韓国 財閥系大型スーパーの不買運動
8月12日 23時2分
韓国では、財閥系企業が中小の事業者を圧迫しているという批判が高まっており、中部の都市では、商店主らが財閥系の大型スーパーで買い物をしないよう、スーパーの前で人々に呼びかける
運動を始めました。
韓国中部のチョンジュで、12日夜、中小の商店主や市場の店主らおよそ400人が、財閥系の大型スーパー「ロッテマート」の入り口の前に集まりました。
そして、「地域に根ざした商売が崩壊する。大型スーパーは休業しろ」と叫んだり、道行く人々に大型スーパーで買い物をしないよう呼びかけたりしました。
これは、ことし、各自治体の条例に基づいて、いったんは大型スーパーが第2、第4日曜日に営業できなくなったものの、スーパー側の提訴によって、12日から再び日曜日の営業規制がな状態
に戻ったことに反発したものです。
商 店主らの呼びかけに対し、スーパーの利用客は「スーパーと商店の双方が競争せず共存できればいいと思う」などと話していました。韓国では、一握りの財閥系 企業があらゆる市場で圧倒的
なシェアを持ち、中小の事業者を圧迫しているという批判が高まっており、年末の大統領選挙で争点の1つになる見通しです。
チョンジュの商店主たちは、ほかの大型スーパーの前でもこうした運動を行うことにしており、今後、全国規模に広がるかどうか注目されています。