みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

難聴、加齢以外にも要因 騒音、生活習慣病を避けて/大声で話すようになったら要注意?/「彼岸花、咲いてたよ」

2019-09-11 18:37:32 | 花/美しいもの
「彼岸花、咲いてたよ」とつれあいが教えてくれたので、
どれどれと探したら、センダンの樹の陰に咲いてました。

毎年決まって秋のお彼岸ごろに咲く彼岸花ですが、

夏に暑い日が続いたからか、もう咲いています。

そういえば、去年も8月の終わりに咲いていた覚えがあります。

道の下のゴールデンピーチの下の彼岸花の群生は、
まだ咲いていないようです。

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ところで、
中日新聞生活面に加齢性難聴の記事が出ていました。
6月につづいて、小中寿美さんの署名記事です。

  難聴、加齢以外にも要因 騒音、生活習慣病を避けて
2019年9月10日 中日新聞

 6月4日付の本紙健康面で取り上げた加齢性難聴。老化現象の一種で、誰にでも起こり得るが、加齢以外にも要因があり、最も大きいのが騒音。発症や進行を遅らせるため、年齢にかかわらず、耳にやさしい生活を心掛けることが大切だ。
 聴力低下に詳しい済生会宇都宮病院(宇都宮市)耳鼻咽喉科主任診療科長の新田清一さん(50)によると、加齢性難聴は一般的に40代から始まるとされる。個人差が大きく、遺伝や生活環境などが重なり合い、影響すると考えられている。
 特に影響が大きいのが騒音。新田さんは「工事現場やライブハウスなど騒がしい環境で働いている人は、より早い年代から難聴が起こることが多い」と話す。
 加齢性難聴は、鼓膜の奥の器官「蝸牛(かぎゅう)」の中に並ぶ有毛(ゆうもう)細胞が、加齢によって抜け落ちたり、傷ついたりし、音が感じられなくなることによって起きる。騒音に長時間さらされた時も同じで、音による振動で有毛細胞が傷ついてしまう。
 「有毛細胞は再生せず、失った聴力は戻らない」と新田さん。予防には、騒音のある職場にいるなら耳栓をする、コンサートなど騒がしい場所で過ごした後は静かに耳を休ませるといった対策が必要だ。
 懸念されているのが、大音量で音楽を聴く若者が難聴になること。世界保健機関(WHO)は世界の12~35歳の半数にあたる11億人がスマートフォンの音量の上げすぎやクラブ、スポーツイベントなどで大音量にさらされ、難聴のリスクがあると警告する。 WHOは国際電気通信連合(ITU)と共同で、スマホなどの音楽再生機器の製造と使用についての基準を策定。安全に使う目安として、大人で80デシベル、子どもで75デシベルの音量で1週間に40時間が限度としている。
 新田さんは「ヘッドホンやイヤホンで音楽を楽しんでいる時に、周りの音が聞こえない場合は危険な音量になっている可能性がある」と指摘。周囲の会話が聞き取れるくらいの音量が、安全に使えている一つの目安という。
 騒音とともに、若いうちから気を付けたいのが生活習慣病だ。加齢性難聴が専門の医師で、国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)耳鼻いんこう科研究員の杉浦彩子さん(46)によると、1997年から続ける研究では、動脈硬化の人が騒音にさらされると、さらに難聴になりやすいことが分かっている。
 聴覚に関わる神経や血流に障害が起きるためと考えられ、糖尿病や肥満も危険因子として知られる。杉浦さんは「スマホの普及で騒音にさらされる機会が増えることも予想される。予防の啓発が必要」と話す。 難聴は少しずつ進行するため、しばらく気付かないケースも多く、早期発見が大切だ。新田さんは「耳鼻咽喉科で検査を受けたり、周囲の人が聞こえの衰えに気付いたりすることが重要」と指摘。騒音のある職場の人は年に1回、一般の人は聴力の低下を感じたら、受診して検査することが望ましいという。
 早期発見につなげようと、デンマークの補聴器メーカーの日本法人GNヒアリングジャパン(横浜市)はホームページで自分の聞こえを手軽に調べられるサイト「きこえのチェック」を公開。WHOのスマホ向け無料アプリ「hearWHO」もある。
 (小中寿美)

