大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

大橋満も参加しています、(写真右下隅半分緑の縞のカッターシャツ)

2012-08-04 | 世界の変化はすすむ

核兵器全面禁止の扉開こう

原水爆禁止2012年世界大会始まる 国際会議に外国政府代表も参加

 原水爆禁止2012年世界大会の国際会議が2日、広島市で始まりました。今年の世界大会は、核兵器禁止条約の交渉開始を求める声が世界中に広が り、日本国内では原発事故を契機に、原発ゼロ・再稼働ノーの空前のたたかいが高揚するなかでの開催です。国際会議では、世界の反核・平和運動の代表ととも に政府代表も加わり、運動を交流・発展させるために議論しました。3日間の予定で初日は220人が参加しました。全日程で20カ国から64人の海外代表が 参加する予定です。


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(写真)開会した原水爆禁止2012年世界大会国際会議=2日、広島市中区

 今年の大会テーマは「核兵器のない平和で公正な世界のために」。開会総会では日本原水協の沢田昭二代表理事が、「核兵器全面禁止の入り口の扉を開 く決定的に重要な時期の開催だ」と主催者あいさつ。日本被団協の藤森俊希(としき)事務局次長が、爆心地から2・3キロで被爆した経験をまじえ、「世界の みなさんと手を携え『自らを救い、人類の危機を救う』運動に力をつくす」と訴えました。

 日本共産党の緒方靖夫副委員長も発言(要旨)。マレーシア、アラブ連盟の政府代表もそれぞれ、核兵器のない世界の実現をと訴え、「私たちの子どもたちが核兵器のない世界で暮らせる日が来るよう希望する」と述べました。

 第1セッションでは「核兵器のない世界の実現、核兵器禁止条約の交渉開始、世論と運動の前進を」のテーマで討論。7人の導入発言者による各国での活動紹介や核兵器をめぐる情勢報告のあと、会場参加者から積極的な発言が相次ぎました。

 日本原水協の安井正和事務局長は、「人類の生存のために、いま行動を」と強調。世界中で平和と民主主義、格差と貧困の打破などを求める人々の勇気 ある行動と選択が変化をつくっていると評価し、「核兵器のない世界の扉を開くために、新たな飛躍をつくりましょう」と訴えました。

 アンジェラ・ケイン国連軍縮問題担当上級代表は6日、世界大会に出席し、潘基文(パンギムン)国連事務総長のメッセージを代読する予定です。

 世界大会には、マレーシアのナジブ・ラザク首相、メキシコのフェリーペ・カルデロン大統領、ニュージーランドのマレー・マカリー外務大臣、ベトナムのウォン・チュー・ルー国会副議長(ベトナム平和委員会会長)からメッセージが寄せられました。

 

原水爆禁止世界大会 国際会議2日目

放射能被害とたたかう

 2日目を迎えた原水爆禁止世界大会の国際会議は3日、全体総会や分科会で熱心な討論をおこないました。核兵器全面禁止条約締結の重要性が強調されるとともに、被爆の実相を語り広げる活動をはじめ、核実験や原発による放射能被害とたたかう世界の運動が交流されました。


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(写真)討論が続く原水爆禁止2012年世界大会国際会議=3日、広島市中区

 全国労働組合総連合の五十嵐建一青年部書記長は、「広範な国民の中に広がっている原発ノーの運動と一体に、国民と労働者の連帯のかなめとして今後も(核兵器廃絶を求める)運動をすすめたい」と力を込めました。

 原爆症認定集団訴訟・全国弁護団連絡会事務局長の宮原哲朗弁護士は、核兵器が持つ「過剰殺りく」と「継続的な緩慢な殺人」という二つの残虐性をあげ、「核兵器の残虐性の隠ぺいや被害の過小評価は、加害行為を繰り返そうとする考えの裏返しだ」と語りました。

