仕事が終わる前の、空が茜色に染まる時間が好きです。夕焼けの、スケールの大きい優しさに、何だか心落ち着くのです。昨日と同じ今日だった、明日も今日と同じ、という小さな幻滅を、ちょっとだけ溶かしてくれるようで。今日も、そっと机を離れて窓辺に立ち、夕空を仰ごうと窓を開けると...下で、小汚いオッサンが、ジョボジョボ~と立ちションベンしてるし!思わず観葉植物の鉢を、頭上に落としてやりたくなりました。ああ、明日は今日と同じどころか、悪い一日になりそう...せめて、イケメンの立ちションベンだったらなあ。
「かげろう絵図」
松本清張原作の時代劇。衣笠貞之助監督、市川雷蔵&山本富士子主演。
13代将軍・家慶の時代。政治の実権は、大御所・家斉が握っていた。家斉寵愛の側室お美代の方の養父・中野石爺は、権力を保持するため策謀をめぐらせる。石爺の専横を打破したい将軍家老・島田は、お登美という娘を間者として大奥に潜入させる。お登美の姉・豊春の恋人である島田の甥・新之助は、はからずも巨悪と闘うことに...
松本清張の原作は、すごく面白かった!時代劇といっても、さすが清張先生作品なので、内容は推理サスペンス仕立て。主人公が、不可解な謎と渦巻く陰謀に挑むストーリーは、社会の暗部を抉った現代ものと相通じています。当時の政治や社会問題も、興味深く描かれています。
といっても、それは原作の小説。映画も、原作にほぼ忠実に作られているのですが、あわわ!?と、途中で終わってるやんけ!?大奥上臈の怪死を発端にした事件を追う新之助が、手がかりと推理で石爺に辿り着いたところで、終わり。どう考えても、続編を作ろうとしたとしか思えない終わり方。聞けば、あまりヒットしなかったので、後編的作品は製作されなかったとか。とほほ。
風紀が乱れ退廃・腐敗しきっていた当時の大奥の様子も、面白いです。身分の高い奥女中は、寺社参拝にかこつけて、色男の坊主と愛欲に耽っていたとか。人間だもの、女だもの、そりゃガマンできないのも当然だよなあ。女だけの世界で、禁欲生活を守るほうが、不健康で残酷。イヤらしい!と一刀両断にはできません。
流行った最近のTVドラマ大奥は、コントみたいな軽い安い感じですが、昔の大奥ものは重厚で濃密。ねっとり&おどろおどろしてて怖い。女優の質が違うからでしょうか。
山本富士子が、お登美&豊春の二役。たおやかな奥女中と小粋な芸妓を、衣装と声で演じ分けていました。彼女の映画を観たのは初めて。むかし漫画「サザエさん」で、追っ払ってやる!と意気込んで押し売りの前に出るサザエさんに、あれ?ここは山本富士子さんのお宅で?と、押し売りが開口一番に白々しいお世辞。結局買わされて、家族に白い目で見られるサザエさん、というオチ。当時は、山本富士子が美人の代名詞だったんですね。今の松嶋なな子とか仲間ユキエみたいな、フツーにキレイって類じゃなくて、フツーじゃない、絶対そこらにいない美女。
お美代の方は、木暮実千代。彼女も濃ゆい~!熟女の淫蕩な美貌が、ちょっと妖怪的で怖い。
影の主役といっていい中野石爺は、名優の滝沢修。すごい存在感&オーラ!カリスマ的フィクサーの役は、やっぱ彼みたいな重厚な役者じゃないと説得力がない。70年のNHK大河ドラマ「新・平家物語」の彼が演じた後白河院も、スゴい貫禄だったなあ。今、こんな名優いないですよねえ。
名優といえば、新之助の親友で町医者の良庵先生役の志村喬も、いい味を出してました。
ヒーロー・新之助は、もちろん市川雷蔵。カッコいい!けど、ちょっと白すぎるメイクが気になる。まあ、むかしの時代劇映画なので、仕方ないけど。普段はグータラな浪人だけど、いざという時は頭脳明晰&剣の達人!鮮やかな殺陣も素敵。雷蔵の美しい声も好き。
途中で終わったのが、ほんと惜しい。ぜひ、リメイクで連ドラ化してほしい!my 理想は...
新之助・・・小栗旬(or 市川海老蔵)
お登美&豊春・・・???
島田・・・村上弘明(or 香川照之)
お美代の方・・・若村麻由美
・
良庵先生・・・渡瀬恒彦
徳川家斉・・・大滝秀治
・
中野石爺・・・緒方拳
こんなん出ましたけど~?オグリンの清・爽・凛な若侍姿、また見たい~お登美&豊春にピッタリな若くてきれいな女優、ぜんぜん思い浮かばない!ので、彼女がいい!なidea大募集!さもないと、YAWARAさんにでもやってもらうことに...
