麻生氏の歴史発言が背景か 韓国紙、外相の訪日中止で2013年4月23日
【ソウル共同】
23日付の韓国紙、中央日報は、尹炳世外相が麻生太郎副総理兼財務 相らの靖国神社参拝などを理由に訪日を中止した問題で、麻生氏
が2月の朴槿恵大統領との会談で「同じ国、民族でも歴任認識は一致しない。それを前提に歴史 認識を論じるべきではないか」などと歴史
問題で強い立場を示したことが訪日中止の背景にあると報じた。複数の韓国外交筋らの話としている。
麻生 氏は2月25日にソウルで行われた朴大統領の就任式に出席後、朴氏と会談した。その席で朴氏が「真の友好関係を構築するため
には、歴史を直視し過去の傷が 癒やされるよう努力しなければならない」と述べたのに対し、麻生氏は米国の南北戦争の呼称が北部と南
部で異なるとの持論を語り、日韓の歴史認識も異なるこ とを前提に議論すべきだと力説したという。
麻生氏の発言を聞いた朴氏は表情をこわばらせたといい、政府当局者は「麻生氏は就任祝いではなく、日本の歴史観が韓国と違うことを
認めるよう戒めに来たようだった」と指摘した。
韓国外交筋は「会談で礼を欠いた麻生氏が靖国神社を参拝したことで、韓国外務省は我慢の限界を超えたと判断したようだ」と述べた。
(共同通信)