また昨日の続きです。
親王「女将と親しいようだな。男女の仲か?」行政官「お恥ずかしい」「口出しする気はない。まめに役所に顔を出せ。諸君の暮らしに気を配るのだ」「ツァオ様です」「入れ」「支度が整いました」「よし、ワンアル、店に金5両を」「はい」ツァオ「私が支払いました」「払った? 誰の命令で?」「親王様に気を遣わせまいと」「気が回る奴だ。誰かが歌を」「出納係の使用人です。止めるように言ってきます」「ちょっと待て。止めるな」。「眼に別れの涙をため♪」。郡主「上手ね」親王「これはクワン・ハンチンの別れの曲だ」「お二人との別れを惜しんでいるんでしょう」「ここで唄わせたら?」「店の者をここに呼ぶのは適当ではないと」「私たちが下へ行きましょう」「そうだな」。
歌。
突然2階で激しい物音。親王と郡主が駆けつけると、自分たちの部屋の中に女給仕が。郡主「誰に命じられた?」。女給仕、殴られる。「ここで何を?」「お布団をお持ちしようと」「布団はどこに?」「忘れました」親王「いい度胸だ」と言い、女給仕を斬り殺す。
「ツァオ、明日の出発はやめだ」。
親王「箱に開けた跡がある」「首飾りが目的?」「違う」(中略)「手紙を盗むため?」「違うな」。(中略)2人、同時に「戦略図!」。腰袋に戦略図が入っているのを確かめる親王。
親王「座れ。行政官」「はい」「至らぬところもあるものの、お前は本分を守っている。昇進させてやろう。どうだ?」「ありがとうございます」「女将!」「はい」「この店の儲けは大体どのくらいだ?」「銀十数両ほど」「ツァオは何両くれた?」「銀5両です」「節約したな。商売の邪魔をしたな。(中略)行政官、店に銀200両を与えろ。礼を言え」「感謝します」「ワンアル、お前からも礼を」「この首飾りをあげて」「死んだ娘を手厚く葬るために銀100両も。出納係、来い」「はい」「皆を下がらせろ」「下がってよい」「出納係、名を何と言う?」「ワン・ジュンと申します」「どうやらお前は学があり道理をわきまえているようだ。科挙は?」「昨年合格しました」「ここでは役不足だろう」「身分不相応な願望は抱きません」「謙虚だな。この世には才能が埋もれてしまう者と才能を見出せない者、その両方がいる」「その通りで」「朝廷には優秀な人材が要る。お前には公務を任せたい」「私の力では力不足だと」「ハラクの仕事を引き継ぎ、ここの行政区をしてはどうだ?」(中略)「私は漢人です。それに…」「私に逆らうのか?」「しかし…」「早く礼を言え」「ありがとうございます」。膝まずくジュン。「よし、立て。今後は私の厚意をムダにするな」「はい、恩に報います」「さっそく公務を与えたいが、いいかな?」「もちろんです。何なりと」「よし、ワン・ジュン、知ってるか? この店に朱元璋の密偵がいることを」「いいえ、存じません」(中略)「そうだろう。ツァオ、お前は?」「知りません」「お前も見逃したか。この密偵は賢いようだからな。ワン・ジュン、(中略)密偵はお前の使用人シャーだ! 来い」シャー「俺は2階に行ってません。(中略)」「黙れ! ワン・ジュン、来い。お前は今や役人でシャーは反逆者だ」。
親王、赤い縄をジュンに渡し、「シャーを殺せ」ジュン「考え直して下さい。シャーとは長年連れ添った仲です。(中略)」「十分調べた。刑を執行しろ、いいな」。親王去る。各自、目くばせ。「俺は無実だ」「黙って刑を受けなさい」。乱闘に。親王「やはり思っていた通りだ」。 ツァオ、親王にヒソヒソ話。親王「武器を捨てろ。改心する者には仕事を与える。よく考えた方がいい。ワン・ジュン、どうだ?」「信用できない」「そうか、なら仕方ない」。また乱闘。親王、逃げる。ツァオ「親王様をお守りしろ。(ジュンらに)戦略図は腰袋の中だ。必ず盗み出せ。私は郡主を捕まえる」。郡主とツァオの一騎打ち。「恩知らずの裏切者!」。郡主は攻撃してきたシャオシュンズを斬り殺す。
岩山。ジュン「刀を奪え」ワンの弓矢攻撃で護衛が全員殺される。足に矢が刺さる親王。傷を負ったシャー「俺に構うな」。親王は女給仕を人質に取る。「弓を捨ててこっちへ来い。刀を捨てろ。(中略)」郡主を人質に取ったツァオ。親王「裏切り者め」ツァオ「リー・チャーハン、悔い改めれば殺されないぞ」「郡主を放せ」「先に戦略図を渡せ」(中略)「同時に放そう」。解放される郡主。女給仕も解放するが、戦略図を盗まれたのに気づく親王。また乱闘に。郡主の背中に矢。「ワンアル、行くぞ」。親王もツァオに倒される。
燃やされる迎春閣。馬上で見つめるジュン、ツァオ、ワンと罪人。ジュンらが馬でその場を去って、映画は終わる。
『大酔侠』や『女侠』に比べ、格闘シーンは2つしかなく、グランドホテル形式の楽しくもスリルもある会話ドラマでした。特にドラマが高揚してきた時の鳴り物(ドラ?)の音が印象的でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で教室長だった伊藤さん、連絡をください。福長さん黒山さんと首を長くして待っています。また、伊藤さんの近況を知っている方も、以下のメールで情報をお送りください。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)
