クエンティン・タランティーノ監督・脚本、エンニオ・モリコーネ音楽、ロバート・リチャードソン撮影の’15年作品『ヘイトフル・エイト』をWOWOWシネマで見ました。
“第一章 レッドロックへの最後の駅馬車”の字幕。雪原を走る駅馬車。元騎兵隊を名乗る、黒人のマーキス・ウォーレン少佐（サミュエル・ジャクソン）が立ちはだかり、賞金稼ぎで殺した3人をレッドロックに運び、賞金の合計8千ドルをもらいたいと言う。駅馬車は“首吊り人”の異名を取るジョン・ルース（カート・ラッセル）が貸し切りで、１万ドルの賞金がかかっているデイジー・ドメルグを手錠で自分につなぎ、運んでいる最中だったが、マーキスを乗せてやることにする。デイジーを乱暴に扱うジョン。マーキスは老いぼれ馬を雪で失ったと言い、ジョンはレッドロックでデイジーを吊るすのを見届けると言う。
“第二章 ろくでなし野郎”の字幕。林の中を走る駅馬車。マーキスはリンカーンと文通していたと言い、手紙をジョンに見せる。「メアリー・トッドが呼んでいる。もう寝る時間だ」と読むジョンは感激する。手紙に唾を吐くデイジーを殴るマーキス。デイジーはジョンごと駅馬車の外に放り出される。「腕を引きちぎる気か？」とジョン。「こっちに歩いて来る奴が」と御者のO.D.。男は「クリス・マニックス」と名乗る。ジョン「南軍のアースキン・マニックスの末っ子か？ あのマニックス略奪団の？ こいつはびっくりだ」「レッドロックの新しい保安官に任命された。あんたたちに賞金を与えるのは俺だ」。ジョンはマーキスと話し合い、クリスも乗せることにする。
O.B.「猛吹雪が襲ってくるので、“ミニーの紳士服飾店”に避難する」。クリス「着いたら食事と酒をおごる」ジョン「南軍くずれとはご免だ。反乱軍の大義？ いかれた負け犬どもはうんざり」マーキス「略奪と解放された黒人を殺しつくした」クリス、ジョンに「ワシントンD.C.の新聞の読みすぎだ。感謝している」クリス、マーキスに「南軍があんたに3万ドルの賞金をつけている」マーキス「俺を探しに山へやって来た奴がたくさんいた。俺が奴らを殺したから賞金はだんだん上がっていった。俺の存在自体が“南部への侮辱”らしい」クリス「こいつは捕虜収容所を燃やして逃げた。それで南軍の兵士が47名も死んだ」「黒人解放に反対した奴らだ。俺はそいつらを殺すべく戦った」「しかし北軍兵も37人焼死してるんだ。一人のニガーのために多くの白人が犠牲に。だから騎兵隊から追放された」ジョン「マニックス略奪団の息子がよく言うよ」「父のことを言うな。敗者の尊厳のために戦ったんだ。無条件降伏に反対して」「ニガー嫌いの話ならO.B.の隣に行け」「いや、お前が政治の話にすり替えた。俺は生きていられるだけで満足。眠るとしよう」。
“第三章 ミニーの紳士服飾店”の字幕。到着する駅馬車。「また駅馬車か？」「貸し切りの特別便だ。ミニーとスイート・デイヴは？」「今はいない。俺が店を預かっている」「お前は？」「ボブだ」「誰でもいいから中に入れろ」「大繁盛だな」「俺はジョン・ルース、法の僕だ」「手配書は？」「ここには生死を問わずとある。なぜ絞首刑にこだわる？」「絞首刑執行人の仕事を奪いたくない」「私がその絞首刑執行人のオズワルド・モブレーだ」「客を連れてきた」。
馬を馬小屋に運ぶクリスとマーキスとO.B.。馬小屋から店まで10歩ごとに目印をたててゆくクリスとO.B.。
オズワルド「容疑が殺人でそれが事実なら、絞首刑だ。それが文明社会での“正義”だ。しかし君の殺した人間の家族か恋人がいきなり吊ったら、それは“西部の正義”で、そのいい点は人々の欲求を満たすこと、悪い点は善と思って悪をなすことだ。偏見のない正義が神髄だ」。ジョン、ジョー・ケージに「何を書いてる？」「俺の人生の物語だ」「俺も出てくる？」「今出て来たところだ」「俺はジョン・ルース。正体不明の奴と夜と共にしたくないので。お前は？」「ジョン・ケージ。町から15キロ先の母を訪ねる。カウボーイで今回事業主としてまとまった金を稼いだので、母とクリスマスを祝うつもり」「そうは見えない」「見かけによらない」。「よう、爺さん」「将軍だ」。クリスとO.B.、部屋に入ってくる。オズワルドとクリス、紹介し合う。「ランス・ローレンの処刑か？ 命令書は？」「１ヵ月前から監獄に。前任の保安官を撃ち殺した奴だ」。（中略）
馬小屋でボブ、マーキスと握手。ボブ「ミニーとスイート・デイヴは母に会いに山の北側へ」マーキス「ミニーに母がいたとは」「誰にでもいる」「何とも妙だな。ミニーは感傷的なタイプではないし、スイート・デイヴが椅子から立ち上がるなんてありえない」「嘘つきよばわりか？」「ミニーはまだパイプを？」「パイプは吸わない」。馬小屋を閉める２人。（明日へ続きます……）
