昨日の続きです。
奈美、自室に紅を迎え入れる。紅「荷物をお届けすれば私は。どこに置きます?」「狭いからとりあえずここに」「なぜこうなったのか説明しろ。俺をはめたんだろ?人殺しの代行なんてやってない」「すみません」「人殺しですみませんって、あんたどういう神経をしてるんだ?」「あたしが殺したんです」「なぜ俺を選んだ?」「看板と留守電の声が優しかったので」「大丈夫かな? 3日経ってる。ドライアイスは入れておいたが」「行方って言うんです。若い者は千堂って」「それよりもこれから先のことを考えろ。自首するとか」(中略)
紅の留守電「勝手ばかり言ってすみません。もう一度代行をお願いします」紅「関係ねえ」。(中略)
奈美の散らかしっぱなしの部屋。千堂が入って来て、「どこに兄いを隠したんだ? 何だ、この臭い? お前、臭え」「出てって。生ごみの臭いよ」「お袋が死んだ時の臭いだ。あっ、さっきここに何か置いてあったよな」。部屋から外に飛びだし、「あー」と絶叫。戻って来て奈美に暴行を働き、「何なんだ、てめえは?」。そこに花束を持った男が現れるが、修羅場を見て去ろうとする。奈美「岩田さん、待って」。岩田は奈美を花束で滅多打ちにし、去る。泣く奈美。(中略)
紅の留守電「白黒つけるから来い。こいつはお前が兄いを殺したと言ってる」。バックで「嘘よ」という奈美の声。(中略)
裸の奈美の上に裸の紅。千堂の拳銃が紅の頭にめり込んでいき、それを抜いて頭を吹き飛ばす。夢から目覚める紅。(中略)
会員制のジャズ喫茶にケンゾーを訪ねる紅。「20年ぶりねえ」「拳銃手に入らないか? 10万ぐらいなら前金で」「2時間したら来て」。
2時間後。「ケンゾー君」「店はおしまい」「だったら金返せ」「トーシローがなめんじゃねえ」。暴行を受ける紅。(中略)
ゴキブリが走る路地に倒れた紅が気が付くと、脇に拳銃が置いてある。
千堂、紅に「何時間待たせるんだよ。なんだ、その面。ひでえことするな」「てめえ、説明してもらおうか。行方が心中を持ちかけた。奈美さんは断ったが、はずみで行方を刺殺してしまった。その処理を代行屋に頼んだ。行方にはシャブの跡がある。あんたもだ」「この女には兄いを殺す動機が山ほどある。(中略)何だ、その手は?」。紅、ポケットから拳銃を取り出す。千堂「遊んでんじゃねえ。バーカ。この女は高1の時に犯されて、噂になって東京に出てきた。逆恨みだ。男と女が10年」。紅、一発撃ち、「頭がボーっとしてて、あと何発か撃ちたくなってきた」。千堂、拳銃を手でふさぎ、「てめえらグルだ。2人ともバラす」。紅、拳銃発射。指を失った千堂は「ゆびー!」とのたうち回り、去る。紅、仰向けに倒れる。(中略)
「犯されたワケじゃない。ちょうどバブルの時で、行方にゆすられ続けた。10万も20万も。私にとっては大事な生活費だったのに。10歳の時イタズラされた。そしたら高校生の時……」。ケンパをして紅の先を行く奈美は、車に乗り、窓を閉め、ドアをロックして、紅が「やめろ、やめろ」と言うのも聞かず、海に突入する。「開けろ、開けてくれ」。海の中で紅を見つめる奈美。紅は拳銃で窓を割り、何とか奈美を助け出す。「救急車を呼んでくる」。戻ってみると、奈美は消えている。
千堂を訪ねる奈美。「どういう風の吹き回しだ? 2度と会っちゃいけないんじゃないのか?」「自首します」「やめてくれよ」「だから逆恨みしないでください」「待てよ。座って話そう。兄いの好きだったシャンパンで供養をしよう。この店は兄いの代わりに俺が仕切ることになった。サラ金でてんぱってるけど、あんたが稼いでくれたら2人でやって行こう」。そこにサラリーマン乱入。「うちの母ちゃん、死んだ。葬式代も出さなきゃ」と、いきなり拳銃を発砲し、千堂を射殺。奈美も射殺される。
紅、自室の掃除をしていると、窓際に奈美が立っている。外は雨。「こんばんわ。代行頼みたいんだけど」(中略)「何でもやる。本当だ。今掃除中で」「恋人の代行やっていただけません? ダメ? 結婚してくれなどとは言いません。淋しい時夜中の2時、3時に話の相手をしてほしい」「お安い御用だ」「じゃあキスしてください」。キスする2人。「明かりを消して」。セックスする2人。「俺は本名は村木哲夫。会社を辞めて代行屋を始めた。君に出会えて、もう一度かけてみようと思った」。
「再出発の門出だ。面白いことをしよう。俺は全然目が回らない」。何回も回転した後、平気に歩く。動かない奈美に「奈美さん、どうした?」仰向けにすると、胸が血まみれ。「面白かったよ。もっとやって見せて」と言って奈美は死ぬ。「救急車を」と言って村木はベッドを離れるが、振り返ると、死体はなく、シーツに血痕が残っているだけだった。泣く村木で映画は終わる。
夜と雨のイメージが印象的な映画でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
