みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

塗り薬、擦り込まないで 点々と置いて広げる/アトピー治療「ステロイドは怖くない」保湿を大切に/水餃子、マーボー豆腐、ベトナムフォー

2019-09-25 21:10:58 | ほん/新聞/ニュース
最近、夕食でよく作るのが「水餃子」。

コストコの冷凍食品で、一口大の水餃子がたくさん入っていて、
沸騰したお湯に20個ほど入れて、浮き上がってくるまで4,5分茹でれば、
おいしい水餃子が出来あがります。
  
わたしは黒酢をつけて食べるのが好き、
パートナーは、からしを少々つけて食べる。

コストコのベトナムフォーもけっこうおいしい。

マーボー豆腐。


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ところで、
一昨日の中日新聞生活面は、
アトピー性皮膚炎のステロイド軟こうの塗り方。
ステロイド剤はできれば避けたいが、アトピーにはよく効くので、
中途半端に使わないで、きちんと使って治した方がよい、というのが最近の治療の主流。
関連の朝日新聞の「ステロイドは怖くない」の記事も紹介します。

  塗り薬、擦り込まないで 点々と置いて広げる 
2019年9月24日 中日新聞

 アトピー性皮膚炎など長引く皮膚の病気では、軟こうなどの塗り薬が有効だ。ただ、適量を塗らなかったり、勝手に中断したりすれば十分な効果は見込めない。医師の指示を守って使うことが大切だ。専門家は「病院を受診して薬をもらうだけでは症状は改善しない。塗り方こそ大切」と話す。使い方の基本を聞いた。
 日野皮フ科医院(福岡県福津市)の日野亮介院長によると、塗り薬には多様な種類と役割がある。皮膚の乾燥を防ぐ「保湿」、炎症を抑える「消炎」、細菌の繁殖を防ぐ「抗菌」、ニキビの治療薬には毛穴の詰まりを改善する作用もある。
 ほとんどの塗り薬の添付文書では、用法として「適量を塗布」するよう求めている。「布」は広く行きわたらせることだ。日野さんは「有効成分は塗っただけで毛穴や汗腺から十分に吸収される。多くの皮膚疾患は患部を刺激しないことが大切。擦り込めという指示はしません」と強調する。
 炎症箇所を刺激すれば、かえって症状が続いたり、悪化したりする。皮膚が赤く盛り上がり、ふけのように剥がれ落ちる尋常性乾癬(かんせん)では、擦り込む刺激をきっかけに新しい病変ができかねない。
 では、どのように塗ったらいいのか。
 まず、チューブから適量を指の腹に出す。日野さんによると、人さし指の第一関節から指先まで押し出すと、大人の手のひら二枚分の患部に塗る薬の目安になる。患部の広さに合わせて十分な量を使うことだ。不足すれば効果が限られる。
 指に取った薬は、患部に点々と置いていく。その後、手のひら全体を使って優しく押さえるように塗り広げる。「ティッシュペーパーを当ててみて、ペーパーが落ちないぐらいが適量」だという。
 使う回数、期間を守ることも重要だ。アトピーなどに使われ、炎症を抑えるステロイド剤の場合、大切なのはやめどき。自己判断での中断は危険だ。日野さんは「炎症は炭火のようなもの。赤みが消えても皮膚の下でまだ燃えている。荒れているところと周囲の区別がなくなるぐらいまでしっかり使うことが大事。その後徐々に塗る間隔や量を減らしていきます」と話す。
 症状の改善がなかなか進まない時期にも諦めずに塗り続けるには、患者の理解と努力が必要だ。東京逓信病院皮膚科の江藤隆史客員部長によると、尋常性乾癬の患者に外用薬を処方した場合、決められた回数に対する実際の使用頻度は、四週目で67%、八週目には51%まで下がるという米国の研究結果がある。
 適量を、きちんと塗れたかどうかを確かめるため、江藤さんは患者に使用後の空チューブを持ってくるように言うことがあるが、八割まで使う人は少なく、五割でも上々という。「背中など塗りにくい箇所もある。衣類に付くのも気になる。全ての患部に朝晩きちんと塗るのは大変」と患者の気持ちを代弁する。
 そこで江藤さんは、尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎のように患部が広い病気の場合、外から目立ち、患者がいちばん気にしている箇所をまず、塗り薬で徹底的に治すことを勧める。「一部でも患部がきれいになる成功体験が、ちゃんと塗る動機になる」という。
 江藤さんは「塗り薬も日々改良されている。正しい使い方で症状緩和につなげてほしい」と話した。 


