我、再び駆ける。

ADV150・MT-03・4D9マジェスティなどを購入したことから、これらのバイクについて紹介していくブログです。

もう交わすことも無くなったピースサイン・・・

2010年10月27日 | バイク全般
先日、久しぶりにバイク雑誌を買いました。で、買ったのは、写真の「風まかせ」という雑誌なのですが、この雑誌はバイク本体のハード面の紹介は極めて少なく、それよりもバイク・ライフにまつわる社会的な部分や問題提起を紹介する読ませる雑誌です。
そんなところで、どの文章もレベルが高い大人(シニアライダー)向けの雑誌と言えるでしょう。

今回の特集は「この一瞬を駆け抜けるは一期一会なり」ということで、バイクを通じての人との出会いの紹介でした。
その中で特に目が留まった記事は、下の写真「ハンドサイン今昔物語」ということで、いわゆるツーリング・ライダー同士が交わすピースサインのことが掲載されていました。



この記事で紹介されていた内容を要約すると、以前は(約20年前かな)あれほど交わしていたピースサインが、もはや絶滅状態であり、試しに記者が草津(群馬県)あたりで10数台の相手にピースサインを出し続けても、誰からも返されることが無かったという寂しい状態だったそうです。
記事の最後は、「我々シニアライダーが、一瞬感じられるライダー同士の一体感のすばらしさを伝えていかなければならない」で結ばれていました。

確かに、私がリターン前にバンデットに乗っていた頃なんて、ツーリングに行くとピースサインの連発で、少々疲れたことを思い出したものです。さらに高速のSAで休んでいると、知らぬ間にライダーの同士の輪ができて、いろんな情報交換ができたものでした。
それが今では、何か特定のバイクのグループで走ることが中心になり、その特定以外のバイクに乗っている人を疎外してしまう・・・以前であれば、ロードであろうがオフバイクであろうがバイクの種類に関係なく、広い意味でのバイク乗りでの一体があったものです。

確かに気恥ずかしい部分もあり、ピースサインを出しても返って来なかった時の空しさもあります。さらにライダーだけではなく、最近の方は人との交わりが下手になったことも要因かもしれませんね。またも昭和の風景が消えるのか・・・そんなことを思ったものです。
コメント (9)
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