この本は 始まりがいいんだなぁ~
出だしの数ページでもう既に心をがっちり掴まれちゃったって感じ
ある朝 少年は父親に連れられて「忘れられた本の墓場」に行くんだ
朝の5時にだ
このプロットが堪らないね
想像してみた 多分書棚と書棚の間隔は狭い
本が傷まないように照明は暗い
その中を 少年は人生で出会うたった一冊の本を探して歩く
この運命の本の作者と少年の相似の人生が パラレルに時空を超えてミステリアスに語られる
更にこの本にまつわる物語を読む我々読者がいるという なんだかマトローシュカのような構造がいけてる
主人公はこの少年なんだけど 登場するどの人間にもしっかりとした人物像があって
独立した一つの話として通用する程の物語性を持っている
それもまた この小説の厚みになってるかもね
老若男女 どんな人生を生きる者も 何処かに共感を抱くのじゃないかと思う
単なるミステリ 物語として読むのも充分愉しい
一部の芸術を除いてはさほど縁の無いスペインの歴史や人々の生活を知るのも愉しいし
ウィットに富んだ会話や セネカばりの箴言が飛び出すのも一興
実はこれが町の平凡な市民の言葉だったりするのだが それがさもありなんって気にさせる
これはただの物語りだし まずは面白く無いと始まらないけど 何の宣伝も無くジワジワと口コミで読者を増やし
ドイツではカラックス現象も起きるほどのベストセラーになったという
勿論 数々の賞も受賞している
上巻を深谷に出かけた車内で読み 下巻は週末に読んだけど あっという間だった
読み終えるのが惜しい本は そうは出合えない
こんなに強烈な読後感を味わったのも久しぶりだったなぁ~
なんたって 色々な愉しみ方を用意してくれてるしね
けど本とはそもそも そういう物なんだよね
だから一生大切にしたい本があって その出会いは大切なんだ
これは 本に限った事じゃないけどね
でも本好きには参っちゃう一冊だね
出だしの数ページでもう既に心をがっちり掴まれちゃったって感じ
ある朝 少年は父親に連れられて「忘れられた本の墓場」に行くんだ
朝の5時にだ
このプロットが堪らないね
想像してみた 多分書棚と書棚の間隔は狭い
本が傷まないように照明は暗い
その中を 少年は人生で出会うたった一冊の本を探して歩く
この運命の本の作者と少年の相似の人生が パラレルに時空を超えてミステリアスに語られる
更にこの本にまつわる物語を読む我々読者がいるという なんだかマトローシュカのような構造がいけてる
主人公はこの少年なんだけど 登場するどの人間にもしっかりとした人物像があって
独立した一つの話として通用する程の物語性を持っている
それもまた この小説の厚みになってるかもね
老若男女 どんな人生を生きる者も 何処かに共感を抱くのじゃないかと思う
単なるミステリ 物語として読むのも充分愉しい
一部の芸術を除いてはさほど縁の無いスペインの歴史や人々の生活を知るのも愉しいし
ウィットに富んだ会話や セネカばりの箴言が飛び出すのも一興
実はこれが町の平凡な市民の言葉だったりするのだが それがさもありなんって気にさせる
これはただの物語りだし まずは面白く無いと始まらないけど 何の宣伝も無くジワジワと口コミで読者を増やし
ドイツではカラックス現象も起きるほどのベストセラーになったという
勿論 数々の賞も受賞している
上巻を深谷に出かけた車内で読み 下巻は週末に読んだけど あっという間だった
読み終えるのが惜しい本は そうは出合えない
こんなに強烈な読後感を味わったのも久しぶりだったなぁ~
なんたって 色々な愉しみ方を用意してくれてるしね
けど本とはそもそも そういう物なんだよね
だから一生大切にしたい本があって その出会いは大切なんだ
これは 本に限った事じゃないけどね
でも本好きには参っちゃう一冊だね