いよいよ今日、北京オリンピックの開会式。夕刊の一面には福原愛選手のこぼれんばかりの笑顔が載っていました。競技が終わった後も、こんな笑顔が見られたらな、と思います。
さて、WOWOWで青山真治監督の'07年作品「サッド・ヴァケイション」を見ました。
「元暴力団員松村安男は、傷害致死で五年の服役を経て故郷に戻ると、行きがかりで六人を殺害した末に自らの頭を撃った。
同日、松村と行動をともにしたと思われる妹のユリと幼馴染の白石健次は、以後行方不明になる。
それから十年近い月日が流れた。
松村安男には右腕がなかった。」の字幕。
白石(浅野忠信)は中国の密入国者たちを船倉からトラックで倉庫に運びますが、少年を一人家に連れて帰ります。白石と松村ユリと少年の生活が始まりますが、中国マフィアは少年が一人足りないことを理由に白石の仲間の松村安男の頭を撃って殺し、白石には少年が大きくなったら返すように約束させます。10年近い時が流れ、18才の田村梢(宮崎あおい)は家出し、人の紹介で間宮運送に雇われます。白石は代行の運転手をしていましたが、間宮運送の社長(中村嘉葎雄)を送ると、その妻(石田えり)は自分の母親でした。白石は母を監視に行き、自分の弟がいることを知ります。白石は母に会いに行くと、母は歓迎してくれますが、白石は恨み言を言い、今施設にいる松村ユリと自分が養っている中国人の少年の面倒を見てくれと頼むと、母は白石も一緒に住もうと言い、白石も同意します。梢は白石の弟が万引きしている現場に出くわし、白石の弟は補導され、父から殴られます。白石は仕事中に中国マフィアに会ってしまい、日本の親はダメだと言われます。そして同僚の後藤(オダギリジョー)に誘われ、カルスト地形を見に行き、その広大さに感動します。後藤はそこが以前は自分の母の愛人の持ち物だったといい、山を壊してやると言ってコツコツと山肌を掘り出します。そんな中、中国人の少年がマフィアに連れていかれてしまいます。梢はバスジャックで殺されそうになったこと、母親が家出したことを白石に告白し、親への復讐について白石に尋ねますが、白石は答えられません。白石は母を悲しませるために弟に家出をしろと言うと、翌日弟はユリに暴行して家出をし、ユリはまた施設へ戻されます。白石は復讐は終わったと母に告げ、出て行きます。ユリの様子を見に行くと、母がユリを養子にすると言っていたことを知らされます。そして施設からの帰り、バイクに乗った弟に導かれて採石場に来ると、弟は白石を殺そうとしますが、逆に白石に殺されてしまいます。葬式の後、梢の知り合いが訪ねてきて、幸せそうな梢に安心して帰っていきます。白石の妊娠している恋人もやってきて、白石の母は暖かく迎えます。そして獄中の白石に面会に行った母は、白石とユリが異母兄弟であり、ユリも白石の恋人も面倒を見るから出所したら安心して帰ってこいと白石に言うのでした。
前半にシチュエーションが分からない場面が多く、全編に渡って浅野の台詞がぼそぼそしていて分かりづらくイライラしました。ゴダールの「勝手にしやがれ」のような、1シーンの中のコマをつまんでつなげたシーンもあり、特徴のある映画だとは思いましたが、最後になってやっとテーマが浮上してくる感じで、あまり好感は抱けませんでした。変わった映画を探している方にはオススメです。
さて、WOWOWで青山真治監督の'07年作品「サッド・ヴァケイション」を見ました。
「元暴力団員松村安男は、傷害致死で五年の服役を経て故郷に戻ると、行きがかりで六人を殺害した末に自らの頭を撃った。
同日、松村と行動をともにしたと思われる妹のユリと幼馴染の白石健次は、以後行方不明になる。
それから十年近い月日が流れた。
松村安男には右腕がなかった。」の字幕。
白石(浅野忠信)は中国の密入国者たちを船倉からトラックで倉庫に運びますが、少年を一人家に連れて帰ります。白石と松村ユリと少年の生活が始まりますが、中国マフィアは少年が一人足りないことを理由に白石の仲間の松村安男の頭を撃って殺し、白石には少年が大きくなったら返すように約束させます。10年近い時が流れ、18才の田村梢(宮崎あおい)は家出し、人の紹介で間宮運送に雇われます。白石は代行の運転手をしていましたが、間宮運送の社長(中村嘉葎雄)を送ると、その妻(石田えり)は自分の母親でした。白石は母を監視に行き、自分の弟がいることを知ります。白石は母に会いに行くと、母は歓迎してくれますが、白石は恨み言を言い、今施設にいる松村ユリと自分が養っている中国人の少年の面倒を見てくれと頼むと、母は白石も一緒に住もうと言い、白石も同意します。梢は白石の弟が万引きしている現場に出くわし、白石の弟は補導され、父から殴られます。白石は仕事中に中国マフィアに会ってしまい、日本の親はダメだと言われます。そして同僚の後藤(オダギリジョー)に誘われ、カルスト地形を見に行き、その広大さに感動します。後藤はそこが以前は自分の母の愛人の持ち物だったといい、山を壊してやると言ってコツコツと山肌を掘り出します。そんな中、中国人の少年がマフィアに連れていかれてしまいます。梢はバスジャックで殺されそうになったこと、母親が家出したことを白石に告白し、親への復讐について白石に尋ねますが、白石は答えられません。白石は母を悲しませるために弟に家出をしろと言うと、翌日弟はユリに暴行して家出をし、ユリはまた施設へ戻されます。白石は復讐は終わったと母に告げ、出て行きます。ユリの様子を見に行くと、母がユリを養子にすると言っていたことを知らされます。そして施設からの帰り、バイクに乗った弟に導かれて採石場に来ると、弟は白石を殺そうとしますが、逆に白石に殺されてしまいます。葬式の後、梢の知り合いが訪ねてきて、幸せそうな梢に安心して帰っていきます。白石の妊娠している恋人もやってきて、白石の母は暖かく迎えます。そして獄中の白石に面会に行った母は、白石とユリが異母兄弟であり、ユリも白石の恋人も面倒を見るから出所したら安心して帰ってこいと白石に言うのでした。
前半にシチュエーションが分からない場面が多く、全編に渡って浅野の台詞がぼそぼそしていて分かりづらくイライラしました。ゴダールの「勝手にしやがれ」のような、1シーンの中のコマをつまんでつなげたシーンもあり、特徴のある映画だとは思いましたが、最後になってやっとテーマが浮上してくる感じで、あまり好感は抱けませんでした。変わった映画を探している方にはオススメです。