親王「女将と親しいようだな。男女の仲か?」行政官「お恥ずかしい」「口出しする気はない。まめに役所に顔を出せ。諸君の暮らしに気を配るのだ」「ツァオ様です」「入れ」「支度が整いました」「よし、ワンアル、店に金5両を」「はい」ツァオ「私が支払いました」「払った? 誰の命令で?」「親王様に気を遣わせまいと」「気が回る奴だ。誰かが歌を」「出納係の使用人です。止めるように言ってきます」「ちょっと待て。止めるな」。「眼に別れの涙をため♪」。郡主「上手ね」親王「これはクワン・ハンチンの別れの曲だ」「お二人との別れを惜しんでいるんでしょう」「ここで唄わせたら?」「店の者をここに呼ぶのは適当ではないと」「私たちが下へ行きましょう」「そうだな」。
歌。
突然2階で激しい物音。親王と郡主が駆けつけると、自分たちの部屋の中に女給仕が。郡主「誰に命じられた?」。女給仕、殴られる。「ここで何を?」「お布団をお持ちしようと」「布団はどこに?」「忘れました」親王「いい度胸だ」と言い、女給仕を斬り殺す。
「ツァオ、明日の出発はやめだ」。
親王「箱に開けた跡がある」「首飾りが目的?」「違う」(中略)「手紙を盗むため?」「違うな」。(中略)2人、同時に「戦略図!」。腰袋に戦略図が入っているのを確かめる親王。
親王「座れ。行政官」「はい」「至らぬところもあるものの、お前は本分を守っている。昇進させてやろう。どうだ?」「ありがとうございます」「女将!」「はい」「この店の儲けは大体どのくらいだ?」「銀十数両ほど」「ツァオは何両くれた?」「銀5両です」「節約したな。商売の邪魔をしたな。(中略)行政官、店に銀200両を与えろ。礼を言え」「感謝します」「ワンアル、お前からも礼を」「この首飾りをあげて」「死んだ娘を手厚く葬るために銀100両も。出納係、来い」「はい」「皆を下がらせろ」「下がってよい」「出納係、名を何と言う?」「ワン・ジュンと申します」「どうやらお前は学があり道理をわきまえているようだ。科挙は?」「昨年合格しました」「ここでは役不足だろう」「身分不相応な願望は抱きません」「謙虚だな。この世には才能が埋もれてしまう者と才能を見出せない者、その両方がいる」「その通りで」「朝廷には優秀な人材が要る。お前には公務を任せたい」「私の力では力不足だと」「ハラクの仕事を引き継ぎ、ここの行政区をしてはどうだ?」(中略)「私は漢人です。それに…」「私に逆らうのか?」「しかし…」「早く礼を言え」「ありがとうございます」。膝まずくジュン。「よし、立て。今後は私の厚意をムダにするな」「はい、恩に報います」「さっそく公務を与えたいが、いいかな?」「もちろんです。何なりと」「よし、ワン・ジュン、知ってるか? この店に朱元璋の密偵がいることを」「いいえ、存じません」(中略)「そうだろう。ツァオ、お前は?」「知りません」「お前も見逃したか。この密偵は賢いようだからな。ワン・ジュン、(中略)密偵はお前の使用人シャーだ! 来い」シャー「俺は2階に行ってません。(中略)」「黙れ! ワン・ジュン、来い。お前は今や役人でシャーは反逆者だ」。
親王、赤い縄をジュンに渡し、「シャーを殺せ」ジュン「考え直して下さい。シャーとは長年連れ添った仲です。(中略)」「十分調べた。刑を執行しろ、いいな」。親王去る。各自、目くばせ。「俺は無実だ」「黙って刑を受けなさい」。乱闘に。親王「やはり思っていた通りだ」。 ツァオ、親王にヒソヒソ話。親王「武器を捨てろ。改心する者には仕事を与える。よく考えた方がいい。ワン・ジュン、どうだ?」「信用できない」「そうか、なら仕方ない」。また乱闘。親王、逃げる。ツァオ「親王様をお守りしろ。(ジュンらに)戦略図は腰袋の中だ。必ず盗み出せ。私は郡主を捕まえる」。郡主とツァオの一騎打ち。「恩知らずの裏切者!」。郡主は攻撃してきたシャオシュンズを斬り殺す。
岩山。ジュン「刀を奪え」ワンの弓矢攻撃で護衛が全員殺される。足に矢が刺さる親王。傷を負ったシャー「俺に構うな」。親王は女給仕を人質に取る。「弓を捨ててこっちへ来い。刀を捨てろ。(中略)」郡主を人質に取ったツァオ。親王「裏切り者め」ツァオ「リー・チャーハン、悔い改めれば殺されないぞ」「郡主を放せ」「先に戦略図を渡せ」(中略)「同時に放そう」。解放される郡主。女給仕も解放するが、戦略図を盗まれたのに気づく親王。また乱闘に。郡主の背中に矢。「ワンアル、行くぞ」。親王もツァオに倒される。
燃やされる迎春閣。馬上で見つめるジュン、ツァオ、ワンと罪人。ジュンらが馬でその場を去って、映画は終わる。
『大酔侠』や『女侠』に比べ、格闘シーンは2つしかなく、グランドホテル形式の楽しくもスリルもある会話ドラマでした。特にドラマが高揚してきた時の鳴り物(ドラ?)の音が印象的でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で教室長だった伊藤さん、連絡をください。福長さん黒山さんと首を長くして待っています。また、伊藤さんの近況を知っている方も、以下のメールで情報をお送りください。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)