どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

本好きには参っちゃう一冊

2007年01月18日 | 日記
この本は 始まりがいいんだなぁ~

出だしの数ページでもう既に心をがっちり掴まれちゃったって感じ

ある朝 少年は父親に連れられて「忘れられた本の墓場」に行くんだ

朝の5時にだ

このプロットが堪らないね

想像してみた 多分書棚と書棚の間隔は狭い

本が傷まないように照明は暗い 

その中を 少年は人生で出会うたった一冊の本を探して歩く

この運命の本の作者と少年の相似の人生が パラレルに時空を超えてミステリアスに語られる

更にこの本にまつわる物語を読む我々読者がいるという なんだかマトローシュカのような構造がいけてる

主人公はこの少年なんだけど 登場するどの人間にもしっかりとした人物像があって

独立した一つの話として通用する程の物語性を持っている

それもまた この小説の厚みになってるかもね

老若男女 どんな人生を生きる者も 何処かに共感を抱くのじゃないかと思う

単なるミステリ 物語として読むのも充分愉しい

一部の芸術を除いてはさほど縁の無いスペインの歴史や人々の生活を知るのも愉しいし

ウィットに富んだ会話や セネカばりの箴言が飛び出すのも一興

実はこれが町の平凡な市民の言葉だったりするのだが それがさもありなんって気にさせる

これはただの物語りだし まずは面白く無いと始まらないけど 何の宣伝も無くジワジワと口コミで読者を増やし

ドイツではカラックス現象も起きるほどのベストセラーになったという

勿論 数々の賞も受賞している

上巻を深谷に出かけた車内で読み 下巻は週末に読んだけど あっという間だった

読み終えるのが惜しい本は そうは出合えない

こんなに強烈な読後感を味わったのも久しぶりだったなぁ~

なんたって 色々な愉しみ方を用意してくれてるしね

けど本とはそもそも そういう物なんだよね

だから一生大切にしたい本があって その出会いは大切なんだ

これは 本に限った事じゃないけどね

でも本好きには参っちゃう一冊だね
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就寝前の独り言

2007年01月18日 | 日記
残業で今夜も遅かった

誰も居ない家は 本当に冷え切っている

今冬 初めて学習した

帰宅して最初にする事は 暖房を入れる事

ポストの点検や 鍵を開ける 靴を脱ぐっていうのは…当然

部屋が暖まるまで着換えをしない(出来ない?)事もある

タイマーを使うという手もあるのだが 貧乏性なのだろうか 何故か出来ない

暗い冷え切った家に帰るという情景を とても寂しいもののように感じる人もいるだろうが

私はどこか 感性がゆるゆるなのかもしれない

家に帰ってほっとするのは当然だが 人気(ひとけ)の無い寂しさを感じたことが一度も無い

人が居ても寒々しい家のほうが どんなにか怖いことか

群集の中の孤独っていうのもあるでしょ?

あらら もう零時を過ぎてる

おやすみなさい また明日 
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