gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

黒沢清監督『ダゲレオタイプの女』その4

2018-07-16 05:39:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 列車内のジャン。隣にはマリー。
 床に横たわる二人。ジャン、マリーの胸に耳を置き「鼓動が聞こえない。いや、聞こえた。ごめん」「いいのよ」「実行しよう。トゥールーズのため。彼に話してくる」。
 マリー、温室へ。枯れた植物たち。
 ステファン、自室で拳銃を自分の頭に向ける。ジャン「ステファン! 開けて! 大事な話がある。娘さんは生きてるんです。ここを売ってもらいたくて黙っていました。トゥールーズで家を買えば3人で暮らせます。それには同意書にサインが要るんです。マリーのことは僕が一生面倒を見ます。ステファン」。発砲音。ドアを破り部屋に入ると、机に突っ伏して死んでいるステファンが。駆け寄るが、ショック状態になるジャン。
 電話の呼び出し音。「トマだ。エグレーさんは? 彼と話したい。開けてくれ」。電話を切るジャン。
 トマが部屋に到着すると、自殺したステファンと、それを見つめるジャン。ジャン「あんたのせいだ」「何を言ってる? それは?」。ジャンの右手に拳銃。「君が?」「あんただよ」「やめろ。銃を置け」。逃げ出すトマに2発。トマ、倒れる。壁を背に座り込むジャン。
 「マリー!」「何があったの?」「分からない。お父さんが……、見て(と血にまみれた手を見せる)、僕のせいだ。メチャクチャだよ。くそっ」。マリーがジャンの胸に手を置くと、ジャンの息が鎮まる。ジャンを抱きしめるマリー。「大丈夫よ。田舎に行くの。トケイソウの季節よ」。
 水で湿した布でジャンの手の血をぬぐうマリー。
 車中の二人。
 夜。部屋に入るとすぐ抱き合ってキス。
 セックス。
 夜のホテルの全景。
 朝。目覚めたジャンは部屋の隅に立っていたマリーにキスし、シャワーを浴びる。
 車に乗り込む二人。発車。
 「結婚しよう。あの教会で。今すぐ」「いいわ」。
 車を停め、教会へ。
 「どうやるの?」「映画で見たんだ」。ジャン、マリーに花を持たせ、「マリー、ジャンを夫としますか?」「はい」「ジャン、マリーを妻としますか? はい」。針金で作った指輪をマリーの左手の薬指にはめる。ジャン「死が分かつまで」「死が分かつまで」「新郎にキスを」。男が現われ、「失礼。開館は11時からです」「今帰るところです」「そこは信者でも上がれません」。一人去るジャン。
 草原のまん中の道を進む車。やがて停車する。悩むジャン。そして無人の助手席に向って微笑み、「そんなに面白い? この先どうしよう? 君の好きでいい。家に帰りたい? 僕は構わない。君といられるなら。そうだな。楽しい旅だった」。暗転して映画は終わります。

 ゲームの『バイオハザード』を思わせる画調が不思議な魅力を放っていました。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。また、この2人について何らかの情報を知っている方も、以下のメールで情報をお送りください。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)