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命と健康、生活の危機に直面している国民の苦しみと五輪開催強行への不安をあざ笑う態度です。このような人物を任命した菅義偉首相の責任が厳しく問われます。

2021-05-11 | 自民党の常識は、国民の非常識

2021年5月11日(火)

“日本の感染は「さざ波」” 高橋内閣参与

国民不安あざ笑う投稿に批判

 高橋洋一内閣官房参与が9日、日本における新型コロナウイルスの感染状況について「この程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」とツイッターに投稿しました。インターネット上では「そのさざ波で亡くなった方へ失礼です」などの批判が相次ぎ、同氏の更迭を要求するなどの怒りが広がっています。

 高橋氏は、英・米・独・仏・伊・カナダ・インドと日本の新規感染者数の推移のグラフを示して「日本はこの程度の『さざ波』」とし、東京五輪・パラリンピックの開催中止や延期を求める世論の急拡大を念頭に「これで五輪中止とか笑笑」と記しました。

 検査やワクチン接種の遅れ、医療崩壊を招いた菅政権の失政に全く無反省であるばかりか、命と健康、生活の危機に直面している国民の苦しみと五輪開催強行への不安をあざ笑う態度です。

 このような人物を任命した菅義偉首相の責任が厳しく問われます。

 日本共産党の志位和夫委員長はツイッターで「多くの人々が苦しみ、命が失われていることへの想像力も、痛みもない人物を、この国の政策決定に関与させてはならない」と批判。山口二郎法政大教授も「人間の死に鈍感なものは権力、政策決定にかかわってはならない。死を防ぐことができなかったとしても、そのことに対する悔いと恥を持つ者が政治を行うべき」だとツイッターに投稿しました。

 

高橋参与発言

撤回、謝罪させるのが首相の最低限の責任

小池氏

 日本共産党の小池晃書記局長は10日の記者会見で新型コロナウイルス感染症の現状について「この程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」との高橋洋一内閣官房参与のSNS上の発言への受け止めを問われ、「絶対に許されない発言だ」と厳しく批判しました。その上で、「高橋氏は菅義偉首相が直接任命した菅内閣の幹部公務員だ」と指摘し、発言を撤回、謝罪させるのは首相としての「最低限の責務ではないか」と主張しました。

 小池氏は「これだけの多くの命が奪われ、大阪などでは医療崩壊で病院にも入れないという事態でみんな苦しんでいる。医療従事者はみんな必死で努力している」と指摘。同日の参院予算委員会で日本共産党の山添拓議員が高橋氏の発言を追及したのに対し、菅首相は「個人の主張」「個人の考え」だと擁護しコメントを避けたことに言及し、「首相が内閣官房参与に任命している人物の発言について『個人の考え』だと言ってコメントを避けたのは、極めて無責任だ」と重ねて批判しました。

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