 日本被団協の児玉三智子事務局次長は、昨年の東日本大震災は、当時7歳で遭遇した広島原爆の惨禍をよみがえらせたと話しました。生々しい被爆体験 の証言に会場が静まりかえり、「2015年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に大きな成果が得られるよう、被爆の実相を語り続けます」と表明すると、大 きな拍手が沸き起こりました。

 核兵器製造にともなう放射性廃棄物による汚染とたたかうロシアの反核運動、核実験で被ばくし、英国に補償を求めているフィジーの復員兵士の会、核 実験による放射能で汚染された島への帰還を拒み、たたかいを続けるマーシャル諸島の住民組織などの代表が次々と発言し、体験や活動を紹介しました。

 

第二分科会1回目の発言     日朝協会代表理事  大橋 満


                                                                                                                                                                      こんにちは、私は「日朝協会」の役員をしている大橋満と申します。

発言テーマは、                                

 今年は、日朝平壌宣言10周年、日本と北朝鮮の国交を早く正常化し、北東アジアの平和環境を整え、日本・韓国・北朝鮮が連帯して核兵器の廃絶に努力す

るようとりくみます。さらに、日本とアジアの「原発」をなくし、核被害者のでない社会の実現に努力し、2012年世界大会成功に貢献します。


 昨日韓国の金フイスンさんが東アジアでの平和軍縮への新たな市民的アプローチとして3つの提案がありましたが、私たちも基本的には賛成です。    

 日朝協会は、日本と韓国・朝鮮との友好を進め、北東アジアと世界平和の実現ために努力しています。朝鮮民主主義人民共和国の政権が、金正恩氏に変わ

ったけれども、ロケット発射や新たな核開発は、北東アジアの緊張を高めるとともに、「米国の新アジア太平洋戦略」や「日本と韓国の軍備の増強・拡大」

の根拠にされ、悪く利用されています。                         

 私たちは、北朝鮮の国民を真の友人だと思うからこそ、ただちにロケット発射や核兵器の開発をやめ、北東アジアの非核化の実現と、6カ国協議に復帰さ

れるよう強く求めるものです。北朝鮮がアメリカに対抗して国際社会が理解しにくい行動を取るのではなく、反核平和の勢力に加わり一緒に原水爆禁止運動

に参加すべきだと思うのです。
 
 日朝協会は、昨年韓国仏教会の熱心な取り組みや北朝鮮仏教会と協力しながら、韓国併合時、朝鮮総督府が略奪して持帰り、宮内庁に置かれていた「朝鮮

王朝儀軌」の韓国への返還を実現させました。日本と韓国が、1965年締結した日韓基本条約で「すでに韓国側文化財の請求権はない」と決め、日本政府が長

い間、返還できないといい続けてきたものを、三カ国の市民運動で風穴を開け、さらに新たな文化財返還の道を切り開きました。そのことが日朝韓の友好運

動の道を新たにきり開き、お互いの信頼関係を増し、被爆者ノーの運動をも前進させています。


 日朝協会は、昨年10月広島コリア協会の方と一緒に韓国で原爆写真展を開く準備で各地を訪問し、「韓国の広島」と言われているハプチョンに行きました。

広島・長崎での原爆被害者は69万人と言われていますが、その内の10%以上が、日本が併合し、日本人として広島や長崎に住んでいた韓国・朝鮮人7万人で

した。7万人の内死者4万人、生存者3万人、韓国への帰国者2万1千人、北朝鮮に帰った人2千人、日本に残った人7千人でした。このことは今までの原水爆禁

止世界会で韓国の代表が述べてこられたとおりです。

 今、韓国のハプチョンで、原爆被害者二世・三世の生活支援と「世界平和」実現のために頑張っておられる多くの方を見ました。二世三世の方々は、放射

能遺伝で死者や病気、障がい児・者が多く、自ら立ち上がって韓国政府や地方の議会に働きかけ、慶尚南道議会では、被爆者二世。三世の「生活支援条例」

