もう少し涼しくなるのを待って行くつもりだったが 春に行ったきり しかも台風も来たし 気にしたままで過ごすよりはと 今日お墓参りに行ってきた
ほぼ正方形の多磨霊園だが その対角線のほとんどを歩くので 沢山のお墓の「新しい花が飾られている割合」を考えながら歩く
今日は彼岸明けとあって 二割程度か 多くても二割五分
ちなみに人は数人見かけただけ
大通りから横道に入って さらに左に曲がると我が家の墓石が見えてくるが 全貌はまだ
いよいよ到着して いつも春はいくらかほっとできるけれど 夏を過ぎた秋はとても怖い
果たして・・・ややっ!
復活していやがった!あのゾンビめ!
例の百日紅が 根元から数本枝を伸ばしているではないか
まあ 昔ほどの威力は無いけれど けっこうな長さになっている
落胆したあと 闘志を燃やす
我が家のお隣は少し有名な方で 先日 ふとしたことからネットの中でその見慣れたお墓を発見した
東大卒 代議士も務め 某会社の社長 家族の中に洗礼名を持つ人がいる・・・と 昔から知っているのに 生きているお隣さんと会ったことは一度もない
数年前には 相続者がいなかったのか 立て看板が立てられたが 次の時にはそれは撤去されていた
左隣は すでにもう10年近く空き家になっている
まさに歯が欠けたような状態で 雑草は生えるし そういうところに物を捨てる輩もいるので嫌だったのだが なんと今回貸し出し地として整地されていた
少し離れた場所は 前には一区画一基だったのに 小さくなって二基分になっていたし その向かいはなんと3基分として整地されている
我が家は 決して大きいほうではないのだが それでもその区画を見て ああ このぐらいだったらなあと掃除をしながら思う
しかしまた この時間がけっこう良いのだ
ぼさぼさ頭になった柘植の剪定をしていると みんなの髪を切ってあげているような気になるし 墓石に水をかける時は 背中を流してあげているような気分になれる
そして 9時半過ぎに到着してからの3時間の掃除中 誰もいない広い空の下で 昔を思い出したり 未来のことを考えたり 故人たちと対話をしたり
きっと父も同じ思いだっただろう
綺麗にした後でお花を供え お線香に火をつけて みんなと乾杯
家に帰ってから 道具の整理をして 食事の支度
段々大変にはなるのだろうが 今しばらくはこの墓参を大事にしたいなあ
墓参り 行けば閻魔も地蔵顔(粗忽)