奈美、自室に紅を迎え入れる。紅「荷物をお届けすれば私は。どこに置きます?」「狭いからとりあえずここに」「なぜこうなったのか説明しろ。俺をはめたんだろ?人殺しの代行なんてやってない」「すみません」「人殺しですみませんって、あんたどういう神経をしてるんだ?」「あたしが殺したんです」「なぜ俺を選んだ?」「看板と留守電の声が優しかったので」「大丈夫かな? 3日経ってる。ドライアイスは入れておいたが」「行方って言うんです。若い者は千堂って」「それよりもこれから先のことを考えろ。自首するとか」(中略)
紅の留守電「勝手ばかり言ってすみません。もう一度代行をお願いします」紅「関係ねえ」。(中略)
奈美の散らかしっぱなしの部屋。千堂が入って来て、「どこに兄いを隠したんだ? 何だ、この臭い? お前、臭え」「出てって。生ごみの臭いよ」「お袋が死んだ時の臭いだ。あっ、さっきここに何か置いてあったよな」。部屋から外に飛びだし、「あー」と絶叫。戻って来て奈美に暴行を働き、「何なんだ、てめえは?」。そこに花束を持った男が現れるが、修羅場を見て去ろうとする。奈美「岩田さん、待って」。岩田は奈美を花束で滅多打ちにし、去る。泣く奈美。(中略)
紅の留守電「白黒つけるから来い。こいつはお前が兄いを殺したと言ってる」。バックで「嘘よ」という奈美の声。(中略)
裸の奈美の上に裸の紅。千堂の拳銃が紅の頭にめり込んでいき、それを抜いて頭を吹き飛ばす。夢から目覚める紅。(中略)
会員制のジャズ喫茶にケンゾーを訪ねる紅。「20年ぶりねえ」「拳銃手に入らないか? 10万ぐらいなら前金で」「2時間したら来て」。
2時間後。「ケンゾー君」「店はおしまい」「だったら金返せ」「トーシローがなめんじゃねえ」。暴行を受ける紅。(中略)
ゴキブリが走る路地に倒れた紅が気が付くと、脇に拳銃が置いてある。
千堂、紅に「何時間待たせるんだよ。なんだ、その面。ひでえことするな」「てめえ、説明してもらおうか。行方が心中を持ちかけた。奈美さんは断ったが、はずみで行方を刺殺してしまった。その処理を代行屋に頼んだ。行方にはシャブの跡がある。あんたもだ」「この女には兄いを殺す動機が山ほどある。(中略)何だ、その手は?」。紅、ポケットから拳銃を取り出す。千堂「遊んでんじゃねえ。バーカ。この女は高1の時に犯されて、噂になって東京に出てきた。逆恨みだ。男と女が10年」。紅、一発撃ち、「頭がボーっとしてて、あと何発か撃ちたくなってきた」。千堂、拳銃を手でふさぎ、「てめえらグルだ。2人ともバラす」。紅、拳銃発射。指を失った千堂は「ゆびー!」とのたうち回り、去る。紅、仰向けに倒れる。(中略)
「犯されたワケじゃない。ちょうどバブルの時で、行方にゆすられ続けた。10万も20万も。私にとっては大事な生活費だったのに。10歳の時イタズラされた。そしたら高校生の時……」。ケンパをして紅の先を行く奈美は、車に乗り、窓を閉め、ドアをロックして、紅が「やめろ、やめろ」と言うのも聞かず、海に突入する。「開けろ、開けてくれ」。海の中で紅を見つめる奈美。紅は拳銃で窓を割り、何とか奈美を助け出す。「救急車を呼んでくる」。戻ってみると、奈美は消えている。
千堂を訪ねる奈美。「どういう風の吹き回しだ? 2度と会っちゃいけないんじゃないのか?」「自首します」「やめてくれよ」「だから逆恨みしないでください」「待てよ。座って話そう。兄いの好きだったシャンパンで供養をしよう。この店は兄いの代わりに俺が仕切ることになった。サラ金でてんぱってるけど、あんたが稼いでくれたら2人でやって行こう」。そこにサラリーマン乱入。「うちの母ちゃん、死んだ。葬式代も出さなきゃ」と、いきなり拳銃を発砲し、千堂を射殺。奈美も射殺される。
紅、自室の掃除をしていると、窓際に奈美が立っている。外は雨。「こんばんわ。代行頼みたいんだけど」(中略)「何でもやる。本当だ。今掃除中で」「恋人の代行やっていただけません? ダメ? 結婚してくれなどとは言いません。淋しい時夜中の2時、3時に話の相手をしてほしい」「お安い御用だ」「じゃあキスしてください」。キスする2人。「明かりを消して」。セックスする2人。「俺は本名は村木哲夫。会社を辞めて代行屋を始めた。君に出会えて、もう一度かけてみようと思った」。
「再出発の門出だ。面白いことをしよう。俺は全然目が回らない」。何回も回転した後、平気に歩く。動かない奈美に「奈美さん、どうした?」仰向けにすると、胸が血まみれ。「面白かったよ。もっとやって見せて」と言って奈美は死ぬ。「救急車を」と言って村木はベッドを離れるが、振り返ると、死体はなく、シーツに血痕が残っているだけだった。泣く村木で映画は終わる。
夜と雨のイメージが印象的な映画でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)