  アトピー治療「ステロイドは怖くない」 保湿を大切に
2019年4月25日 朝日新聞

 湿疹と強いかゆみが出る、子どものアトピー性皮膚炎の治療に悩んでいる親は多い。その中には「ステロイドは怖い」と薬を使わずに治そうとして「脱ステロイド」と呼ぶ人もいる。SNSのインスタグラムで拡散用のハッシュタグがついた「#脱ステ」を検索すると、多くの投稿がヒットする。ステロイドの塗り薬は危険なのか? 国立成育医療研究センターの医師で日本アレルギー学会の理事も務める斎藤博久さんに、アトピー治療とステロイドとの付き合い方を聞いた。
 アトピー性皮膚炎は、顔や背中などの皮膚に左右同じように炎症や湿疹が出て、かゆみのある病気だ。家族にアレルギーの人がいたり、アレルギーに関わる抗体をつくりやすい体質があったりして発病すると考えられている。斎藤さんは「食事、ダニやほこり、ストレスや汗・汚れなど、さまざまな因子がアトピーの症状に影響する。環境が変わって治るケースもある」と指摘する。

 2002年の厚生労働科学研究による全国調査では、アトピーの有症率は4カ月の赤ちゃんで12.8%、1歳6カ月で9.8%、3歳で13.2%だった。
 アトピー患者の皮膚は、一番外側にある「角層」のバリアー機能が低下している。細胞の間を埋める脂が足りなかったり、水分を保つ物質が減ったりしていて、アレルギーを引き起こす物質が入りやすくなっている。その刺激で免疫細胞が集まってきて炎症を起こし、かゆみを感じる神経が伸びて、かゆみを感じやすくなっている。
 治療の柱のひとつがステロイドを中心とした薬物治療だ。ステロイドには炎症をおさえる働きがある。まず炎症をなくして皮膚をきれいにし、皮膚のバリアーを取り戻していく。

「中途半端にやめない」ことが大事
 炎症のある皮膚にステロイドをぬると、数日でつるつるした肌になるが、「中途半端にやめない」ことが大事だ。一見きれいになっていても、皮膚の下では炎症の「火種」が残っているからだ。
 治まってすぐステロイドをやめると、また皮膚の炎症が再燃してしまう。斎藤さんは「例えば1カ月間アトピーの湿疹に悩んだら、1カ月間は火種が残っていると考えられる」と話す。
 現在はステロイドを使った「プロアクティブ療法」が治療の主流になっている。湿疹がおさまってもすぐにステロイドをやめずに塗り続ける。その後、例えば3日間ステロイドを塗り、1日は保湿剤だけを塗り、3日ステロイドを塗って…といったサイクルを3回繰り返す。次は「2日ステロイド・1日保湿剤」を3回繰り返す。こうして患者の重症度にあわせてステロイドの間隔をあけていき、最終的には薬を使わず、保湿剤を塗るだけで済むような状態を目指す。
 もともとステロイドは体内でつくられるホルモンを薬にしたものだ。ステロイドの効果や安全性の科学的根拠(エビデンス)のレベルは高い。
 だが、1990年代、テレビ番組で「ステロイドは悪魔の薬」と表現されたことがきっかけで、「怖い薬」という誤解が広まったという。ステロイドの飲み薬は副作用に注意が必要だが、これが塗り薬でも起こると誤解されたのではないかと推測されている。
 当時、アレルギーの治療で有名な国立病院機構相模原病院(神奈川県相模原市)で働いていた斎藤さんは「ひとり30分ほど同じ説明を繰り返して、ステロイドへの恐怖感を取り除くのが大変だった」と振り返る。
 「近頃は重症のアトピー患者さんが減ったという印象だったけれど、もともと忌避感のある人は診察に来ていないのかもしれない」