→Nature Life（http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/）
“第一章 レッドロックへの最後の駅馬車”の字幕。雪原を走る駅馬車。元騎兵隊を名乗る、黒人のマーキス・ウォーレン少佐（サミュエル・ジャクソン）が立ちはだかり、賞金稼ぎで殺した3人をレッドロックに運び、賞金の合計8千ドルをもらいたいと言う。駅馬車は“首吊り人”の異名を取るジョン・ルース（カート・ラッセル）が貸し切りで、１万ドルの賞金がかかっているデイジー・ドメルグを手錠で自分につなぎ、運んでいる最中だったが、マーキスを乗せてやることにする。デイジーを乱暴に扱うジョン。マーキスは老いぼれ馬を雪で失ったと言い、ジョンはレッドロックでデイジーを吊るすのを見届けると言う。
“第二章 ろくでなし野郎”の字幕。林の中を走る駅馬車。マーキスはリンカーンと文通していたと言い、手紙をジョンに見せる。「メアリー・トッドが呼んでいる。もう寝る時間だ」と読むジョンは感激する。手紙に唾を吐くデイジーを殴るマーキス。デイジーはジョンごと駅馬車の外に放り出される。「腕を引きちぎる気か？」とジョン。「こっちに歩いて来る奴が」と御者のO.D.。男は「クリス・マニックス」と名乗る。ジョン「南軍のアースキン・マニックスの末っ子か？ あのマニックス略奪団の？ こいつはびっくりだ」「レッドロックの新しい保安官に任命された。あんたたちに賞金を与えるのは俺だ」。ジョンはマーキスと話し合い、クリスも乗せることにする。
O.B.「猛吹雪が襲ってくるので、“ミニーの紳士服飾店”に避難する」。クリス「着いたら食事と酒をおごる」ジョン「南軍くずれとはご免だ。反乱軍の大義？ いかれた負け犬どもはうんざり」マーキス「略奪と解放された黒人を殺しつくした」クリス、ジョンに「ワシントンD.C.の新聞の読みすぎだ。感謝している」クリス、マーキスに「南軍があんたに3万ドルの賞金をつけている」マーキス「俺を探しに山へやって来た奴がたくさんいた。俺が奴らを殺したから賞金はだんだん上がっていった。俺の存在自体が“南部への侮辱”らしい」クリス「こいつは捕虜収容所を燃やして逃げた。それで南軍の兵士が47名も死んだ」「黒人解放に反対した奴らだ。俺はそいつらを殺すべく戦った」「しかし北軍兵も37人焼死してるんだ。一人のニガーのために多くの白人が犠牲に。だから騎兵隊から追放された」ジョン「マニックス略奪団の息子がよく言うよ」「父のことを言うな。敗者の尊厳のために戦ったんだ。無条件降伏に反対して」「ニガー嫌いの話ならO.B.の隣に行け」「いや、お前が政治の話にすり替えた。俺は生きていられるだけで満足。眠るとしよう」。
“第三章 ミニーの紳士服飾店”の字幕。到着する駅馬車。「また駅馬車か？」「貸し切りの特別便だ。ミニーとスイート・デイヴは？」「今はいない。俺が店を預かっている」「お前は？」「ボブだ」「誰でもいいから中に入れろ」「大繁盛だな」「俺はジョン・ルース、法の僕だ」「手配書は？」「ここには生死を問わずとある。なぜ絞首刑にこだわる？」「絞首刑執行人の仕事を奪いたくない」「私がその絞首刑執行人のオズワルド・モブレーだ」「客を連れてきた」。
馬を馬小屋に運ぶクリスとマーキスとO.B.。馬小屋から店まで10歩ごとに目印をたててゆくクリスとO.B.。
オズワルド「容疑が殺人でそれが事実なら、絞首刑だ。それが文明社会での“正義”だ。しかし君の殺した人間の家族か恋人がいきなり吊ったら、それは“西部の正義”で、そのいい点は人々の欲求を満たすこと、悪い点は善と思って悪をなすことだ。偏見のない正義が神髄だ」。ジョン、ジョー・ケージに「何を書いてる？」「俺の人生の物語だ」「俺も出てくる？」「今出て来たところだ」「俺はジョン・ルース。正体不明の奴と夜と共にしたくないので。お前は？」「ジョン・ケージ。町から15キロ先の母を訪ねる。カウボーイで今回事業主としてまとまった金を稼いだので、母とクリスマスを祝うつもり」「そうは見えない」「見かけによらない」。「よう、爺さん」「将軍だ」。クリスとO.B.、部屋に入ってくる。オズワルドとクリス、紹介し合う。「ランス・ローレンの処刑か？ 命令書は？」「１ヵ月前から監獄に。前任の保安官を撃ち殺した奴だ」。（中略）
馬小屋でボブ、マーキスと握手。ボブ「ミニーとスイート・デイヴは母に会いに山の北側へ」マーキス「ミニーに母がいたとは」「誰にでもいる」「何とも妙だな。ミニーは感傷的なタイプではないし、スイート・デイヴが椅子から立ち上がるなんてありえない」「嘘つきよばわりか？」「ミニーはまだパイプを？」「パイプは吸わない」。馬小屋を閉める２人。（明日へ続きます……）
→Nature Life（http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/）