WOWOWで阪本順治監督・脚本の'07年作品「魂萌え!」を見ました。
夫(寺尾聡)と娘(常盤貴子)と三人暮しの妻・トシコ(風吹ジュン)。夫が急死しますが、葬式が終わると夫の携帯に伊藤(三田佳子)から電話が掛かります。しばらくして夫にそば打ちを教えていた男が現れますが、その話から夫がそば打ちの勉強に行くと言っていたことが嘘だと分かります。トシコは伊藤に電話をし、線香を上げに来てくれと言い、来た伊藤が自分と同じぐらいの年であることに驚き、10年来のつきあいだったと聞いてショックを受けます。アメリカで家庭を営んでいる息子が勝手に遺産相続の話を進めるのに怒ったトシコは、一人で考えるために家を出てカプセルホテルに泊まりますが、そこで自分の苦労話をしてお金を取る不思議な女性・宮里(加藤治子)に出会い、宮里がホテルで倒れた第一発見者として病院にまで付き添い、そこでホテルの支配人の野田(豊川悦司)が宮里の唯一の肉親である甥であることを知ります。家に戻ったトシコは息子に勝手なことを言わないように釘を刺し、娘にも恋人と同棲するために家を出たのだからけじめをつけるように言います。そして夫のそば打ち仲間が開いた夫を偲ぶ会に出ると、会場のそば屋は伊藤とその息子夫婦がやっている店であることを知り、伊藤の息子の嫁から、夫は伊藤の精神病のために生前500万出してくれたことを知らされます。そこで知り合った塚本(林隆三)に誘われホテルで体を許しますが、ニ度目のデートで愛想をつかします。娘からは、やっと自分の人生を歩き始めたねと言われたトシコは、高校時代の8ミリを写して見ているうちに映写技師になりたくなり、その勉強を始め、デ・シーカ監督の「ひまわり」を上映しているところで映画は終わります。
上記の役者以外にも、トシコの高校時代の同級生として、今陽子、由紀さおり、藤田弓子が出ていたり、そば打ちの仲間でなぎら健壱が出ていたりと、これでもかこれでもかと芸達者な役者が出てきますが、物語は凡庸なもので、思わせぶりな風景のショットが多くでてきたり、豊川悦司の稚拙な泣く演技などもあって、最後に阪本順治監督の名前が出てくるまでは阪本監督の作品とは気がつきませんでした。ただ、最後の方になると風吹ジュンの、せっぱつまった演技に少し魅せられたりもしました。あまり期待しすぎると期待外れになるかもしれませんが、一見の価値はあるかもしれません。
夫(寺尾聡)と娘(常盤貴子)と三人暮しの妻・トシコ(風吹ジュン)。夫が急死しますが、葬式が終わると夫の携帯に伊藤(三田佳子)から電話が掛かります。しばらくして夫にそば打ちを教えていた男が現れますが、その話から夫がそば打ちの勉強に行くと言っていたことが嘘だと分かります。トシコは伊藤に電話をし、線香を上げに来てくれと言い、来た伊藤が自分と同じぐらいの年であることに驚き、10年来のつきあいだったと聞いてショックを受けます。アメリカで家庭を営んでいる息子が勝手に遺産相続の話を進めるのに怒ったトシコは、一人で考えるために家を出てカプセルホテルに泊まりますが、そこで自分の苦労話をしてお金を取る不思議な女性・宮里(加藤治子)に出会い、宮里がホテルで倒れた第一発見者として病院にまで付き添い、そこでホテルの支配人の野田(豊川悦司)が宮里の唯一の肉親である甥であることを知ります。家に戻ったトシコは息子に勝手なことを言わないように釘を刺し、娘にも恋人と同棲するために家を出たのだからけじめをつけるように言います。そして夫のそば打ち仲間が開いた夫を偲ぶ会に出ると、会場のそば屋は伊藤とその息子夫婦がやっている店であることを知り、伊藤の息子の嫁から、夫は伊藤の精神病のために生前500万出してくれたことを知らされます。そこで知り合った塚本(林隆三)に誘われホテルで体を許しますが、ニ度目のデートで愛想をつかします。娘からは、やっと自分の人生を歩き始めたねと言われたトシコは、高校時代の8ミリを写して見ているうちに映写技師になりたくなり、その勉強を始め、デ・シーカ監督の「ひまわり」を上映しているところで映画は終わります。
上記の役者以外にも、トシコの高校時代の同級生として、今陽子、由紀さおり、藤田弓子が出ていたり、そば打ちの仲間でなぎら健壱が出ていたりと、これでもかこれでもかと芸達者な役者が出てきますが、物語は凡庸なもので、思わせぶりな風景のショットが多くでてきたり、豊川悦司の稚拙な泣く演技などもあって、最後に阪本順治監督の名前が出てくるまでは阪本監督の作品とは気がつきませんでした。ただ、最後の方になると風吹ジュンの、せっぱつまった演技に少し魅せられたりもしました。あまり期待しすぎると期待外れになるかもしれませんが、一見の価値はあるかもしれません。