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キン・フー監督『迎春閣之風波』その1

2018-07-23 05:03:00 | ノンジャンル
 WOWOWシネマで、キン・フー監督・共同製作・共同脚本の’73年作品『迎春閣之風波』を見ました。
 「チンギス・ハンの治世が基となる元朝。フビライは中原を征服。西暦1366年、至正26年、政治は腐敗し民が苦しんでいた。朱元璋は義民を率いて元朝に抵抗。当時は戦場での戦い以外に諜報戦も繰り広げられていた。元朝側は高い地位の人が諜報戦の指揮、宰相と同じ地位にあり軍司を司る最高機関の長。司法長官であり河南王でもあるリー・チャーハンは絶大な権力を手にする朝廷の役人だ」のナレーション。
 行列が広場で整列し、その真ん中にチャーハンが座る。「チャーハンは陰険で策略に長けた剣術の使い手だった」のナレーション。
 騎馬。「その妹ワンアルは兄の右腕でもあり、朱元璋の参謀から反乱軍の戦略図を高値で買い取る信頼を取り付けていた」のナレーション。
 「兄さんに直接渡したいって」「朱元璋の密偵にこの情報が。すぐ陝西(けんせい)の手下に知らせろ」。
 食堂。「注文は?」「饅頭2つ」。銭を払う客。いぶかる女将。うなずく朱。チャーハンが来る。「迎春閣に泊まると女将のワンに伝えろ」。
 「ワンさん、準備しておけよ」「リュウさん、チャーハンは何しに?」「よく分からないが朱元璋が部下を寄越すらしい。その時に詳細が分かる。帰るよ」「朱元璋は誰を派遣するの?」「分からんが注意しなさい」「チャーハンはここに泊まる気?」「この辺には他にろくな宿もない。それに彼は官舎に泊まるのを嫌がる。ここに泊まるだろ」(中略)。
 岩場を進むワンアル。
 “迎春閣”の看板。欠伸をする男。店の旗。「迎春閣は新しい女給仕を4人も増やしたそうだ」「ここの常連客を取られたりしない」「ホーさん、今後もよろしく」「もちろん」「ご注文は?」「酒をくれ」「迎春閣は女給仕が増えて賭博もできるとか」「聞いたか? 賭博だってよ」「迎春閣は新装開店って訳か」。
 “迎春閣”の看板。多くの客。「お客様だ」「わしだ」「いらっしゃい。こちらへ」「何にします?」「茶だけでいい」「茶を!」「ワンさんを」「いらっしゃい。おしぼりを」。投げられたおしぼりを指先で回して客に渡すワン。「ありがとうございます」。銭も投げる給仕。「注文を。何にします?」「羊肉のネギ炒めを」。
 「こりゃ精進料理か?」「薄味でした?」「薄味どころか味がしない」「作り直します」。別の客に手を引かれ「何です?」「一緒に飲もう」「ダメですよ」「繁盛してるな」「あの4人が来てから毎日忙しいんです」「信頼できるのか?」「(中略)安心して。あの娘たちの身元を調べました」「皆、裏稼業の者だ」「知ってるわ。生きるため、仕方なかったのよ」「あの娘は山賊だったとか。問題が起きなきゃいいが」「大丈夫よ」。さっきの客「しょっぱすぎる!」「何よ、文句の多い客ね」「この女!」ワン「口の利き方を知らない子なんです。すみません」「まだ言うか!」ワン「(娘に)奥へ下がりなさい。(客に)怒らないでください」「でも…」「おわびにお酒を」「要らない」「遠慮せずに」「君は優しいね。あの女と違って」。
 料理ができて「どの卓の?」「あそこよ。任せて」客「女将さん、料理はまだ?」「早くお持ちして! ただ今、ただ今」「お待たせしました。本当は向こうのよ」「ネエちゃん!」「何でしょう?」「頼んだ料理はまだか?」「ただ今」「あれは俺たちのだろ?」「あれはお出しできないわ」「何で?」「料理にハエが入っちゃったの」「あいつハエ入り料理を食べてら」。笑う客。ワン「あの卓へ。ヘイフーラン、リュウさんを紹介するわ」「よろしく」「あの娘がスリの名人? 手癖が悪いかも」「平気よ」。
 「いらっしゃい。どうぞこちらに」「賭博ができるのか?」「やりますか?」「ああ」「どうぞ」(中略)「ご注文は?」「焼き菓子は?」。女給仕の目へのズームアップと今の客とのカットバック。「どの卓で?」「あそこです」「私が案内するわ」。(中略)客の帽子のマークのアップ。ワン、厳しい表情。(中略)
 女給仕の手を放さない客に「さっきから何してるの?」「こんなきれいな手で給仕をするなんてもったいない」「口がお上手ね」「君が言わせてるんだ」「それは光栄ね」「俺の良さが分からない?」「やめて」。手を振り払い、休憩所へ。「何なの?」「しつこく触ってくるの」「適当にあしらえばいいわ」。
 強盗が3人入って来る。机の上に剣を置く。「動くな。有り金を食台の上に置け」客「お金に困ったなら相談に乗るよ」「店のカネからだ」。給仕と客らが様々な物を強盗たちに投げつけ乱闘に。強盗「2度としないよ。許してくれ」「ダメよ。ひき肉にしてやる」ワン「物置に入れて。もう安心よ」。客「皆、腕は確かだな」。卓に戻る客。「行くよ」「もう?」「店に戻らないと。もうすぐ仲間が着くはず」。(明日へ続きます……)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さん、連絡をください。首を長くして福長さん黒山さんと待っています。また、この伊藤さんについて何らかの情報を知っている方も、以下のメールで情報をお送りください。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)