんとイライラさせられました。
 
 『き〇がい』『びっ〇』など、舞台では放送禁止用語もフツーに口にできるんですね。やりてババアのように娘をトムの友人ジムとくっつけようとするママ。ジム役の竪山隼太は、ちょっと巨人の坂本勇人に似て見えた。ミュージカル調演技で、今にも歌って踊り出しそうでした。何だか秘密がありそうなジム、ひょっとして女っけのない美男子トムのことが?テネシー・ウィリアムズだし、岡マだし(笑)期待してしまったのですが、ただ単に婚約者がいただけでガッカリ。アテが外れたママ&ローラよりもガッカリ。でも、あんな母娘に引っかからずスルっと逃げたジムに拍手(笑)。

 トムが家を出る決意をし、捨てられる形の母姉は悲嘆と不安に沈んで終幕。イタい暗い家族ドラマでしたが、役者たちの演技が明るく軽やかだったおかげで、後味はそんなに重くありませんでした。カーテンコール、はにかみ&お腹のところで両手を振るキャマキャマしさ、激カワな岡マでした。舞台でも魅せてくれて、ほんと役者として成長著しい岡マ。今年は休養するというニュースは寂しいけど、ゆっくり充電してまたいい作品、いい演技でファンの期待に応えてほしいものです

 ↑美人~!生まれ変わったらこんな美人になって、いろんな殿方とBLしたい!
 演劇もっと観たい!と意気込んではみたものの、吉沢亮の「マーキュリー・ファー」も松下洸平&白洲迅の「夜来香ラプソディ」もチケット争奪戦に敗北😢青柳翔の「三十郎大活劇」と向井理の「ハリー・ポッターと呪いの子」もチケット取れんのんかのお~…
 
コメント (11)
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