憲法の魅力 再確認
教研全国集会が閉幕
広島市などを中心に開かれていた「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2007」は十九日、四日間の日程を終えて閉幕しました。同日は、安倍政権の「教育再生」路線や子どもを取り巻く文化など、子どもと教育をめぐる八つのテーマで教育フォーラムを開きました。
同集会は「憲法の精神にもとづき、子どもの権利条約を生かし、教育をみんなの力でつくりあげよう」などをテーマに、のべ七千人の教職員、父母、研究者、子どもたちが参加。授業や学校づくり、子育て・教育にかかわる取り組みなどについて交流と討論が行われました。
全日本教職員組合(全教)や新日本婦人の会、現地実行委員会など二十団体・組織で構成する集会実行委員会の山口隆事務局長(全教副委員長)は同日午後の記者会見で、「子どもとともに憲法と平和について学び合う取り組みと、どの子にもわかる授業づくりが豊かに交流され、日本と世界の平和と子どもの学ぶ権利を守るために、憲法の魅力と大切さを再確認することができた」と語りました。
小学六年生の子どもの母親(40)=広島市安佐南区=は、「広島市でも二学期制などの『改革』がどんどん進められ、不安もあるし、憤りもあります。この気持ちをどう学校や行政に届けたらいいだろうかと思っていました。地域で取り組まれている教育懇談会の話などをお聞きして、元気が出ました」と話していました。
青森県の中学校教諭二年目の女性(26)は「教師としての考え方に大きな影響を受けました。初めて担任をもってつらいこともいっぱいあるけれど、生徒といっしょにいられることがとてもうれしい。九月から、教研で学んだことを実践に生かしていきたい」とのべました。