知らなかった鉱山の話

ここ数日からすれば　これが残暑かと言えなくもない一日　きょうはちと頑張って家事をする

いつものレンジフードの掃除に加えて　窓ガラスを拭き　サッシのレールも綺麗にした

タオルケットを洗い　掃除機をかけ　昨日計画した料理を作り　ビールも買いに行った

今日　新しい国民健康保険証が届いた

何しろ　初めて国保に加入したのが２年前

有効期限があることは知っていたものの　すっかり忘れていたし　書留で送られてくるものだとも知らなかった


先日　ラジオ番組で　作曲家の宮川彬良氏が　北海道の鴻之舞（こうのまい）鉱山に行ってきた話を始めた

同じく作曲家である彼の父の宮川泰氏が　土木技術者だった父親の仕事の関係で幼少期を過ごした場所であり　ザ・ピーナッツの歌った「銀色の道」はその頃の光景をイメージしたものだそうだ

そんなことから　１００周年の式典に出席

そこで彼は　きわめて哲学的な思索をしたと言う（彼曰く　哲人になった）

普段は　音に関するあらゆる角度からのチャレンジを面白く解説するコーナーなのだが　今回は少し違う


５６年間で大量の金（７３トン・今の金額にして２０００億円だそう）を産出したあと　１９７３年閉山

やがて山には木々が生い茂り・・・ただの森へと戻りました　めでたしめでたし・・・

というわけにはいかないのだそうだ

４人の住友金属の技師が今もこの地に残って　後始末をしているのだという

私は知らなかったのだが　鉱山というものは　縦横無尽に堀った坑道に雨水が溜まると鉱毒というものが出るのだそうだ

そのために　その溜まった雨水を吸い上げて沈澱池に入れ　沈殿させ　浄化させてから水を捨てる

そして　なんとこの後始末は・・・・半永久的に続くのだそうだ

その処理に関する費用は年間で２億５千万

１０００年後　－この国や人類がまだ存在し　住金という会社がこの方式で作業を継続しているとしてだが－　費用はすでに　金が生んだ金額をはるかに上回っている


宮川さんは単に費用の問題ではなく　これに原発をからめて話を進めた

結局これは　未来からの搾取ではないかと

研究者の人々には　どうか　こうした未来にまでも残るさまざまな後始末に対する画期的な方法を　発明・発見して欲しいと思う

私は逆立ちをしても無理（に決まっているし　逆立ちさえ出来ない）

せいぜい　毒舌を吐くこの口にふたをする作業を　この身の終わるまで続ける程度である

※　９月２日（土）　文化放送「玉川美沙ハピリー」番組内の「ハピリー　くらしっく」のコーナーにおいて放送された内容