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クエンティン・タランティーノ監督『ヘイトフル・エイト』その3

2017-07-22 04:11:00 | ノンジャンル
 今朝の朝日新聞で、1989年6月の曲として、斉藤由貴さんの『夢の中へ』を取り上げていました。斎藤由貴さんの1ファンとして、すぐに思い出すのは『卒業』と『情熱』でしたが、言われてみれば確かにこの曲も、斉藤さんの代表曲の一つだと思いました。ユーチューブでさっそく当時の映像と歌を見させてもらいましたが、少しも古びてはいなくて、斉藤さんの魅力が横溢する曲となっていました。当時の斉藤さんは多忙を極め、1日の睡眠時間が4時間ほど。この曲の「休むことも許されず 笑うことは止められて」の歌詞とリンクしていたことを、今思えば「そうですね」とおっしゃっていた斉藤さん。ハウスミュージック、井上陽水さんがお好きな方には特にオススメです。

 さて、また昨日の続きです。
 “第五章 四人の乗客”の字幕。“その日の朝早く”の字幕。「チャーリー元気か?」と御者のエドとジュディ。「一人中にいる」「満席だ。次まで待たせろ」。四人の乗客は、ジェマ、オズワルド、ジョー、ボブと自己紹介する。めくばせするジョーら。ジョー「しばらくするとロクデナシが俺の姉貴を連れてやってくる。1万ドルのためだ」。一斉にミニー、スイート・デイヴ、使用人たちが射殺される。将軍に「老人らしく、おとなしくしとけ」と言うジョー。「隙を見て姉貴を解放しよう」。「4時間後、ミニーたちの遺体を井戸へ。必要な武器を隠す。ジョディは地下室へ」。そこへジョンら来る。
 “最終章 黒い男、白い地獄”の字幕。マーキス「玉を吹っ飛ばされた」クリス「脚の痛みがひどい」。マーキス「無法者、地下から出て来い。さもないとドメルグを撃つ。銃を投げろ。もう一丁も。両手を挙げてゆっくりと」。ジョディとドメルグは笑い合うが、マーキスはジョディの頭を吹飛ばす。その飛沫を浴びるドメルグ「丸腰なのに」。ジョー「座っていいか?」。座ると、テーブルの下に拳銃。ドメルグ「私たちはドミングレ・ギャング団だ。ジョディはあたしの弟だ。名うての悪党で5万ドル、手下にはそれぞれ1万ドルの賞金がついてる。日が昇れば弟の手下15人が来る。今はレッドロックにいる。もし私の奪還に失敗したら、その15人が町を破壊する」。ジョー「ジョンを殺し、ドメルグを救う」「あたしがボスよ。取引だ。(クリスに)その銃でニガーを殺せ。その後2日間ここで仲良く過ごす。雪がやんだら我々はメキシコ、あんたはレッドロックで保安官。(中略)ボブの本名は“メキシコ人 マルコ”、賞金1万2千ドル」マーキス「顔吹き飛ばしちまった。意味がない」と笑う。オズワルド「2日以内に死んだら俺を。“英国人 ピート・ヒコックス”、賞金1万5千ドル」「ジョー、お前は?」「グラウケ・ダグラス」「知ってる。1万ドル。いっそのことお前たちを残らず殺して金に換えたら?」「殺したって金は使えない。山から生きて戻れない。弟の手下15人がいる。“ドミングレ”の賞金は死体をすべてレッドロックへ運ばないとダメ。4頭立ての馬車を御せる者はいないし、猛吹雪の後の深い雪だと1頭の馬に一人の死体を乗せるのが精いっぱい。援軍もいない」。ドメルグの足先を撃つマーキス。テーブルの下の銃を手にしたグラウケは射殺される。ドメルグも射殺しようとするが弾切れ。「マニックス、俺の銃を。この女と取引するのか?」「ただ話してるだけ」ドメルグ「ジョディの子たちに遺体を持ち帰る」「俺がウォーレンを撃てば丸く収まる? 断る。お前の脅しを恐れないのは、レッドロックの15人を信じられないのと、ジョーが毒を入れたことを信じているからだ。そして毒を入れるのを黙ってお前は見ていた。俺がコーヒーを飲もうとしても止めなかった。お前の話は全部嘘だ。もうお前の味方は誰も残っていない。父は終戦まで部下の400人を守った。お前の弟はただの殺し屋のボスだ」。そこまで言うとクリス、倒れる。ドメルグはナタでジョンの腕を切断し、体の自由を得る。そして銃を手にしたところをクリスに撃たれる。クリス「俺たちには1つの選択肢がある。どうやってこの女にとどめを刺すか? ただ殺すのはもったいない。やはり吊られて死ぬのがいいだろう」。
 ドメルグのクビに縄をくくりつけ、縄の端を引っ張るクリスとマーキス。吊られたドメルグは抵抗するが、やがて動かなくなる。「最高のダンスだった」。疲れ果てる二人。クリス「なあ、リンカーンの手紙を見せてくれないか? “親愛なるマーキス 私はとても順調だ。ただ仕事が多すぎる。君のような人が時代を作る。黒人たちの信頼となる。進むべき道は遠い。メアリー・トッドが呼んでいる。もう寝る時間だ”。うまい創作だな」。クリスは手紙をくしゃくしゃにして、放り出し、映画は終わる。

 登場人物が多く人間関係が錯綜し、ストーリーを追うのが大変でした。内容は血で血を洗う冷酷なもので、タランティーノ監督の面目躍如と言った感じでした。。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/