我、再び駆ける。

ADV150・MT-03・4D9マジェスティなどを購入したことから、これらのバイクについて紹介していくブログです。

蒸気機関車のナンバープレートを入手です。

2024年11月30日 | 鉄道
先日、宅急便で長い荷物が到着。

重さを測ると、梱包込みで11kg。^^



届いた荷物は、D51蒸気機関車のナンバープレートです。かなり以前から蒸気機関車のナンバープレートが欲しかったのですが、なかなか「これだ!」というモノが無く、やっと「これなら」というのを見つけ、ネットオークションで落札しました。



本当は播但線・姫新線(姫路機関区)か、加古川線・北条線・高砂線(加古川機関区)を走っていた蒸気機関車のナンバープレートが欲しかったのですが、何せ無煙化となって50年以上。ほとんどの蒸気機関車は解体され、僅かに残っているナンバープレートもマニアの手に渡ってしまった状況。
それでも加古川線・北条線を走っていた、C12蒸気機関車のナンバープレートを何とか見つけたのですが、あまりに高額で諦めたところです。

で、今回入手したのは、画像のとおりD51 337号機のナンバープレート。この蒸気機関車の経歴です。(機関車データベース・デゴイチよく走る!のサイトから引用)

1939.12.27 日立製作所で製造 配属:広島鉄道管理局 配置:岡山機関区
1950.9.4  岡山機関区→島根・浜田機関区
1952.7.3  北海道・北見機関区
1952.9.6  北海道・名寄機関区
1952.1.9  北海道・苗穂工場でボイラーをD51 398号機のものと交換・耐寒工事施工
1953.4.8  北海道・名寄機関区
1959.3.2  北海道・苗穂工場で運転室整備
1964.4.1  北海道・名寄機関区
1970.3.31  北海道・名寄機関区 前照灯副灯取付・北海道仕様切り詰めデフ実施
1975.3.20   廃車 走行距離:2,294,956.8km


ところで鉄道マニアの方なら、「これって本物?」と思われたことでしょう。というのも、蒸気機関車のナンバープレートは、レプリカ品や記念品として作られたものが多く、実際に蒸気機関車に付いていた本物か判別が難しいのです。

※ここからマニアックな内容になります。興味のない方は一気にスクロールしてください。(^^)

それでも、何点かチェックポイントがあるので紹介しましょう。

①大きさが70cm×20cm程度で、厚みが1cm程度、重さが10kgぐらいあること。



※但し、例えば「D51 1」のような数字が少ない号機は50cm程度となり、重さも軽くなります。

②磁石に反応しないこと。
 蒸気機関車のナンバープレートの材質は砲金(銅と錫との合金)です。ですから、磁石には反応しません。
※但し、例えばD51の戦時型(1000号番台)は一部を木製化するなど、戦争中の金属不足の時代に製造されたため、貴重な砲金ではなく、磁石に反応する鉄材で造られた可能性もあります。

③全体的に痛み・腐食・傷があり、煙突からの煙による煤(すす)が付いていること。
 ほとんどの蒸気機関車は製造されて、20年以上用いられました。この間、風雨や煙突からの煙を受け、飛石で傷も入ることから、汚れも傷もないピカピカの状態はありえません。





④四隅に取り付け用のボルト穴があること。
 ナンバープレートは一台の蒸気機関車に4枚付いていますが、全て四隅のボルトで車体に固定されています。このためボルト穴が無いのは、実際に付けられたことが無いナンバープレートです。



⑤保存されている蒸気機関車のナンバープレートでないこと。
 静態動態にかかわらず、保存されている蒸気機関車にはナンバープレートが付いていますので、同じ車番のナンバープレートはレプリカ品と言えます。
※但し、蒸気機関車は長期間使用されたため、傷んだナンバープレートを交換することがあります。また何かのタイミング(例えば鉄道博物館への展示時や、赤・青ナンバープレートへの変更時)での交換もあります。このため、保存されている蒸気機関車と同じ車番のナンバープレートであっても、全てレプリカ品とは言えないところです。

⑥アルファベットと数字との間隔や、数字の形状種別。
 同じ製造メーカーであれば、最初のアルファベットと機関車種別番号(CやDなど)や号機番号の間隔、さらに数字の形状が同じです。
※但し、前述のとおり配属された機関区や鉄道工場で交換されれば、当然変わってきます。ある同じ蒸気機関車のナンバープレートを現役時代の画像で見比べたところ、微妙に違っていたことがありました。
一例として、下記の動態保存されている蒸気機関車の、本物のナンバープレート画像をご覧になれば、D51同士でも違いますし、同じ 498号機であっても異なることがお分かりかと思います。




以上のことから、私が入手したD51 337号機のナンバープレートは本物か?ですが、上記の⑤⑥以外は大丈夫なところ。

このD51 337号機ですが、廃車後は北海道の和寒町郷土資料館で静態保存されているので、



それじゃ⑤のレプリカ品?⑥の保存されている実車のナンバープレートとはアルファベットや数字の間隔が微妙に違うけど?と思われるでしょうが、上記⑤⑥の「※但し、」かな?です。

このD51 337号機のナンバープレートについていろいろ調べると、ある時に全数(4枚)のナンバープレートが更新されたと思います。そして外された古いナンバープレートは保存され、更新され使用された新しいナンバープレートは、廃車後、国鉄から一般に放出されたのでしょう。D51 337号機が廃車となった1975年頃は、日本各地で国鉄が開催する鉄道部品のフリーマーケットがよく開催され、蒸気機関車のナンバープレートも出品されていたのを憶えています。

