みどりの一期一会

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沖縄慰霊の日 日本のあり方考える鏡/知事の平和宣言 沖縄の心を内外へ発信を/[全戦没者追悼式]この訴え 届け全国に/ピンクのスイカズラ、ロニセラ・「ゴールド・フレーム」

2019-06-25 14:51:59 | ほん/新聞/ニュース
家の裏のコンクリート擁壁を伝って、
ピンク色のスイカズラが咲いています。

スイカズラの園芸種でロニセラ・「ゴールド・フレーム」

花は蔓の新梢が赤くて蕾は紅紫色で、開花がすすむと内側が黄色になる。

科名:スイカズラ科/属名:スイカズラ属
和名:吸葛/生薬名:忍冬(にんどう)/金銀花(きんぎんか)
管状になった花を引き抜き、管の細いほうを口に含んで静かに吸うと、良い香りがあって、花の蜜は甘い味がすることから「スイカズラ」といわれる。


擁壁に移植したリュウキュウアサガオ。

日本ミツバチは、いちばん左の1番の箱がいちばん多くて、
朝からビュンビュンお仕事に出かけます。

樹の下の半日陰のキンリョウヘンとカトレア。
  

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一昨日は沖縄の「慰霊の日」、74年目の沖縄全戦没者追悼式でした。
「沖縄の基地問題は、日本全体の安全保障の問題であり、国民全体で負担すべきもの」と
翁長知事のことばを重く受け止めています。

  <社説>知事の平和宣言 沖縄の心を内外へ発信を 
2019年6月24日  琉球新報

 梅雨が明けぬまま迎えた戦後74年の沖縄全戦没者追悼式で、玉城デニー知事が初の平和宣言に臨んだ。うちなーぐちと英語を交え、平和を願う沖縄の心(チムグクル)を内外へアピールしようとする思いがにじむ内容だった。

 県などが主催する同追悼式は1952年に始まった。知事による平和宣言の最初は、戦没者の三十三回忌の年だった77年の平良幸市知事だ。以降、玉城氏を含め計7人の知事が宣言を読み上げた。
 歴代の知事は宣言で、住民の4人に1人が犠牲となった沖縄戦の悲惨さに触れ、不戦を誓い、世界の恒久平和実現に向けた決意を示してきた。そして保守系、革新系などの政治的立場を超え、いずれも基地問題の解決を訴えてきたことの意味を考えたい。
 広大な米軍基地は言うまでもなく、沖縄戦に起因する。だが敗戦から74年、さらに施政権が米国から日本に返還され47年がたっても、国土面積の0・6%の沖縄に在日米軍専用施設面積の7割が集中している。戦没者を追悼する場で、今も沖縄県知事は外国軍駐留の重圧とそこから派生する多くの問題に言及せざるを得ない。この現実は極めて異常なことなのである。
 玉城知事は宣言で、普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非を問う2月の県民投票に触れ「圧倒的多数の県民が辺野古埋め立てに反対していることが明確に示された」と述べた。その言葉を会場の大きな拍手と指笛が包んだ。
 辺野古埋め立てへの反対が7割を超えた県民投票や、玉城氏が過去最多の得票数を得た昨年秋の知事選をはじめ辺野古移設が争点となった一連の選挙で県内の有権者は幾度も反対の民意を示した。
 選挙結果を無視して移設工事を強行している政府に対し玉城知事は宣言で「民意を尊重せず、地方自治をないがしろにするもの」と批判し、普天間の早期の危険性除去や辺野古移設断念を求めた。だが式典に出席した安倍晋三首相はこれらに直接触れなかった。
 安倍首相は「沖縄は永きにわたり米軍基地の集中による大きな負担を担っている。この現状は何としても変えていかなければならない」「基地負担の軽減に向けて一つ一つ確実に結果を出していく決意だ」「できることは全て行う」などと語った。
 昨年とほぼ同じ文言だが、民意と向き合わない決意表明は空疎にしか響かない。一つ一つ結果を出すというなら、沖縄の声を受け止めてまずは辺野古の工事を止め、民主主義国の宰相にふさわしい政治判断を取り戻すべきである。
 知事は政府との対話を重視する姿勢を示し、「多様性と寛容性にあふれる平和な社会を実現」など、随所に「玉城カラー」を打ち出した。今月からは全国を行脚して辺野古の問題などを訴える取り組みも始めている。沖縄からの平和メッセージ発信の新たな取り組みを意義あるものにしたい。
 


