みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

福島第1原発事故:手抜き除染―改めて重い現実を見る/回収した土、川に投棄

2013-01-09 21:13:51 | 地震・原発・災害
ここ数日、お天気が良いのでずっと庭仕事をしていて、
昨日は、市民派議員塾の課題のファイルを見てお返事のコメントの仕事。
明日は、一般質問の組み立ての事前オプション。

ということで、きょうだけ仕事が空いているので、
スペースを作った場所に植える常緑樹と春咲き球根を探しに
ひさしぶりに花木センターに行ってきました。
広い場内をかなり歩き回って、歩数は一万歩超え。

昨年から持ち越した疲れをいやすために温泉に入り、
熱い韓国料理とつめたいアイスクリームで遅めの昼食。
  

帰ってきたらメールがどっさり届いていて、
つかの間の休養でした(笑)。

年明けの朝日新聞の衝撃的なスクープで発覚した、
福島第1原発事故で飛散した放射性物質の「手抜き除染」問題。

後追いで他のメディアも書いていますが、
やっぱり朝日がいちばんくわしいです。

  社説:手抜き除染―改めて重い現実を見る
2013年1月9日(水)朝日新聞

 東京電力福島第一原発の事故を受けた除染作業で、取り除いた土や枝葉、洗浄に使った水を回収せず、近くの川などに捨てる手抜き作業が横行していた。
 発覚したのは、第一原発に近くて放射線量が比較的高く、国の直轄で事業が始まった市町村でのことだ。
 避難指示解除の見通しがついて自宅に戻る準備を始めた人、帰宅をめざしてなお避難を続けている人たちの気持ちを傷つける、許されない行為である。
 発注元の環境省は、元請けのゼネコン任せなのが現状だ。人手の確保や作業を考えれば頼るしかないとしても、自治体や民間団体に協力を仰ぐなど、監視態勢を整えねばならない。
 除染手順を定めたマニュアルについて、作業員らには「守っていては工期に間にあわない」との声もあるという。
 担当会社は要求される内容を吟味して契約したはずである。
 それでも作業を始めてみたら線量が下がらない場所があったり、人手が足りず、ふやすと採算があわないという問題が生じたりしたのなら、きちんと発注側に訴えるべきだ。
 あらためて痛感するのは、原発事故がいかに広い範囲に、取り返しようのない汚染をおよぼしたかという現実である。
 事故前と全く同じ環境に戻すのは不可能だ。すべての地域で除染するのも現実的でない。
 地元の人たちの希望を大切にしつつ、どこをどれだけ除染していくか。
 たとえば、福島県域の7割を占める森林の除染については、方針が定まっていない。
 作業は家屋や農用地、道路などの生活空間を優先して始まった。隣接する森林については、ふちから20メートルが目安とされた。
 環境省の有識者検討会が昨夏「森林から流出する放射性物質はわずかで、全体を除染する必要性は乏しい」との研究報告に基づいて検討する考えを示し、これに福島県側が反発した経緯がある。
 「森林は住民の生活と密接に結びついている」「汚染された森林の近くで生活するストレスは大きい」という訴えはもっともだ。一方で、除染の限界を考えて、生活の再出発に直接つながる支援を求める声もある。
 かぎとなるのは客観的なデータだ。
 除染前と除染後で、どれだけ放射線量が下がったか。効果が大きいのはどのような方法か。どんな地形や植生だと下がりにくいか。各地の状況をまとめ、専門家をまじえて知識を深めてゆく必要がある。  


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 「手抜き除染」横行 回収した土、川に投棄 
2013年1月4日 朝日新聞

 【青木美希、鬼原民幸】東京電力福島第一原発周辺の除染作業で、取り除いた土や枝葉、洗浄に使った水の一部を現場周辺の川などに捨てる「手抜き除染」が横行していることが、朝日新聞の取材でわかった。元請けゼネコンの現場監督が指示して投棄した例もある。発注元の環境省は契約違反とみて調査を始めた。汚染廃棄物の扱いを定めた特別措置法に違反する可能性がある。

【特別報道部から】除染の実態や労働状況について情報を求めます

■福島第一周辺、環境省が調査へ
 環境省は昨夏以降、福島県内の11市町村を除染特別地域に指定し、建物や道路、農地などから20メートル内の本格除染を始めた。それ以外に広げるかどうかは今後の課題だ。これまで4市町村の本格除染をゼネコンの共同企業体(JV)に発注した。楢葉町が前田建設工業や大日本土木など(受注金額188億円)、飯舘村が大成建設など(77億円)、川内村が大林組など(43億円)、田村市が鹿島など(33億円)。

 環境省が元請けと契約した作業ルールでは、はぎ取った土や落ち葉はすべて袋に入れて回収し、飛散しないように管理しなければいけない。住宅の屋根や壁は手で拭き取るかブラシでこする。高圧洗浄機の使用は汚染水が飛び散るため雨どいなどごく一部でしか認めていない。洗浄に使った水は回収する決まりだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 手抜き除染、作業員証言 「詰め切れぬ葉は捨てて」指示
2013年1月4日 朝日新聞