を作らせました。支援団体会長の韓正淳さんは、私たちに次の話をしました。

 「初代会長の故キム・ヒョンニュル氏は、先天性免疫グロブリンという稀貴病で肺機能が一般人の30%しかなく、35才という年齢で亡くなり、二代目ハン・

チョンスク会長も大腿骨頭無血性壊死症で両脚に人工関節手術を受けました。 3代目の私も2代目と同じ病気です。陳景淑事務局長と一緒になって女性コンビ

で努力しています、私の6人の兄弟姉妹、そして二人の子ども、全員が明らかに「原爆放射能遺伝の難病」で苦しんでいます。

今、韓国原爆二世患友の会員は500人余りで、「先天性免疫グロブリン、大腿骨頭無血性壊死症 、精神分裂症、ダウン症候群、甲状腺、皮膚病、高血圧、糖尿

病、クン弛緩症、肝臓癌、視覚障害、聴覚障害、心筋梗塞狭心症、各種癌など多様な病気を患っています。10才未満の年齢で亡くなった人も多くおられま

す。 また30~40代になくなる患友らも増えています。これが現在の韓国原爆二世患友らの実情なのです。自分の意志とは関係なく生まれた日から「核」との

戦争が始まるのです、と言われました。午前中の児島みちこさんの報告の実態が、今のハプチョンにあるのです。


 福島の原発事故は、近い将来チェルノブイリやハプチョンと同じような結果として現れてくる事が予測されます。ノーモア広島・長崎・福島、ノーモアハプ

チョン、ノーモア被爆者・ノーモア二世、三世。 


 日朝協会は、この現実を広く世界に知らせ、二世、三世の方々の暮らしを支援するとともに日本中に広がりつつある原発による被害者と、その二世・三世

を増やさないために、原発の再稼働反対、自然エネルギーへの転換を実現するためとりくみます。その実現が真の日朝韓の友好に心を通わせ、いっそう信頼関

係をつくり、連帯した活動ができるようになります。それが私たちの団体が原水爆禁止2012年世界大会の成功に貢献できる道であると確信しています。

いっそう頑張る決意を申し上げ「発言」とします。


 

第二分科会は、核兵器の廃絶、反戦平和と暮らし、環境、エネルギー問題がテーマでした。



分科会の討論は、発言者に対して質問ができ、関連する意見を自由に述べることができました。大橋満は、2回目の発言「エネルギー問題」で次の発言をしました。

 原水爆禁止運動と原発0の運動と、エネルギー転換問題は、同時に取り組んでいく必要があります。原発0と自然エネルギー化の取り組みはドイツが進んで

いることは皆さんもご存知ですが、ドイツの良いところを取り入れ、日本流に工夫して作り出さなければなりません。

私は、ついこの間6月中旬、ドイツの反原発運動と風力発電所、20年間電気代を払わず自宅ですべてまかなっている方のお宅を訪問しました。結論として言

えることは、ドイツは10年で原発0にするのですが、日本でも原発を直ちにストップさせ、自然エネルギーに換えることは必ずできると確信した事です。

風力発電所は、ドイツに52万基あるのですが、すべて国民のもので大きな電力会社は持っていないのです。私がお会いした方は80人が出資して3基作った

そうです。日本円で2億円、7年で銀行から借りたお金は全額返済できたそうです。平均して考えると、3基80人ですから52万基なら1100万人以上の

方が風力にするために一人が250万円出して行動しておられるということです。全エネルギーの8%をまかなっており増えつつあるということです。ソー

ラーやバイオその他自然エネルギーは20%になるそうです。

彼は、原発を止めても大丈夫だと言い切っておられました。


20年間電気代0のお宅はご夫婦の生きる考えの根本が、「人間らしく、つつましく、自然とともに生きていきたい」と言われた事と、科学者であるご主人

が、「国の原発利用の電力政策に同調したくないから自分で考えた家だ」と言われたことにびっくりしました。

外から電線が入っていない家を建て、何箇所もご主人の工夫があり、電気器具も食器洗いから勿論冷蔵庫、洗濯機、パソコン、アイロンまで何でもあり、どこ

の家庭とも変わらない電気を使っている。

ドイツには省エネ住宅業界があり、この家はそのモデルとしてホームページに紹介されている。



(沢山の工夫があり時間がかかるので発言ではカットしたが書いておく)

