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北朝鮮核交渉を主導する特別代表を任命したのは、文大統領の朝米交渉要求にバイデン大統領が積極的に応えた形だ。

2021-05-25 | 日韓米協議

文大統領、バイデン大統領と足並み揃えた3泊5日…

次期政権の負担も減らした

登録:2021-05-24 09:49 修正:2021-05-24 13:21
 
文在寅大統領訪米の決算
 
訪米日程を終えた文在寅大統領が今月22日午後(現地時間)、米ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港で空軍1号機に搭乗している/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、ジョー・バイデン大統領との対面での首脳会談など3泊5日の訪米日程を終えた。文大統領は、民主党政権が発足したワシントンでバイデン大統領、カマラ・ハリス副大統領、ナンシー・ペロシ下院議長らと緊密な関係を構築し、韓米同盟を堅固にし、対北朝鮮政策の連続性を確保することに成功した。

 23日に帰国の途についた文大統領は、米国の韓国軍55万人に対する新型コロナウイルスワクチン支援と、ソン・キム対北朝鮮特別代表の任命を「サプライズプレゼント」に挙げた。米国のワクチン開発企業モデルナとサムスンバイオロジックスの協力など「ワクチン・グローバル生産ハブ」構想は現実化したが、文大統領はワクチンの物量をさらに確保しなければならないという国内の要求を実現できなかった。韓国は防疫先進国と考える米国内部の評価が足を引っ張り、ワクチンの追加供給はなされなかった。こうした状況で、米国の韓国軍へのワクチン支援によって文大統領は「手ぶら」の帰国は免れた。大統領府の高位関係者は「米国の立場からすれば、韓国よりも公共医療体系が不十分で感染者や死亡者が多い脆弱な国がはるかに多く、ワクチンスワップなど(韓国側の)要求を聞き入れるのは難しかった」とし「米国が同盟関係の中で全般的な状況を考慮し、韓国軍に何の条件もなしにワクチンを支援した」と説明した。

 バイデン大統領がソン・キム対北朝鮮特別代表を任命したことも、文大統領の肩の荷を軽くした。文大統領は前任のドナルド・トランプ大統領が金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長と談判する、いわゆる「トップダウン」方式の外交が失敗した後、なかなか南北関係改善の糸口を見出せなかった状況だった。北朝鮮の人権問題に触れる人権代表ではなく、北朝鮮核交渉を主導する特別代表を任命したのは、文大統領の朝米交渉要求にバイデン大統領が積極的に応えた形だ。

 今回の韓米首脳合意が、次期政権でも比較的安定した対米-対北朝鮮政策を遂行できる基盤をつくったという評価も出ている。イ・サンドン元議員は「残りの任期が1年足らずの大統領に何ができるかあまり期待できなかったが、今回の訪米で、(失敗した)トランプ大統領と付き合った韓国大統領というイメージを払拭し、次の大統領が対米・対北朝鮮外交をする上での負担を減らした」と述べた。

 特にバイデン政権が推進する半導体、バッテリーなど革新技術のサプライチェーンに賛同し、気候危機、宇宙開発分野で協業することにしたのは、未来の国家的競争でも後れを取らない足場となりうる。技術特許や炭素税などの貿易の壁と密接な問題であり、今後、韓国企業各社の成長動力と繋がるからだ。

 文大統領は23日、帰国途中でSKイノベーションが米ジョージア州に建設しているバッテリー工場の現場を視察した。文大統領は「世界で2番目に大きい自動車市場である米国で、電気自動車の普及が目覚ましく増えており、主要部品であるバッテリーの安定したサプライチェーンの構築が重要になっている」とし「米国と韓国が共に発展できる良い機会」だと述べた。

イ・ワン記者、ワシントン/共同取材団 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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