 「手抜き除染」横行の情報を得て、取材班は現地に向かった。
 「袋に詰めなければならない草木をここに捨てました」。20代男性が取材班を案内したのは、県道から20メートルほど斜面を下りた雑木林だった。枯れ葉や枝が幅1メートル、長さ50メートルにわたり散乱し、高い所は1.5メートルほどの山になっている。
 福島第一原発から南に15キロの福島県楢葉町。昨年8月に警戒区域が解除された後も大半が避難指示解除準備区域に指定され、町民は住んではいけない。
 楢葉町の除染を受注したのは、前田建設工業や大日本土木などの共同企業体(JV)。作業ルールでは道路の両側20メートルの幅で草木や土を取り除き、袋に詰めて仮置き場に保管しなければならない。空間線量を毎時0.23マイクロシーベルト以下に下げていく長期的目標の第一歩だ。
 男性は昨年10月、都内のハローワークで3次下請け会社の求人を見つけ、働き始めた。道路の両側20メートルにはったピンクのテープの内側で、のこぎりで木を切り、草刈り機で刈り取った草や落ち葉を熊手でかき集めて袋に詰め、運び出す作業のはずだった。
 ところが、大日本土木の現場監督は当初から、作業班約30人に「袋に詰め切れない分は捨てていい」「テープの外の崖に投げていい」と指示し、作業員らは従った。監督が不在の日には別の監督役から同じ指示があったという。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


東日本大震災:福島第1原発事故 除染不適切処理 作業員証言「何とかしないと」
毎日新聞 2013年01月05日

 ◇集めた枝葉「その辺に」/「流しっぱなし」で洗浄
 東京電力福島第1原発事故を受けた国の直轄除染で集めた枝葉や汚染水を川などに捨てる不適切処理が明らかになり、環境省が実態調査に乗り出した問題で、現場の男性作業員が毎日新聞の取材に応じた。作業員は「そもそも仮置き場が足りない。『置くところがないから仕方ないべ』と捨てることが日常茶飯事になっている」などと証言した。【袴田貴行】

 ◇仮置き場足りず「仕方なく」
 作業員は昨年秋から福島県川内村などで除染作業に従事し、放射線のモニタリングなどを担当。元請けは大手ゼネコンで、工区ごとに下請けがあり、さらに2次、3次下請けとして中小の事業主や地元業者で作る組合などが入っているという。
 作業員によると、集めた枝葉は本来なら「フレキシブルコンテナバッグ」と呼ばれるブルーの袋などに入れて仮置きする。「でも仮置き場の場所がなくなっていて、枝葉を袋に回収しないでその辺に捨てることもある。日常茶飯事です。早い話が『もう置くところがないから仕方ないべ』となる」と話す。
 洗浄後の汚染水も本来は回収する必要がある。作業員によると、建物などを水で洗浄する場合は通常、下にブルーシートを敷いて汚染した水を受け、ポンプでくみ取りタンクに入れ、浄化装置で処理する。しかし、「回収するのは環境省が管轄し、なおかつ環境省が見に来るモデル地区だけ。普段はそんなことやっていない。(汚染水は)流しっぱなし」という。
 さらに「『今ここでマスコミなんかが見に来たら大変なことになるね』といつも同僚と話している。以前、国の要人が来た時には、いいところだけをきちんと見せたが、普段はずさんもずさん。道路縁の刈った草などは片付けもせず、そのままにして帰ることもある」と打ち明ける。
 こうしたことから、除染後に空間線量を測っても、除染前とあまり変わらないケースも多いという。「実際、大した効果は出ていない。僕たちから言わせたら税金の無駄遣い。でも国は『予算がないからやめる』というわけにもいかない。大手(元請け)にしてみれば、こんなにおいしい(もうけ)話はない。作業をすればするほどお金が入ってくる」と作業員は指摘する。
 その上で「(明らかになった)ここで何とかしないと、大変なことになる。税金なんかいくらあっても足りないですよ」と訴えた。



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1月8日(火)のつぶやき

2013-01-09 01:24:09 | 花/美しいもの

河北新報 東北のニュース/国直轄除染で不法投棄か 実態調査、監視強化 環境省 kahoku.co.jp/news/2013/01/2… @kahoku_shimpoさんから

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寺町みどりさんがリツイート | 3 RT

[注目記事]全国の自治体が抱える“時限爆弾”「ハコモノ再配置」を進める秦野市の先進行政 - 相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記 bit.ly/ZxwGm5

寺町みどりさんがリツイート | 2 RT

瀬戸際に立たされる憲法 年のはじめに考える/畑の野菜たち goo.gl/09YmH


河北新報 コルネット 社説 ネット選挙/時代の流れだが課題も多い kahoku.co.jp/shasetsu/2013/… @kahoku_shimpoさんから


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