 社説[全戦没者追悼式]この訴え 届け全国 
2019年6月24日 沖縄タイムス 

 戦後73年の「慰霊の日」。梅雨が明け、真夏の強い日差しが照りつける中、各地でおごそかに慰霊祭が営まれ、平和への思いを新たにした。
 野ざらしになった遺骨を納めるため、戦争が終わった翌年に建立された糸満市米須の「魂魄の塔」。慰霊搭の原点ともいえるこの場所は、早朝から香煙が絶えることはなかった。
 まんじゅうのように盛り上がった芝の周りには枕くらいの大きさの氷や、小菊の花束、バナナなどの果物が供えられた。
 平和祈念公園に建つ「平和の礎」にも、家族連れが次々と訪れた。
 沖縄戦で亡くなった24万余の人々の名が刻まれる刻銘碑。じっと名前を見詰め、指を折って何かを数えるしぐさのお年寄り。三線を取り出し碑の前で合奏する人々。何年たっても戦争で肉親を失った悲しみが癒えることはない。
 平和祈念公園で開かれた沖縄全戦没者追悼式。この場の空気は、県内のどの慰霊祭とも異なっていた。
 翁長雄志知事と県遺族連合会の宮城篤正会長が、そろって基地問題を取り上げたからだ。 
 宮城会長は「戦争につながる新たな基地建設には断固反対する」と遺族としての決意を述べた。
 翁長知事は平和宣言で、「沖縄のこころ」に触れながら、こう力を込めた。
 「辺野古に新基地を造らせないという私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません」

■    ■
 知事にとって1期目の任期最後の平和宣言である。膵(すい)がんを公表し抗がん剤治療を続ける中、この日は直前までかぶっていた帽子を脱いでマイクの前に立った。
 落ち着いた表情ながら、その話しぶりは決然として、強い意志と覚悟を感じさせるものがあった。
 知事は、米朝首脳会談が開かれるなど東アジアを巡る安全保障環境の大きな変化に触れ、「20年以上も前に合意した辺野古移設が唯一の解決策といえるのか」「緊張緩和の流れに逆行している」と訴えた。
 移設計画の見直しを求める翁長知事の平和宣言を、安倍晋三首相や小野寺五典防衛相はどう受け止めたのだろうか。
 安倍首相はあいさつで「できることはすべて行う」と基地負担の軽減に全力を尽くすと語ったが、具体性はなかった。

■    ■
 激しい地上戦があった沖縄では、生活の場が戦場になり、県民の4人に1人が犠牲になった。
 戦後、沖縄を占領した米軍は、住民の土地を一方的に囲い込んで基地にした。生活の場の軍事化が進んだのだ。
 そして今また、米軍再編という名の新たな軍事化が、日米両政府によって強行されているのである。
 「沖縄の基地問題は、日本全体の安全保障の問題であり、国民全体で負担すべきもの」という翁長知事の指摘を、私たちもまた全国に向かって投げ掛けたい。


 社説:沖縄慰霊の日 日本のあり方考える鏡 
2019年6月22日 朝日新聞

 沖縄はあす、「慰霊の日」を迎える。
 第2次大戦末期の3カ月超に及ぶ地上戦で20万人以上が亡くなった。日本側の死者18万8千人のうち、沖縄県民が12万2千人を占める。県民の4人に1人が犠牲になったといわれる。
 なぜこんな凄惨(せいさん)な事態を招いたのか、原因は様々だ。
 個を捨て国家に殉ぜよという教育。戦局について虚偽情報を流し続けた果ての疎開の遅れ。本土侵攻を遅らせるために沖縄を「捨て石」にした作戦――。県民の命や権利よりも政府・軍の論理と都合が優先された。
 15歳の少年や高齢者も現地召集され、女子生徒も構わず激戦地にかり出された。法的根拠のない「根こそぎ動員」だった。兵役年齢を広げ、女性にも戦闘部隊入りを義務づける法律が公布されたのは6月下旬。沖縄での日本軍の組織的戦闘が既に終わったころだった。
 それから74年。国策の名の下、県民を顧みず、定められた手続きなどに反しても、正当化して平然としている国の姿が、いまも沖縄にある。辺野古をめぐる状況もその一つだ。
 仲井真弘多(なかいまひろかず)知事(当時)が埋め立てを承認した際に条件とした県と国の事前協議などは、事実上ほごにされた。環境保全のため、埋め立て用の土砂が申請通りの成分になっているかを確認したいという県の求めを、国は無視し続ける。今月からは、県に提出した説明書とは異なる護岸を使って、土砂の陸揚げ作業を新たに始めた。
 玉城デニー知事が「国は法令順守の意識を欠いている」と批判するのはもっともだ。
 辺野古だけではない。
 今月初め、浦添市の中学校のテニスコートに、米軍ヘリの部品のゴム片が落下した。米軍は「人や物に脅威をもたらすものではない」というが、県議会は自民党を含む全会一致で抗議の意見書と決議を可決した。
 学校上空を飛ぶのを「最大限可能な限り避ける」と約束しながら一向に守らず、事故を繰り返す米軍。手をこまぬいたまま、原因が究明されなくても飛行を容認する政府。両者への怒りと失望が、党派や立場を超えて意見書に凝縮されている。
 戦後、基地建設のため「銃剣とブルドーザー」で土地を取り上げた米軍への反対闘争にかかわった故国場(こくば)幸太郎さんが、本土復帰直後に若者向けに書いた「沖縄の歩み」が、岩波現代文庫から今月復刊された。
 「まえがき」にこうある。
 「沖縄の歴史を知ることは、(略)日本の真実の姿に照明をあて、日本の前途を考えるためにも必要なことです」
 その言葉は、胸に一層響く。


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