どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

アビ・ヴァールブルクから岩波文庫へと

2007年05月05日 | 日記
元来の怠け者だから 高等(かどうかは別にして)遊民を気取った生活をしたかった

それが何の因果か よりによって残業地獄と草取り生活


アビ・ヴァールブルクという人はユダヤ系にありがちの大銀行家の長子だったが 

好きなだけ本を買ってもらう事を条件に弟に相続権を譲ったという人物

その申し入れがなんと13歳の時だったというから凄い

図象学的論理(イコノロジー)から絵画を読み解くという美術史学の方法論が 

前世紀においてどれだけ多大なる役割を果たした事かなんていう俄か知識はさておき…


大銀行家の家に生まれなかった私は 本を買う時も 本当に読めるの?面白いと思う?なんて自問自答している

面白くないという判断を下すのはまだしも こちらの理解の限度を超えていると知るのは実にいまいましい

そういう本が自分の家にあって横目で見ることほど 苦々しい思いは無いからである

それで本屋に行くと必ずといって良いほど長くなる


ところで先日 ある岩波の文庫が衝動的に欲しくなって町の本屋を覗いた

数軒廻ったが 無いねぇ~岩波は…

子供の頃は3大文庫の頂点だった

値段が星の数で決められていて 何となくお手ごろ感もあった

同じ本ならどこの文庫のほうが良いか(値段も左右したけど)なんて見比べたものだ 

あのブーブー紙(パラフィン紙?)のラパー(もしくはジャケットか)が懐かしい

今はすっかり世間の波に乗って 無理したようなラパーを付けているけど あれは絶対に昔のほうが良かった

手本となったレクラム文庫なんて実に質実剛健で良かったけどね

今日 時間があったら大型本屋を覗いてみよう

全部は買えないけどね なに 預けてあるのさって これは父がよく言っていた言葉

コメント
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