散歩を兼ねて少し遠い大型店まで買い物に行く
少し風はあるものの どこまでも歩きたくなるような日だ
私には初物となる もう随分前から店頭に並んでいたそら豆を買う
そら豆の旬といえば春から初夏にかけてだったのに 最近は年々早くなっている
昔の食卓の記憶が薄れていきそうで まだ早い まだ早いと手を出さずにきたのだが 好物ゆえに負けてしまったのだ
さやから豆を取り出すたびに なぜこんなにもふかふかの綿に包まれているのだろうかと思う
ゴミになる部分のほうが 取り出した豆よりもずっと多いし
このさやが寒い冬から豆を守ったり 栄養を補充するのに役立っていることはわかるが なぜかというのはよくわからないらしい
包丁で切り込みを入れてさっと茹でてざるにあげると 独特の香りがふわっと立ちのぼった
初午の茹でそら豆のできあがり