 <加齢性難聴> 加齢に伴い、聴覚の機能が低下して起こる難聴。日本耳鼻咽喉科学会によると、65~74歳の3人に1人、75歳以上の約半数が悩んでいるとされる。音の刺激が減って脳の機能が弱まることなどから認知症のリスクを高めるとも指摘されている。根本的な治療法はなく、普通の会話が聞きづらいなど生活に支障が出てきたら、補聴器を使うことが推奨されている。 


  認知症リスク高める「難聴」 中等度なら早めに補聴器を  
2019年6月4日 中日新聞

 七十五歳以上の約半数が悩んでいるとされる加齢が原因の難聴。近年、認知症のリスクを高めることが分かり、「聞こえ」の重要性が注目されている。根本的な治療法はないが、補聴器を使えば生活の質は上がる。「年のせい」で済まさず、適切なタイミングで使い始めることが大切だ。六月六日は「補聴器の日」。 (小中寿美)

年のせいにせずに
 国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)の耳鼻いんこう科が開く補聴器外来。「ア」「キ」「シ」「タ」…。CDから流れる言葉を補聴器を着けた七十代の男性が一つずつ復唱していた。「問題なく聞こえていますね」と、結果を見た医師で加齢性難聴が専門の杉浦彩子さん(45)はにっこり。
 男性は補聴器を購入してから初めての来院だ。「多少うるさく感じる」と話すと、「耳から入る音の情報や刺激が少ない状態に脳が慣れてしまったため」と杉浦さん。「一カ月から半年で違和感はなくなる」
 補聴器は医療機器だが保険は適用されず、十万円しないものから五十万円以上するものまでいろいろ。聴力や使う環境などによって種類はさまざまだが、杉浦さんは「家庭用なら十万円台で十分。重要なのは調整」と言う。
 聴力の低下は三十代から少しずつ始まる。最初は高音域が聞き取りにくくなり、次第に低音域に広がる。軽度難聴=表=の人の割合は、五十代後半では一割前後。六十代は三割、八十代では八割に上る。
 認知症との関係が注目されたのは、二〇一一年、米国で約六百人に対して行われた研究。難聴のない人に比べ、認知症発症の割合は軽度難聴で二倍、中等度難聴では三倍だった。一昨年の国際アルツハイマー病会議では「難聴は認知症の最大の危険因子」とされた。音の刺激が減って脳の働きが弱まることが、理由の一つ。聞き間違いが増えるなどすることで、人との交わりを避け、孤立していくといった影響も考えられる。
 世界保健機関(WHO)が、補聴器を使い始める時機として推奨するのは中等度難聴。だが、長寿研センターが一〇~一二年、地元の二千三百三十人を対象に行った調査では、中等度難聴で補聴器を使う人の割合は27%にとどまっている。
 理由として日本補聴器工業会が挙げるのは「両耳とも高度難聴」など一定の条件を満たさないと購入への公的な補助がないこと。「使うことを恥ずかしいと思わせる社会的な偏見もある」と成沢良幸理事長は分析する。
 聴力の衰えを感じたら、早めに耳鼻咽喉科を受診することが大事。日本耳鼻咽喉科学会はインターネット上で、学会が認定した補聴器相談医を公開している。補聴器を買うなら、専門知識を持つ「認定補聴器技能者」がいる店がお勧めだ。
 学会は昨年、難聴の早期発見の重要性を知ってもらうためのサイトを設けた。早めに手当てをし、快適な「聞こえ」を長く維持したい。


  大声で話すようになったら要注意? 自分の声も聞こえにくくなる難聴 
2019.9.5 アエラ

 年を取ると誰しも気になるのが「耳の聞こえ」。自分だけでなく、親や友人などの聴力が気になる人も多いでしょう。しかしそもそも、難聴とはなんなのでしょうか? 原因は? 耳が悪い人の特徴は? 耳鳴りとの関係は? 今こそ聞きたい耳の素朴な疑問について、岩手医科大学病院耳鼻咽喉科教授の佐藤宏昭医師が回答しました。週刊朝日ムック『「よく聞こえない」ときの耳の本[2020年版]』からお届けします。

*  *  *
Q 耳のいい・悪いは遺伝で決まる?
A 遺伝の影響もあるが多くは生活習慣や加齢

 遺伝子研究により、難聴に関わる遺伝子タイプはすでに100種類以上見つかっています。同じ遺伝子をもつ一卵性双生児による聞こえの追跡調査でも、双子が高齢になってからの聞こえの状態に相似点が多いなど、聞こえと遺伝の関連性にはいくつもの報告があります。ただし、難聴については、その多くは騒音暴露や長年の生活習慣、加齢などの後天的な要因が複数関与して発症します。