「かげろう絵図」
松本清張原作の時代劇。衣笠貞之助監督、市川雷蔵&山本富士子主演。
13代将軍・家慶の時代。政治の実権は、大御所・家斉が握っていた。家斉寵愛の側室お美代の方の養父・中野石爺は、権力を保持するため策謀をめぐらせる。石爺の専横を打破したい将軍家老・島田は、お登美という娘を間者として大奥に潜入させる。お登美の姉・豊春の恋人である島田の甥・新之助は、はからずも巨悪と闘うことに...
松本清張の原作は、すごく面白かった!時代劇といっても、さすが清張先生作品なので、内容は推理サスペンス仕立て。主人公が、不可解な謎と渦巻く陰謀に挑むストーリーは、社会の暗部を抉った現代ものと相通じています。当時の政治や社会問題も、興味深く描かれています。
といっても、それは原作の小説。映画も、原作にほぼ忠実に作られているのですが、あわわ!?と、途中で終わってるやんけ!?大奥上臈の怪死を発端にした事件を追う新之助が、手がかりと推理で石爺に辿り着いたところで、終わり。どう考えても、続編を作ろうとしたとしか思えない終わり方。聞けば、あまりヒットしなかったので、後編的作品は製作されなかったとか。とほほ。
風紀が乱れ退廃・腐敗しきっていた当時の大奥の様子も、面白いです。身分の高い奥女中は、寺社参拝にかこつけて、色男の坊主と愛欲に耽っていたとか。人間だもの、女だもの、そりゃガマンできないのも当然だよなあ。女だけの世界で、禁欲生活を守るほうが、不健康で残酷。イヤらしい!と一刀両断にはできません。
流行った最近のTVドラマ大奥は、コントみたいな軽い安い感じですが、昔の大奥ものは重厚で濃密。ねっとり&おどろおどろしてて怖い。女優の質が違うからでしょうか。
山本富士子が、お登美&豊春の二役。たおやかな奥女中と小粋な芸妓を、衣装と声で演じ分けていました。彼女の映画を観たのは初めて。むかし漫画「サザエさん」で、追っ払ってやる!と意気込んで押し売りの前に出るサザエさんに、あれ?ここは山本富士子さんのお宅で?と、押し売りが開口一番に白々しいお世辞。結局買わされて、家族に白い目で見られるサザエさん、というオチ。当時は、山本富士子が美人の代名詞だったんですね。今の松嶋なな子とか仲間ユキエみたいな、フツーにキレイって類じゃなくて、フツーじゃない、絶対そこらにいない美女。
お美代の方は、木暮実千代。彼女も濃ゆい~!熟女の淫蕩な美貌が、ちょっと妖怪的で怖い。
影の主役といっていい中野石爺は、名優の滝沢修。すごい存在感&オーラ!カリスマ的フィクサーの役は、やっぱ彼みたいな重厚な役者じゃないと説得力がない。70年のNHK大河ドラマ「新・平家物語」の彼が演じた後白河院も、スゴい貫禄だったなあ。今、こんな名優いないですよねえ。
名優といえば、新之助の親友で町医者の良庵先生役の志村喬も、いい味を出してました。
ヒーロー・新之助は、もちろん市川雷蔵。カッコいい!けど、ちょっと白すぎるメイクが気になる。まあ、むかしの時代劇映画なので、仕方ないけど。普段はグータラな浪人だけど、いざという時は頭脳明晰&剣の達人!鮮やかな殺陣も素敵。雷蔵の美しい声も好き。
途中で終わったのが、ほんと惜しい。ぜひ、リメイクで連ドラ化してほしい!my 理想は...
新之助・・・小栗旬(or 市川海老蔵)
お登美&豊春・・・???
島田・・・村上弘明(or 香川照之)
お美代の方・・・若村麻由美
・
良庵先生・・・渡瀬恒彦
徳川家斉・・・大滝秀治
・
中野石爺・・・緒方拳
こんなん出ましたけど~?オグリンの清・爽・凛な若侍姿、また見たい~お登美&豊春にピッタリな若くてきれいな女優、ぜんぜん思い浮かばない!ので、彼女がいい!なidea大募集!さもないと、YAWARAさんにでもやってもらうことに...
山本富士子、『復讐するは我にあり』で緒方拳が、確か「山本富士子似の女が良い」みたいなセリフを言ってたような。そうか・・・、この男は山本富士子みたいな高嶺の花って感じの美人が好みなのかぁ・・・。そんな事を思ったのを記憶しています。
今の映画業界、実はやっぱり女優不足らしいです。海老蔵ならYAWARAちゃんで良いけど、オグリンだと嫌だ(笑)。ちょっと真剣に考えときます。最悪、中国の女優さん使って吹き替えるとか・・・。
あの殺人鬼のタイプ、山本富士子だったんですね。山本富士子って、ご健在?今でも女優してはるのかしらん?
女優不足が嘆かれる日本映画界。松嶋なな子とか仲間ユキエ、竹内U子とか死馬裂きコウが日本を代表する女優、なんて言われたら、何だかトホホですよねえ。
オグリン新之助の相手役、探し出しておくれやす~!もうチャンツイイーでいいや!なんて、ほんと悲しすぎますよねえ。やっぱYAWARAさん待望の?女優デビューかなあ