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トニー・スコット監督『ドミノ』その3

2014-03-28 09:06:00 | ノンジャンル
 昨日、死刑囚だった袴田さんの再審が決定されました。多くいると思われる冤罪の被害者の1人が、やっと救われることになったことに喜ぶとともに、これをきっかけに、他の冤罪の被害者の方々にも、いい影響が及ぶことを祈りたいと思います。

 さて、また昨日の続きです。
 “組織”のボスのシギュリティはベケットから電話を受け、クレアモントの話を聞くと、金を横取りし、30万ドルを山分けにしようと言います。それらの会話を盗聴していたFBIは、ドレイクは表向き“クリーンな事業家”だが、“組織”との繋がりが証明できればFBIの大金星になると張り切ります。4人を捕まえたら指定の場所に連れて来いとベケットに言われるクレアモント。現金を乗せた車を走らせていた運転手はクレアモントの下っ端の一人、ローカスでした。4人組は給油所で他の車に乗り換えて消えてしまいます。“ママの家”の字幕。撮影班にエドは、クレアモントは嘘をついていて、今日追うのは偽装免許証で小切手詐欺を働いた4人組だと言います。次々に捕まる4人組。彼らは過去半年FBIに監視されていて、中にはシギュリティの息子2人も含まれていました。ドミノはこの4人に逮捕歴がないのに疑問を感じます。からかってきたアイアンの鼻の骨を折るドミノ。4人組はエドらに田舎の安モーテルに連れていかれます。テレビクルーに息子がさらわれたと知らされるシギュリティ。実は本当の4人組はラティーシャたちでした。エドらに捕まった4人は金の在り処を当然言えず、ベケットの命令で射殺されます。ラティーシャは免許証偽造がFBIにばれたと勘違いし、FBIに監視されていた大学生に罪を被せようとしたのでした。
 金を取戻さないと“組織”に我々が殺されると考えたエドらは、テレビ会社の車をアルクが爆破し、自分たちが映ったテープを破壊し、ドレイクに返すため、ローカスを捕まえて金を取り戻しに出発します。彼らはヌード劇場にいたローカスをすぐに捕まえ、人質にアイアンも連れていきます。クレアモントはローカスの右腕の刺青が金庫の暗号だと言い、右腕のシャツの袖を切り取れと携帯でドミノに言いますが、電波状態が悪く、ドミノには「右腕、切り取れ」としか聞こえず、チョコはローカスの右腕を切断します。そして映画の冒頭のシーンに戻ります。
 ローカスの姉、エドナは札束をエドらに渡しますが、最後の一手として幻覚剤入りのコーヒーをエドらに渡します。その影響で荒れ地の真ん中で横転するエドらの車。そこでドミノはチョコと結ばれます。そこへドミノの知人の男が通りかかります。話の中心はラティーシャの孫の、病気の子供だったと思い出すドミノ。男はその子と命の交換をする道しか残っていないと言います。ベガスへ向かう一行。
 “ラスベガス”の字幕。FBIがシギュリティの息子らの遺体を掘り出しています。息子を殺したのはベケットだと聞いたシギュリティは、今夜中にベケットを殺せと部下に命じます。“FBI本部”の字幕。4人の学生が殺されたというのはFBIがついた嘘でした。“ラスベガス”“スターダスト・ホテル”の字幕。奴らの言う通りにしろとエドはドミノらに言って、ホテルに入っていきます。それを車の中から見るクレアモント。“ストラスフィア・ホテル”の字幕。クラモントはドレイクに電話し、賞金稼ぎらと会う場所がタワーの最上階だと聞き、1時間後に金を持っていくと言います。“カリフォルニア州ニードルズ”の字幕。地面に首まで埋められていた学生を助けだしていたFBIは、シギュリティは息子が死んだと思っているだろうから、金を取りにタワーに姿を見せるだろうと言います。“ラスベガス 172キロ”の字幕とヘリ。クレアモントからエドらに金の取引場所を教える電話が入り、ドミノの元にはラティーシャが現れ、クレアモントが1000万ドルを独り占めしようとしていると言います。ドミノは現金係のアルクから30万ドルを受取り、ラティーシャに孫の治療代として渡します。タワーの最上階にエドら、ベケットらが集まり、手数料30万ドルを引いた金をエドが渡そうとすると、アルクがアフガニスタンの解放資金に当てたため金はないと言い出し、“組織”の殺し屋も現れて銃撃戦になります。ベケットは殺され、銃撃戦に参加していたFBIのヘリも墜落します。アルフは自爆し、エドとチョコも銃弾に倒れます。
 ママと愛してると言い合うドミノ。“アフガニスタン 現在”の字幕。届けられた箱からは札束が出て来て子供たちが群がります。検査を受けるラティーシャの孫。“深い愛をこめてドミノ・ハーヴェイの思い出に捧げる”の字幕で映画は終わります。

 話が複雑で、あらすじを書いていてやっとストーリーの意味が分かりました。凝った構成の映画です。