Q 難聴になると自分の声も聞き取りにくい?
A 周囲の音だけでなく 自分の声も聞こえにくい

 難聴者が人との会話のなかで、時に怒鳴っているような大きな声で話していることがあります。それは難聴になると周囲の音だけでなく、自分の声も聞き取りにくくなるためです。難聴者が補聴器を周囲の音だけでなく自分の声も聞こえにくい装用し、聞こえの状態を取り戻すと、再び自分の声もよく聞こえるようになり、大きな声で話さずに済むようになります。

 高齢者の場合、聞こえの悪化は本人だけではなかなか気づきにくいものです。周囲がそうした変化に気づいたら、耳鼻咽喉科の受診を勧めてあげましょう。

Q 初対面の人の声は親しい人の声よりも聞き取りにくい?
A 脳が言葉を予測できない慣れない声は聞きにくい

 家族など、親しい間柄で聞き慣れた人の声は日ごろから繰り返し聞いているために、脳が言語情報を処理する場合にある程度の予測ができ、言葉も聞き取りやすい傾向があります。難聴で高音域が聞き取りにくいなど、会話の中によく聞こえない音が含まれていたとしても、親しい人の声であれば、だいたい聞けてしまうということはあります。

 ところが、初対面の人の場合にはそうした予測ができないため、かなり言葉も聞き取りにくくなります。聞こえが悪い人が初対面の人と話す場合は、聞きとりやすいように相手の口元を見ながら会話し、相手にもできるだけゆっくり話してもらうようにするといいでしょう
Q 耳鳴りにも種類はある?
A 低音性と高音性非拍動性と拍動性がある

 一般に、耳鳴りには大きくわけて低音性耳鳴り(ゴーン音など)と高音性耳鳴り(キーン音など)があります。低音性の耳鳴りはおもに中耳炎など中耳疾患による難聴に伴うものです。一方、耳鳴りの大半は高音性で内耳性難聴(突発性難聴、加齢性難聴、音響外傷、メニエール病、薬剤性難聴など)に伴います。耳鳴りの多くは非拍動性(鼓動と一致しない)ですが、拍動性は貧血が原因のことが多く、貧血の改善と同時に耳鳴りも治まるケースがよくみられます。

Q 耳鳴りの原因は?
A 難聴に伴うものが多くストレスにより悪化

 耳鳴りの多くはなんらかの中耳疾患により、内耳から脳に至る聴覚経路の聞こえに関わる神経が過度に活性化し、本人にしか聞こえない非拍動性の音が聞こえるものです。通常、慢性持続性であり、外耳や内耳の障害により音の振動が伝わらず聞こえが悪くなる伝音難聴や内耳性難聴に伴い、肉体的・精神的ストレスにより悪化します。

 急性の片耳だけの耳鳴りや難聴の多くは突発性難聴で、約90%に耳鳴りがみられます。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)によるムンプス難聴も片耳だけの耳鳴り・難聴症状をきたします。聴神経から発生する良性の脳腫瘍である聴神経腫瘍も10~20%は急性の耳鳴り・難聴から発症します。

Q 喫煙は難聴リスクを高める?
A 1日21本以上は難聴リスク突発性難聴のリスクも
 近年、喫煙は聞こえに悪影響をもたらすという報告が国内外でされています。喫煙によって一酸化炭素やニコチンの毒性が体内に取り込まれ、聞こえに関わる内耳の血流が悪くなるためと推測されています。

 国内の調査ではたばこの本数が多いほど聴力低下の傾向があり、1日21本以上吸う人は吸わない人に比べて聴力低下リスクが高音域で1・7倍、低音域で1・4倍高いものの、禁煙により聴力低下リスクは下がるというデータもあります。海外の調査でも喫煙は難聴リスクを70%高めるという報告があり、その中の子どもを対象とした疫学研究では、感音難聴や突発性難聴のリスク因子のひとつとして受動喫煙が挙げられています。
(文・石川美香子)
※週刊朝日ムック『「よく聞こえない」ときの耳の本[2020年版]』から一部抜粋  


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