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グリゴリー・コージンツェフ監督『マクシムの帰還』

2018-07-30 08:05:00 | ノンジャンル
 先日読ませていただいた石坂敬一さんの自叙伝『我がロック革命 それはビートルズから始まった』の中で語られていた、ビートルズの『赤盤』(1962-1966のベスト盤)と『青盤』(同じく、1967-1970)、及びビートルズの『ロックンロール・ミュージック』を聴きました。私は1959年生まれなので、ビートルズの最盛期にはまだ小中学生だったため、自分でレコードを買うことはなく、高校生になっても、同級生からピンク・フロイドやディープ・パープルなどを借りてプログレッシブ・ロックに触れ、毎週土曜日の夜に湯川れいこさんがDJをされていた『全米トップ40』を愛聴していたので、そこからジェリー・ラファティやビリー・ジョエル、そして当時はやっていたディスコ・ミュージックを浴びるように聴き、私の洋楽人生は始まったのですが、今回改めてビートルズの曲を聞き直してみると、やはりもう「素晴らしい!」の一言で、完全にノックアウトされました。
 特に気に入った曲は『Love Me Do』、『I Feel Fine』、そして『Get Back』で、これからカラオケ用に練習しようと思っています。石坂さんはもうお亡くなりになっているのですが、私をビートルズに導いてくださり、感謝の念に堪えません。遅くなりましたが、ご冥福を申し上げたいと思います。

 さて、話は変わりますが、先日、東京の国立映画アーカイブまで行き、グレゴリー・コージンツェフ監督・共同脚本、ショスタコーヴィチ音楽の『マクシムの帰還』を観てきました。
 第一次世界大戦前夜、武器を作る工場への抗議を示した労働者がクビにされたことに対し、ストライキを打って対抗しようとするマクシムらボルシェビキ。しかし国会の大多数を占めるメンシェヴィキ(金持ちや、小作人を雇って財を成している地主、宗教者ら)は、警察力や軍隊を使って、ボルシェビキのストとデモを弾圧します。(現在に例えれば、ガザ地区の人々が石つぶてでイスラエルの軍隊に対するようなものです。)しかし第一次世界大戦で労働者や農奴たちに武器が渡されると、マクシムはメンシェヴィキとロシア皇帝を守るために戦うと言って、敵を欺き、前線へと運ばれる貨車の中で、プラウダを他の兵士たちに読ませ、敵に銃を向けるのではなく、今まで自分達の労働力を搾取してきたメンシェヴィキ、地主、コサック、そしてロシア皇帝へと銃を向けようと主張するところで、映画は終わるのでした。

 チラシから転載させていただくと、
「『マクシム三部作』の第二部。党の有力活動家となったマクシム(チルコフ)の、第一次世界大戦直前の闘争が描かれる。マクシムは多くの革命家の特徴や経験を基に創作された架空の人物であるが、当時の観客には実在していると信じられ、マクシム宛てのファンレターや相談の手紙が殺到したという。」

 『マクシムの帰還』は国立アーカイブがフィルムを持っているので、そのうちま見ることができると思います。現在、東京の京橋にあるフィルムセンターで行われているロシア・ソビエト映画祭で上映される映画にかぎっては、今日の映画以外だと8月5日の午後3時30分からアレクセイ・ゲルマン監督の作品『フルスタリョフ、車を!』をやるそうなので、私はまたちょっと遠いですが、東京まで行って観ようと思っています。チケットはチケットぴあで扱っているようなので、興味のある方にはおススメです。(前売りだと一般は520円です。)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で教室長だった伊藤さん、連絡をください。福長さん黒山さんと首を長くして待っています。また、伊藤さんの近況を知っている方も、以下のメールで情報をお送りください。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)