乾燥する前に保湿剤 スキンケアも大切
 薬の塗り方には注意が必要だ。穴が5ミリのチューブから、人さし指の第一関節にのせた量が0.5グラム。これで手のひら2枚分を塗ることができる。
 炎症が起きている皮膚はでこぼこしているため、薄く塗り込まずに湿疹をおおうように乗せるのがポイントだ。塗り立てはべとつくが、5分ほどすると落ち着く。重症の子は、ステロイドの正しい塗り方を学んだり塗る習慣をつけたりするため、親が付き添って入院するケースもあるという。
 ステロイドの薬剤の強さは5段階あり、症状と、皮膚の薄い部位(顔や陰部など)かどうかで決める。作用の最も強い薬(ストロンゲスト)はほとんど使われず、ステロイドを塗らない方がいい目の周りは、タクロリムス軟膏(なんこう)が使われることもある。
 薬物治療のほかに、食生活・生活習慣を整えたり、スキンケアに取り組んだりすることも大切だ。せっけんをよく泡立てて、アトピーを悪化させる黄色ブドウ球菌を洗い流し、乾燥する前に保湿剤を塗る。早期にステロイドを中止することにも役立つ。
 ただ、医師が部位と症状に合わせて適切な量と強さのステロイド剤を細やかに処方し、塗り方を詳しく説明するには時間がかかる。斎藤さんは「ただ薬を渡されただけでは、中途半端に塗ってつらい思いをしてしまう患者さんがいるかもしれない。医療者側も、しっかり説明して理解してもらうことが大切だ」と話す。
 アレルギー学会の検索機能(https://www.jsaweb.jp/modules/ninteilist_general/別ウインドウで開きます)で、アトピー治療に詳しい小児科・皮膚科の専門医を検索するのも有用だ。
       ◇
さいとう・ひろひさ 国立成育医療研究センター・研究所長補佐。免疫疾患、感染症やアレルギー疾患の研究管理を担当。日本アレルギー学会理事を務め、週1回、新橋アレルギーリウマチクリニックで外来診療をしている。(水野梓) 


  かいてもかいても続く「かゆみ」 日本初の研究拠点
2019年9月25日 朝日新聞

 順天堂大は8月、かいてもかいても治まらない「かゆみ」の克服を目指す日本初の研究拠点「順天堂かゆみ研究センター」を同大浦安病院(千葉県浦安市)に開設した。従来の薬が効かないアトピー性皮膚炎や人工透析などで起こる難治性のかゆみの仕組みを解明し、臨床に生かすという。

 高森建二センター長によると、これまで「弱い痛み」と思われてきたかゆみは、痛みと原因も神経経路も違うことがわかってきた。なかでも、かゆみの主な原因である化学物質「ヒスタミン」以外で起こる難治性のかゆみは抗ヒスタミン剤が効かず、原因解明が急がれている。

 高森さんらの研究で、アトピー性皮膚炎のかゆみは「セマフォリン3A」というたんぱく質が表皮で欠乏することが原因とわかった。このたんぱく質は神経が伸びるのを抑える働きがあり、通常は表皮に神経が伸びてこないようにしているが、欠乏すると神経が表皮に伸び、わずかな刺激にも反応してかゆみを発生させていた。このたんぱく質を表皮に与えることで抑制できるという。

 透析患者を襲うかゆみも、「カッパーオピオイド系」のたんぱく質が血液中で減ったことが原因だった。これを薬で補うことでかゆみを抑制できた。

 今後がんが原因で起きるかゆみなども解明していく。高森さんは「かゆみは不眠やうつを誘発し、痛みより影響が大きいこともある。一般の病院で治らないかゆみに苦しむ患者の治療に当たりたい」と話す。(三嶋伸一)


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