今回のナンバープレートは、その内の一枚がマニアの手に渡り、汚れを落とされて飾用スタンドを付けられたと思うところです。しかも今回のオークション出品者は、長く配属され廃車となった北海道・名寄機関区の地元の方。そんなところも、本物かなと思った次第。さらに指で強く擦ると、黒く煤(すす)のようなモノが付きました。それでも本物かレプリカ品かは、50:50でしょう。^^

以上、長々と解説しましたが、結局のところ本物でもレプリカ品でも、本人が満足すれば良いと考えるところです。あまりに本物を追求すると、とても高価な買物(30~50万円以上)となります。
最近、市場に流通する蒸気機関車のナンバープレートは少なく、明らかなレプリカ品や記念品でも高価取引となっています。今回の私のように、自身の予算内で欲しいナンバープレートが見つかれば、そこで納得しましょう。私はレプリカ品(記念品)だったとしても、満足しています。実際に見て手に取ると分かりますが、ド迫力の品物です。

PS.
ホームセンターで材料を買ってきて、キャスター付の置台を製作。テプラでの紹介文を貼り付けました。



また、関西人の方なら絶対に「いくらで買ったの?」と思われたでしょうから、安価な中古原付スクーター程度とお答えさせていただきます。^^
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10 コメント

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Unknown (ピィ)
2024-11-30 04:49:40
35年で230万キロ。
主に北海道で、最初の島根は慣らし運転って感じですね。
実際に活躍していた様子を想像すると、ロマンを感じますね。
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Unknown (tak)
2024-11-30 07:11:52
本物であれレプリカであれご自身が納得の上で落札されてるので大満足ですね。
関西人はほんと金額が気になるようです。
セカンドハウスもよくいくら?と聞かれるのですが中古車買うくらいと言ってます(笑)
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ただただお疲れ様です。 (me262a-1a)
2024-11-30 08:52:44
ピィさん、他の蒸気機関車もそうですが、遠路転勤となる車両が多し。確かに島根では「慣らし」です。^^

35年間も風雪や雨に耐え走っていたとは、ただただお疲れ様です。もっとも路面電車あたりだと、未だに戦前の車両が現役であることもあります。
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予算内で買えたので満足です。 (me262a-1a)
2024-11-30 08:59:24
takさん、蒸気機関車のナンバープレートを販売している実売店もあるんですが、「純正品」と謳っているモノはとにかく高価!というか、モノが極めて少ないです。そんなところで、仮にレプリカであっても、予算内で買えたので満足です。^^

「これなんぼ?」「どこで買うたん?」は関西人の決まり文句。しかも高くて高級店で買ったのが褒められるのではなく、「安くてエエもんを買った」というのが、高い評価を受ける関西人です。(^^)
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Unknown (グッチ)
2024-11-30 20:42:11
D51蒸気機関車のナンバープレート・・・ワタクシなら迷わず中古の原付を買います・・・(^^;)

綺麗なモノよりも、汚れているモノの方が価値があるとはオドロキです・・・(*o*)
また、実際に蒸気機関車に付いていた本物か判別する方法まで調べているとは・・・超マニアックです!・・・(@o@;)

兎にも角にも、気に入ったモノ且つ納得のいくモノが手に入ってヨカッタですね〜・・・(^o^)
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本当に売買品が少ないです。 (me262a-1a)
2024-11-30 21:09:27
グッチさん、モールスで「お見せしたいもの」としたのは、こいつのことです。^^

まあ歴史の生き証人ですね。中古の原付は数多くありますが、蒸気機関車のナンバープレートは本当に売買品が少ないです。

専門店で販売している本物保障品は、裏側が真っ黒!さらに相当傷んでいます。それでも即売状態に近いのは、マニアが多い証拠。判別のポイントは、実は他にもあります。(^^)

とりあえず納得満足の品です。お値段的も、これぐらいが限界でした。
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Unknown (T2)
2024-12-01 04:11:43
ついに用品収集の道へ?
撮り鉄、乗り鉄とか用語がありますが、この手の品を収集されている方は何鉄って言うんでしょうか???
しかし・・・ナカナカ立派なものですね♪
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まんま蒸気機関車1両を購入した方までおられます。 (me262a-1a)
2024-12-01 07:25:24
T2さん、はて?何というのでしょうか。鉄部品かな?です。中には部品どころではなく、まんま蒸気機関車1両を購入した方までおられます。^^

圧倒的な重量感と、見た目がゴツさが凄いです。このあたりが素晴らしいです。
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素晴らしい! (ソニークロケット)
2024-12-06 07:31:39
マニアの部類を飛び越えて
正に元職員の部類です。

このプレートを皮切りに
どんどん保有していきましょう・・・(笑)

おいくらで手に入れたのか?
大変興味の湧く部分です。

地元のマニアは、とうとう庭に
貨車(有蓋車)を買って展示して
楽しんでおります。
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新橋駅前のC11のプレートが欲しいところです。 (me262a-1a)
2024-12-06 09:14:59
ソニークロケットさん、あくまでマニアですが、1ランクUPしたのは事実です。^^

やはり地元を走っていたSLのプレートが欲しいですが、出物は無いですね。新橋駅前のC11のプレートが欲しいところです。(^^)

お値段は、あくまで内緒。ただ相場よりも安価に落札できました。多分ですが、名寄の方の遺品では?と思っています。

とことん行くと、本物の車両全体まで行ってしまいます。私のブロ友さん家近くに、ディーゼル機関車を置かれている方もおられます。
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