では具体的にどこをどう工夫してあるのか?見学させていただいた。 

 まず驚くのは外観は、レンガ造りのようだが、タイル張りで、木造建築なのだ。(私は日本でもできると直感した)屋根とベランダの正面に日本でもよく見

る、電気を起こすソーラーパネルと湯沸しの装置がある。そんな大きいものではない。 

ドイツの住宅建築は各地方でいろいろ規制があり、個人にとっては大変きびしい内容で好き勝手なことは認められないようになっている。この地方では、赤レ

ンガ、赤い屋根、形は二階を覆い隠すタイプで、二階の屋根に当たるところに出窓形式は良いが、大きな普通の窓を取り付けることは禁止となっている。

彼は、北海道と同じような冬になるための工夫が必要なために、それでは日照による温暖の吸収が出来ないと粘り強く交渉し、例外を認めさせた。だから近所

の家と形が違う。

 最大の工夫は、家のど真ん中に8角形の13000リットル(お風呂52杯分)のお湯が入る給湯設備がある。12月まで冷めず、95度を維持出来るよう工夫され

ている。特徴を列挙すると

1、外から電気の線が入ってない。

2、家本体は木造、周囲との景観でタイルを張らないと許可が下りなかった。

3、消エネ住宅の補助金制度があるが、斬新的過ぎて当てはまらず、もらえなかった。

4、できれば円筒形にしたかったそうだ、二階にベランダのような大きい窓がある。

5、屋根の上に太陽熱湯沸かし器がある。

6、発電パネルと6週間分の電池がある。夏は余るという。

7、壁の厚さは50センチ、中に断熱材が入っている。天井の工夫で、家の中の空気が自然に動くように間取りも工夫してある。2階建てだが一~二階が天井

で仕切られておらず、一部吹き抜けになっている。階段も工夫されている。1時間に家中の空気が3分の1入れ替わりトイレは10回変わるようにしてある。

8、窓ガラスは、50センチ離して二重窓になっている。

9、ドアーは、日本の蔵戸のようになっていて、薄いいゴムがはってあり密閉されるようになっている。鍵穴がない。

10、南側に1000平米位の広い庭があり、バラをはじめ数十種の植物、木があり、鶏5匹ひよこ3匹飼っている。自給自足に近い生活で、自家製のジャム

などたくさんいただいた。鶏卵もある。

奥さんは、働き者で庭の管理と仕立ての仕事をし、二階に専用作業場がある。


ドイツの反原発集会には夫婦そろって参加すると言う。

 

原水爆禁止世界大会 国際会議 宣言採択し閉幕

 広島市内で行われていた原水爆禁止2012年世界大会国際会議は4日、核兵器禁止条約の交渉開始を求める国際的な世論を発展させようと呼びかける宣言を満場一致で採択し、3日間

の日程を終えました。

 宣言は、貧困と格差拡大に反対する各国の運動や、原発ゼロを求める日本での空前のたたかいに触れ、「市民の声が国を変え、世界を動かしつつある」と指摘しています。

 北大西洋条約機構(NATO)加盟国を含めた16カ国が核兵器使用の非人道性から核兵器禁止を訴えたことに注目し、市民社会と国連・政府が共同して「核兵器のない世界へ扉を開くときで

ある」と強調しています。

 一方で、核保有国などが核抑止力論に固執していることを重視。これを乗り越える根本の力は世論と運動であると述べています。

 「いかなる核の被害者もつくらせないこと」を共通の願いとし、核兵器廃絶と原発ゼロを目指す二つの運動をそれぞれ発展させ、連帯を強化することを呼びかけています。

 最終日は、前日に開催された分科会と関連行事の科学者集会の報告が行われました。

 


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