どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

陽気に誘われて図書館まで

2024年02月01日 | 日記

立春を前に 今日は初春のような陽気になるという

すっかり心を入れ替えた(つもりになっている)私は 久しぶりに徒歩20分の図書館へ出かけた

このところネットで予約した本を駅ビルにある窓口で受け取るという方法をとってきたので 図書館に行くのは久しぶりになる

当時建築中だった老人ホームがすっかり出来上がっているのを見ると 時の流れを感じる

 

図書館は空いていたが 雑誌を閲覧できるソファのあるコーナーは リタイアしたとおぼしき男性ばかり

なぜかいつ見ても女性は滅多にいない

久しぶりに書棚の背表紙を眺めていると 心が躍ってくる

この本を読みたいと決めて予約するのも良いのだが 全く知らないジャンルや作者に出会うのも また知った顔の新刊を見つけるのも 偶然性ゆえの楽しみがある

欲張りそうになるのを 2週間で読める量を考えろと自分をいさめつつ 5冊借りてきた

気がついたら ほとんどが言葉に関するものばかりになっていた

 

そのうちの一冊は 以前に二冊 図書館で借りて面白かった山口謠司(この「謠」は「謡」の旧漢字で変換するのが面倒~)の著作 『面白くて眠れなくなる日本語学』(「面白くて眠れなくなる」シリーズ本のうちの一冊らしい)

コラム的で 色々な話題を短くまとめてあるので 楽しくすいすいと読むことができる

「日本語を作った男たち」という章で そうか 今の日本語は文明開化とともに作り出されたものだったのかと 

 

言文一致運動のことなどを知らなかったわけではないが 多少なりとも学校教育で古典や漢文を学ぶ機会のあった年代の私は そう深く考えもせずに来たのだが 身分や地域の違いによってまるっきり話す言葉は違ったわけだし ましてや文章といったら三行半さえ書けない人もいたわけだ 

ところで この運動を行った人のひとりが前島密だと書いてあって いやあ 知らなかったなあ

先日郵便料金の値上げのニュースが流れた時 ラジオ番組で前島密の話になったら その番組に出ていた人だけでなく 大学を出ているアナウンサーでさえ彼の名前を知らなかった

私の時代はおそらく子供の頃から社会や日本史の授業で習ったはずだし 1円切手の人としても常識として知っていると思ったのだが 2~30年の年の差でこうも違うのかと 若い人と接する機会の無い私はただただ驚くばかり

が かく言う私も郵便制度の父ということしか知らなかったわけだ

西洋列強に追い付け追い越せの日本はまずは言語改革からだ と思った人は多く 日本語廃止論もあったが 前島密はまずは漢字廃止からと考えたそうだ

 

国語教育に関してそれなりに思うこともあるが とりあえず 日本語が残り 漢字が廃止されなかったことに私は感謝する 

コメント (2)
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