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リチャード・フライシャー監督『アシャンティ』その1

2014-03-23 08:00:00 | ノンジャンル
 リチャード・フライシャー監督の'79年作品『アシャンティ』をスカパーのイマジカBSで見ました。
 “人身売買は今なお存在し、アフリカでは年に何千もの人々が姿を消す。これは実話である”の字幕。砂漠を進むラクダと人の列。“WHO 第11区”と書かれた車が村に到着しますが、住民は姿を見せません。医師のデヴィッド・リンダビー(マイケル・ケイン)と、彼の妻でやはり医師である、アフリカ系のアナンサが予防注射の準備をしていると、踊る何人かの男たちの後に、輿(こし)に乗った村長が現れ、医療処置を行なう許可を先祖と住民から得ます。住民への予防注射を済ませた後、デヴィッドが村人たちの踊りの写真を写している間、アナンサは近くの湖に泳ぎに行きますが、そこで奴隷商人のスレイマン(ピーター・ユスティノフ)に捕えられ、トラックに乗せられます。戻らないアナンサを求めて村人と湖に行ったリンダビーは、湖の岸辺から足跡を辿ると、足跡の途絶えたところに、タイヤ痕を発見します。
 政府の長官は空港を閉鎖し、国境警備も直接指示したとリンダビーに言う一方、人身売買などこの国ではあり得ないと言います。一方、スレイマンは息子のジャミルと2人の手下とともに呪術師の男の子を捕まえます。政府の大尉は隣接の国々に通知したとリンダビーに言い、草原が広がる国境を越えるのは実は簡単で、長官も承知しているのだと言います。東への道が“奴隷の道”で、死体が山となっているとも言い、関係国も見て見ぬふりをしているのだとも。その道はサハラ砂漠を突っ切って紅海に出る4800キロの道なのでした。サハラ砂漠に入られたら見つからないので、一刻も早く発つようにと大尉からリンダビーは言われ、バスに乗り込みすぐに出発します。一方、草原を進むトラック。休憩中、アナンサに教養があるのを知ったスレイマンは、お前には特別な市場を探さないと、と言います。少年を犯す手下。アナンサをニヤニヤ見るジャミル。
 バスは終点に着き、リンダビーは失踪や誘拐、人身売買の最新情報に詳しいというウォーカー(レックス・ハリスン)に声をかけられます。彼は自分は反奴隷協会に所属し、国連に報告書も提出していると言います。彼はアフリカで一番のヘリ操縦士で傭兵のサンデル大佐(ウィリアム・ホールデン)を紹介しますが、傭兵を嫌うリンダビーとの間で、話は物別れに終わります。明日の夜明け前に発とうと言うウォーカー。翌日、リンダビーとウォーカーが乗ったジープが立ち往生すると、大佐のヘリが降りてきます。ヘリに乗ったリンダビーに奥さんを救出してから値段交渉しようと言う大佐。国境の川を渡るいかだに妻の姿を発見したリンダビーはライフルを撃つように大佐に言われますが、撃ったことがないリンダビーが躊躇していると、地上からの銃弾で大佐が撃たれ、ヘリは墜落して爆発します。その前に川に飛び込み、助かるリンダビーとウォーカー。
 リンダビーは隣国に飛行機で入国し、スレイマンらはラクダで砂漠に入っていきます。リンダビーのホテルの部屋で待っていたウォーカーは、リンダビーが殺し屋に狙われていると言い、ロールスロイスが7万5千ドルするこの国で奥さんは5万ドルはするだろうとも言います。リンダビーがそんな大金を用意するには1ヶ月かかると言うと、それでは手遅れなので、唯一の方法、マリクの手を借りようとウォーカーは言います。マリクは1年前家族がさらわれ、奴隷を太らせる商売をしているカビールが持つ人間肥育場のそばで暴行されノドを切られた妻を見つけ、、それ以来仲間を離れ、子供たちを救うため、家族をさらったスレイマンを追っているのでした。ウォーカーは岩場にリンダビーを連れていき、保証はできないが、明日の夜明けまで彼が現れるのをここで待とうと言います。一方、スレイマンはオアシスで呪術師の男の子に骨つきの肉をあげます。
 翌朝、リンダビーとウォーカーの前にマリクが現れ、リンダビーがスレイマンの情報を持っていて、自分も妻を奪われたと言うと、マリクはスレイマンが動くのを1年待っていたと言います。リンダビーが千ドルをマリクに渡すと、マリクはこれで必要な装備が整うと言い、一人でスレイマンを追うと言いますが、リンダビーは人任せにはできないと主張します。ラクダにも乗れずライフルも扱えず砂漠にも詳しくないと言うリンダビーに呆れるマリク。翌日、ラクダに乗るのに悪戦苦闘するリンダビー。一方、スレイマンは族長の一団に会い、族長からアナンサがほしいと言われますが、この女には呪いがかかっていると言って断り、ライフルとセヌフォという処女の娘を族長に贈ります。(明日へ続きます‥‥)

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/